こんにちはこんばんは。今日は久々の園芸イベントに行った記事。

去年に引き続き、東京都文京区で開催された世界らん展に行ってきました。
正直なところ、去年(2024年)の世界らん展は、入場料が高い割にホスピタリティが低くて、心証が悪く…池袋のらん展(無料!)で十分だとか思ったり…今年は行くのやめようと思ってたんです。
でも改善されてる可能性があるし、やっぱ行ってみようと。
結果、去年の不満点だったエントランス動線の悪さは改善され、休憩スペースが設置されるなど、普通に楽しめるイベントになっていました。
世界らん展2025ー花と緑の祭典ー
東京都文京区の東京ドームシティプリズムホールで開催されている世界らん展2025。
開催期間は2025年2月5日(水)~12日(水)までの1週間ちょっと。もすレコでは珍しく、記事公開後も開催されているイベントです。
開催時間は5日が12:30~19:00、6,7日が9:30~19:00、8~11日が9:30~18:00、最終日の12日が9:30~15:00です。
日本最大規模のらん展。内容は蘭の展示+販売会です。販売会は各ブース事の会計。企業の出展も多数の、当ブログで取り扱うイベントの中では文句なしの最大規模。
入場料は当日券が2,300円前売り券が2,100円、アフター5チケットが1,600円、前売り券が1,400円です。入場料も最大規模。…おん?なんかさらに値上がりしたな
販売会の最終日はほとんど商品が残っていないそう(お店の人に聞いた)なので、それが目的なら、なるべく早めに行きましょう。
混んでいた。
わたしが世界らん展に伺ったのは5日の13:00すぎ。平日なら空いているかなーとか思ってたんですが、よくよく考えると、初日の、しかも開場直後だったのでかなり混んでいました。
会場構成は、エントランス~蘭の展示空間を通り、品評会の展示会場、今年の目玉展示、植物の販売会場みたいな流れ。

会場構成図↑↑↑
チケット購入後(前売り買えばよかったなー)、20分ぐらい並んだあと入場。
入場後は混んでいたとはいえ、わりとスムーズに人が流れていたと思います。
去年は入場するのに15分並び、入場後、もぎりのなかで20分ぐらいただただ待って(人が渋滞してたから)、ようやく展示空間へ~みたいなバカな流れだった。でも今年はエントランスまわりの動線が改善。通路が狭く、ボトルネックになってしまうような箇所が無くなりました。もぎったあと人ごみで待たされることのない、ゆとりをもった動線計画がされていました。…まぁ、去年はかなりひどかったので苦情が多かったんでしょうね…
私が入場した時間帯は、祭りだ祭りだー!みたいな状態で会場中が激込みでしたが、15:00頃にはだいぶ空いてきて、ずいぶん見やすくなっていました。でも土日や祝日はかなり混むと思うので、来場予定の方は覚悟した方がいいかも…
蘭の展示
エントランスを通過するとすぐに蘭のゲート↓↓↓

蘭の展示はこんな感じ↓↓↓

今年は通路が広い。

珍しい花色の蘭↓↓↓

蘭の天井↓↓↓

でっかいオブジェ的な蘭の展示はありませんでした。…が、人の流れを阻害するぐらいならそもそもいらないかな。と。
今年はストレスなく鑑賞できました。
会場奥、販売会場の近くには、去年と同様に假屋崎省吾さんの作品も↓↓↓

会場内にはご本人もいらっしゃってました。
品評会展示会場
品評会に出品された蘭の展示コーナー↓↓↓

いろいろな蘭が展示されています!(←語彙力が…)
あ、私は蘭のこと詳しくありません。
なので、この記事に載せるのは一株だけ。私でもすごいのがわかる日本大賞↓↓↓

作出者のお名前↓↓↓

残念だったのは、花色(柄)がすごくて日本大賞に選出されたのに間近で鑑賞できなかったこと。遠い…
なので無理やり拡大した写真↓↓↓

花が独特!
たぶん他にも珍しい蘭が展示されていたんだろうと思います。目利きができれば楽しめたんだろうな…
今年の目玉はレブンアツモリソウ
今回の展示の目玉はレブンアツモリソウ↓↓↓

日本最北端の離島、北海道の礼文島にだけ自生する希少な野生の蘭。
絶滅危惧種に指定されています。
レブンアツモリソウはアツモリソウの白花変種。展示パネルに載っていた基本種のアツモリソウは紫っぽい花色でした。種としては上↑↑↑の日本大賞に選ばれたパフィオペディラム属の近縁だそう。
寒冷地の高山に自生するので暑さに弱く、関東以南での栽培は難しい…らしい。
自生地では個体数が減少しているので、人工繁殖に取り組んでいるそうです。フラスコ内で人工的に実生されたレブンアツモリソウ↓↓↓

蘭は共生菌の力を借りないと種から発芽できない(←これも初めて知った)らしいので、環境のちょっとした変化に弱いんでしょうね。人工繁殖っていっても難しそう…
発芽の難しさがあるからこそ、メリクロン(組織培養繁殖)技術が開発されたんだなぁと納得しました。(レブンアツモリソウの展示とは関係ないけど)
青い花
もうひとつの目玉展示が青い花。
サントリーさんが開発した青いバラ、サントリーブルーローズ アプローズ↓↓↓

…青くねぇな。とは思った。
存在は知っていましたが、実物を見るのは初めて。
バラには元々青い色素が無いので、遺伝子を組み替えて誕生したバラだったハズ。確か、私が植木屋でバイトしてた2004年頃に開発された…と思ってたら、その辺のことが展示パネルに書かれてた。…私の記憶は正しかった!←どーでもいいか
このバラにはパンジーの青色遺伝子が組み込まれているそうです。2009年から販売されているので、見たことある方も多いかも。
んで、そのバラの9年前に開発されていたのが、青いカーネーション。サントリー ムーンダスト↓↓↓

青というより紫という気がしなくもない。(青色の色素をもつというのが重要らしい)
こちらはペチュニアから遺伝子を導入したそう。
さらにこちらも遺伝子組み換えで誕生した青いコチョウラン↓↓↓

こちらは千葉大学が石原産業さんの協力で開発したそう。こっちはしっかり青いな!…っと…なんか既視感があったと思ったら、去年のらん展にもブース出展されてたな!
NHK趣味の園芸展示コーナー
去年もあった多肉植物の展示コーナー。

NHKの番組と連動した企画。あ、うちではBSが見れないので番組自体は未視聴です。
番組内で取り上げられた、南米チリ、アタカマ砂漠原産のコピアポア属のサボテン達↑↑↑どれも希少な高級品種。
現在最も人気があるサボテンのひとつ、みんな大好きコピアポア・黒王丸もしっかり展示。
テフロカクタス属も展示↓↓↓(3つほど違うのが混じってるけど)

テフロカクタス属はウチワサボテンの仲間で、ややマニアックなサボテン群。
そんなテフロカクタス中でも最も人気があるのが、テフロカクタス・ゲオメトリクス↓↓↓

通称”サッカーボール”。棘が無く、コロンとしたかわいさが人気の理由。なんにも書かれてなかったけど、多分これは斑入りの珍しい個体。
その他、趣味園コーナーではタンクブロメリアなども展示。

休憩スペースが設置されていた
今回のらん展では、展示会場の一画に休憩スペースが設けられていました。

イスが並んでいただけですが、でも、あるのとないのとじゃ大違い!
去年はこういった休憩スペースがなかったのでクタクタになった記憶があります。
きっとこれも苦情があったんでしょう。お客さんにはご年配の方も多かったから、こういう配慮は必要です。
エントランスの動線計画も含め、ホスピタリティが向上したように思います。展示品も多いし、1日楽しめるのではないかと思いました。
ただし、去年同様、再入場口はないのでそこには注意が必要です。コレ、何が問題かって言うと、会場の大きさに対してトイレが少ないので、混雑時には会場外のトイレを案内される場合があるということ。再入場したい場合は、もう一度入場の行列に並ぶ必要があります。なので、入場前にトイレは済ませておきましょう。
販売会場
んで、会場の約半分を占めるのが販売ブース。

混んでますね…。初日の開始直後だから仕方ない…
販売品は蘭の他、ビカクシダや食虫植物、山野草、ブロメリア(エアープランツとか)や熱帯系観葉植物等(アンスリウムとかフィロデンドロンとか)。
いろいろありますが、やっぱり蘭が中心でしょうか。
この一年間で、東京都内で開催されているいろいろならん展(というか池袋の)に行ってきましたが、出店者のラインナップとしては池袋のらん展と似たような感じです。それプラス協賛企業ブース。
価格感としては…出店者は同じでも、商品ラインナップが違うので単純比較はできませんが、池袋のらん展に比べるとお高めかなと。いつも半額おじさんがいるEcuageneraでも今日は半額じゃなかった(笑)
まぁ、これは、出店料も違うでしょうし、世界らん展というブランド力もありますから仕方ないでしょうね。
購入品
ということで購入品。

鉢物は置き場所が無いので違うもので…。テラリウムと吊り物はまだイケる…っ!!
マコデスは光を当てると葉脈がキラキラ光る、いわゆるジュエルオーキッドというヤツ。

こちらは大場グローバルプランツさんより購入。もちろん特定国内種事業者さん。
sp.というのは、「~の仲間」という意味。マコデスの仲間…よーするに品種不明ってやつです。
こちらは安かったので購入。私にとって初めてのジュエルオーキッド。初めては由緒正しきものを…とも思ったのですが、初めて育てる植物だし、うちの環境に合うかもわからないので、会場内でもっとも安い苗を選びました。他イベントと比較してもお買い得だったと思います。
ビカクシダ・キッチャクード↓↓↓

こちらはタイからの出店、KOKKOK ORCHIDさんから購入。
キッチャクードはビカクシダ・リドレイとコロナリウムの交配種。
~3,000円以下のビカクシダを探していて、状態も良さそうだったので購入。ビカクは葉っぱが伸びていくのを見るのが面白い。
他にもいろいろ欲しかったんですが、珍しいなーとか、カッコいいなーと思う植物は高い…(ゼロが一個多い)。アンスリウムとかもカッコよかったんですけど、ウチには過湿設備がない…。ということでこの購入品に落ち着き。入場料(妻と二人分)の方が高かった…
ということで楽しかったです。でも入場料が高いかな…。他にもらん展はあるし…
それでは。
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