こんにちはこんばんは。過去何回かに分けて記事にしてきた、3Dプリンターで植木鉢を自作してきた話…の続きです。
えぇ…不評なのわかっています。
この記事を読んだからって、何かに役にたつとかありませんからね…。自家用に作った鉢をただひたすら紹介しているシリーズ記事ですから…
今回製作した植木鉢はφ8cmの2.5号サイズ。
陶器”風”の3Dプリンター鉢です。
3Dプリンターを使ってわざわざ陶器風にする必要あんのか?って話ではあるんですが、シンプルなデザインが私の好みなんです。後述しますが、シンプルすぎるデザインは3Dプリンターの造形物と相性が良くないんです。なので鉢肌を荒らして陶器鉢風に…ということなんですよ。
素材感が貧しい
これまでに、素人なりにいくつか3Dプリンターで植木鉢をつくってきました。
3Dプリンターで植木鉢を製作するメリットはこれまで何度か書いてきました。
そのメリットとは…陶器や金型を用いるプラスチックの鉢では製作することが不可能なデザインの鉢がつくれる。これが一番のメリットかなと思います。
逆にデメリットは…まぁ色々ありますし、そもそも素人が考えたことなので他にもクリティカルなデメリットがあると思います。
私が考える3Dプリンターで植木鉢をつくることの一番のデメリットは…
素材感が貧しい。ということだと思います。
私が言う貧しいというのは、素材や色の選択肢が少ないとかいうことではなく(実際選択肢は少ないですが…)、何を選んでもリッチ(豊か)な質感にならないということです。
もう少し詳しく説明します。
プラスチックを溶解させて、積層させて造形していく3Dプリンター。その造形物の質感自体は私は嫌いではありません。
ですがお世辞にも高級感のある素材ではありません。だからといって素朴な質感かというとそうじゃない。造形物の質感自体になにか主張できるものがあるわけでもなく、プラスになるような要素が何もない。つまり素材感が貧しいと。
3Dプリンターの植木鉢には情報量が必要
そんでこの3Dプリンター造形物の貧しい素材感。
言い換えると素材の色や艶、手触りで主張することができないということになります。
例えば艶があって深みのある色の鉢や、ザラっとした手触りの良さがある鉢なんて、3Dプリンターの植木鉢では表現できません。
3Dプリンター鉢の場合、見た目も手触りも、どーしてもプラスチックの積層跡が気になってしまいますからね。
だから3Dプリンターでシンプルなデザインの植木鉢をつくると、
アレ?なんかものたりねぇな?ってなるわけです。
ではどうすれば満足感のある鉢がつくれるか?
私なりの結論が、情報量の多い植木鉢をつくる。です。
情報量って何?ってなりますが、手っ取り早く情報量を増やす手法としては、
凹凸をつくることです。
鉢肌に平面と奥行きをたくさん作ることで情報量を増やす。フリマサイトなどでたくさん販売されている、3Dプリンターで製作されたデコボコした植木鉢は、ある意味必然的なデザインなんじゃないかと私は考えるわけです。
ただ、それでもやっぱり私は凹凸の少ないシンプルなデザインの鉢が好き。
陶器風のデザイン
シンプルな鉢が好きといっても、そのままシンプル(凹凸の少ない)なデザインにすると、やっぱりなんか物足りない…
じゃあシンプルに情報量を増やすにはどうすれば良いのか?と考えたとき、鉢肌に表情をつけて情報量を増やそうと思ったわけです。
まぁそんなわけで…具体的に言うと、陶器”風”の植木鉢を3Dプリンターでつくろうってなったわけ。
この辺の思考は後付けなんですが、3Dプリンターで植木鉢をつくり始めた初期から本能的に陶器風の鉢をつくっていたわけで…
↑↑↑初期のころはコンピューターを使ってそのまま凹凸をつけていたんです。これだと鉢全体が同じ凹凸パターンの繰り返しになってしまって、均質化してしまい情報量が少ない。
そこで今回は、
コンピューター(の乱数)と手作業を組み合わせることによって、自然なムラ感のある鉢肌をつくりました。
手法としてはこれで完成かなー。デザイン的にはもうひとひねりあってもいいかもだけど。
鉢底の通気リブ
この鉢にはもう一つ特徴があります。
それは、これも初期の鉢から採用してきた鉢底の通気リブです。
実際の植物の生育結果はこれからですが、鉢内の土中に空気を供給し、根張りを良くすることを意図しました。
↑↑↑この鉢底側面のスリットから空気を取り込んで…
↓↓↓通気口を開けた鉢底のリブが空気を土中に供給する仕組み。
今回はこの鉢底の通気リブを…
まるっと取り外せるようにしました。
実は私が3Dプリンターで一番つくりたかった部分がこの部分。一番つくりたかった部分なのに、取り外し式にしてしまうと付属品のように思えてしまってイヤだったんです。ですがそのこだわりを除けば、取り外せた方があらゆる面で合理的だったので取り外し式にしました。
取り外し式にすることで鉢底の接地面を減らせ、植え替え時に植物を取り出しやすくなります。取り外し式にしない理由が…ない。
ということで、3Dプリンターで植木鉢を自作したよッ!!ver.4.0でした!!
それでは。
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