こんにちはこんばんは。今日は植物園の記事。

先日まで茨城県の筑波実験植物園で開催されていた”育てる宝石コノフィツム展”
展覧会の観覧ついで(?)に実験植物園内の温室を再訪しました。
↑↑↑実は一年前に実験植物園を見学しています。読み返してみるとまぁまぁちゃんと書いてる。(なぜかテンション高め)
再訪の目的は、
この一年間でちょっと詳しくなったアロイドを再び見学することです。
アロイドというのはサトイモ科の観葉植物のこと。一年前の私は、アロイド=高湿度必須と思っていたぐらい無知でした(実際高湿度の方が調子よいけど)。いまでは常湿でガンガンアロイド育ててますからね。ものによっては湿度が足らなくて葉先が傷んでますけどね。
まぁそんなわけなんで、この記事では温室内の植物全てを網羅しているわけではありません。取り上げているのは私の興味のある植物のみ。
というか、植物が多すぎて網羅するなんて不可能です。誰しも植物園では自分の興味がある(もしくは知識のある)植物だけ見るでしょ?当記事で取り上げていない植物は実際自分の目で見てください!素晴らしい植物園ですよ!
筑波実験植物園
茨城県つくば市にある国立科学博物館筑波実験植物園。
東京都台東区上野にある国立科学博物館が、植物の研究を推進するために設置した植物園です。
入園料は一般320円。高校生以下は無料です。→国立科学博物館筑波実験植物園公式サイト
広大な敷地に様々な植物が植生されています。
今回取り上げるのはその中でも温室の植物達。なぜなら私がサボテンとアロイドが好きだからです。
もうホントこの植物園はすごくて、植えられている植物の種類が豊富。

そんで巨大。
温室の中ですよ?これ

↑↑↑トックリランなんて森になっちゃってます。
繰り返しますが、温室の中です。
ちなみにですね、秋めいてきた頃に伺ったので大丈夫でしたが、暑い時期の来園は熱中症に注意しましょう。温室なので暑いです。
というわけでさっそくサバンナ温室(主に乾燥地帯に分布する植物が展示されている)からGO!
サバンナ温室のサボテン
この植物園のいいところは、栽培の難しい品種に加え、園芸的な人気品種も展示しているとこ。
↓↓↓マカエロケレウス・入鹿

棘がゴツめな入鹿。幼苗時は球体ですが、成長とともに柱形状になり、横に倒れて接地面から根を出し這うように生長するサボテン。
つまり、ぶっ倒れていますが、これは管理不十分なのではなくこういう生態のサボテンということ。超マイナー品種です。匍匐する分、場所をとるのでうちでは育てられないな。
↓↓↓オブレゴニア・帝冠

人気品種の帝冠。現在のサボテン人気トップ3…いや少なくともトップ5には入るぐらい人気の品種。生長がメチャ遅でなかなか大きくならない。でもこれはかなりデカい。
↓↓↓メロカクタス・ネリー

温暖な環境に自生するサボテン。サボテンの中でも特に寒さに弱いので一般家庭での栽培には注意が必要。頭頂部についてるのは花座と呼ばれるもの。ここから花芽を出します。
メロカクタスといえばマタンザナスが有名ですが、ネリーを展示するあたりがマニアック。
↓↓↓クロエンレイニア・白棘金鯱

旧エキノカクタス・金鯱の白棘変種。基本的に単頭で大きくなるサボテンなので、これは成長点異常であるモンスト…?(=石化、せっか)それとも分頭してるだけ…?なんにせよフツーの白棘金鯱ではないですね…
熱帯資源植物温室のビカクシダとアロイド
サバンナ温室の次は熱帯資源植物温室。

この温室は食用や建材など、生活に利用される植物が植生されています。
生活に密着ということで観葉植物も展示。
↓↓↓左:ビカクシダ・グランデと右:コロナリウム(たぶん)

デカい。というか超デカい。
グランデとコロナリウムは、そもそも大型種だから大きくなるか…。
あ、ビカクシダはそんなに詳しくないので、品種名が間違ってたらスマンです。
↓↓↓アロイドも展示

一年前は後ろの岩肌が見えていたので、順調に生育しているもよう。…が、茂りすぎて品種名のラベルが見つからず。中央の銀葉脈のヤツはアンスリウム・クリスタリナム…かな?
…なんかこのままTシャツにプリントしたらカッコよさそう

↑↑↑奥に見える銀葉脈のアロイドはアンスリウム・レガレ…かな?大型種だけあってデカい。
↓↓↓これもデカい。

原種系のアンスリウムだと思うけど、私には何かよくわからず。

↓↓↓カエルもいた

熱帯雨林温室の植物
続いて熱帯雨林温室。
温室…というかほぼ森です↓↓↓

順路的には2階から見学。
超デカい蘭のデンドロビウム(品種不明)↓↓↓

↓↓↓アリ植物のミルメコディア・ツベローサ

自生環境ではアリと共生するという、変わった生態の植物(※日本の環境ではアリと共生しない)。
これもミルメコディア↓↓↓

なぜこんなにミルメコディアを取り上げたかというと、
前日に我が家のミルメコディア・ツベローサ’パプアナ’の根腐れが発覚して気が気じゃなかったからです。
※対処(乾かして新しい用土に植え替え)済み
↓↓↓着生シダのドリナリア・スパルシソラ

前日に多肉の魔王さんとこで見たヤツ(品種は違う)。
↓↓↓リコポディウムのなんか

立派!
1年ぶりの再会↓↓↓

ショクダイオオコンニャクです。
成株になるとこんな大きさになります↓↓↓

もはや樹ですが、なんと
サトイモ科の植物です。←つまりアロイドの一種
↓↓↓東京都新木場の夢の島熱帯植物館にもあったサガリバナの花

基本的に夜間に咲く花なので開花した状態は見られず。

サガリバナには実もできていました↓↓↓

↓↓↓タッカ・シャントリエリ

ブラックキャットとも呼ばれるヤマノイモ科の植物。花が猫の顔に似ていることからそう呼ばれるそう。
残念ながら花は咲いていませんでした。なので以前に夢の島熱帯植物館で撮影したブラックキャットの花をどうぞ↓↓↓

黒い花がカッコイイ!
熱帯雨林温室のアロイド
熱帯雨林温室にはアロイドも豊富に展示。
↓↓↓フィロデンドロン・インベ’シルバーメタル’とディフェンバキアのなんか

↓↓↓アンスリウム・ワロクアナム

一年前はちゃんとした葉だったけど…今年は下部分が20%ほど消失。アンスリウムの女王と呼ばれる本来は美しい品種なんですが…
↓↓↓フィロデンドロン・スクアミフェルム

変わった葉の形のフィロデンドロン。
…の下にあったアンスリウム・フォルゲティ↓↓↓

こういうダークベルベッドの葉のアンスリウムはカッコイイよね!
さらにその下にあったアンスリウム・ランケア↓↓↓

ボコボコした葉脈がたまらん…ッ!!
↓↓↓アロカシア・スティングレイ…?…かな?(ラベルを見つけられなかった)

その名の通り、エイ(軟骨魚類)のような見た目の葉。
↓↓↓アカジクセントンイモことホマロメナ・ルベスケンス

凹凸のある葉脈と光沢のある葉が美しい。育ててみたい…
ちなみに、従来までホマロメナ属だったワリシー’カモフラージュ’などの中南米原産種は、新設されたアデロネマ属に移属しています。
↓↓↓アロカシア・グリーンベルベッドと見せかけてアロカシア・ミコリツィアナ

ミコリツィアナとグリーンベルベッドは基本種と園芸種の関係のはずですが、私には何が違うのかよくわかりません(同じに見える)。
↓↓↓アロカシア・アリフォリア

あんまり聞いたことがないアロカシア(POWOには登録されている)
↓↓↓アロカシア・サンデリアナ

一方こちらはかなりメジャーなアロカシアであるサンデリアナ。
そのとなりにあったのがアロカシア・プルンベア↓↓↓

あ、右半分はホマロメナ・ルベスケンスです。プルンベアは左側のヤツね。
ボコボコした葉脈にダークな葉、赤いステムがカッコイイなと思った。これもあんま見ないヤツ。
↓↓↓アロカシア・ロンギロバ

ひときわデカかったアロカシアの大型品種。
うちではロンギロバは育てていませんが、同系統のピンクドラゴンとナイロビナイツを育てています。家庭でもデカいよ。ここまでじゃないけど。
アロカシア(←好き)はいっぱいありました。
水生植物温室のビカクシダなど
続いて研修展示館に併設された水生植物温室。
この温室には池が設けられていて、水生植物だけでなくその湿度を活かして植物が展示されています。
↓↓↓キルトスペルマ・ジョンストニー(中央)

もはやサトイモの枠を超えた超巨大なアロイド。
こちらも巨大。ビカクシダ・ワンダエ↓↓↓

ただ…去年見たときより明らかに元気が無さそう…
ビカクシダは他にも展示されています。
↓↓↓左:ビカクシダ・グランデと右:ヒリー

↓↓↓ビカクシダ・アンディヌム

↓↓↓ビカクシダ・コロナリウム

↓↓↓中央:ビカクシダ・エレファントティス

ともかく立派なビカクシダがたくさんあるんですが、盗難対策のためか近くで見ることができず。とぉーくの方から写真撮ってます。
研修展示館の器内培養設備
展覧会や講演でも使われる研修展示館。
ここにはショクダイオオコンニャクの花の模型が展示されていました。

デカい。なんかもうそれしか言ってないような気がする…。余裕で2m超えてるよ…
2階には種子・組織の器内培養設備が稼働&展示されていました。


栽培環境では繁殖させにくい植物を、試験管やビーカーなどの容器と培地を使って培養している設備です。

ここで行われている器内培養は2種類。
ひとつは種子の器内培養です。
栽培環境では発芽しにくい(しない)種子を人工的に発芽させています。例えば、蘭の種子は共生する菌から栄養が供給されなければ発芽することができません。栽培環境では共生菌がいないので発芽できない。器内の培地に必要な栄養を添加することで、栽培環境でも人工的に発芽させることができるのが器内培養です。
ふたつめは組織培養。
葉や茎頂、根、花、花粉、胚などの植物片を器内で培養することです。
いわゆるメリクロンですね。
メリクロンといえば中国や台湾、韓国のメリクロン苗が有名ですが、元々は日本で発明された技術です。選抜された優良個体と同質のクローンを大量生産する技術で、コチョウランの生産のために開発されました。
いまでは蘭に限らず、アガベやビカクシダ、アロイドなど様々な植物に応用されています。
よくメリクロンの説明では、植物から生長点を取り出して…と言われますが、別に生長点でなくてもクローンがつくれるっぽいです(たぶん植物によるんだと思いますが…)。
植物片を培養しカルスという細胞のかたまりをつくり、適切な植物ホルモンを添加することでカルスが芽へと変化し、たくさんの個体をつくり出します。

メリクロン、メリクロンとはよく聞きますが、実際の製造現場を見るのは初めて(実は一年前にここで見てるけど)。
というわけで楽しかったです。筑波実験植物園。9月末とはいえ、まぁまぁ暑かったです。そのため温室の見学は駆け足。よく見れていない植物もあったのでまた行きたい!
それでは。
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