こんにちはこんばんは。珍しいタンク型のチランジア・ビフローラ var. クルビフォリアを植え替えました。

このチランジア・ビフローラ var. クルビフォリアを購入したのは、東京都豊島区池袋のサンシャインシティで開催されたミニボタにて。
Ecuageneraさんで購入しました。
もちろん、こんな珍しいチランジアには初チャレンジ。当然、なんの知識もない状態で購入しました。
そして…購入後、ビフローラの育て方を調べた結果…とても栽培が難しい品種だということがわかりました。
ネットには虚偽情報も氾濫していますが、実際にビフローラを栽培している方の記事を読む限り、栽培が難しいというのはホントっぽい…。
高温に弱く、気温が30℃を超えると腐ってしまうという…。ウチでは去年の夏は室温38℃…。いくら調べても栽培に裏技などは存在せず、ワンチャンないか?とか思ったけど…やっぱりないっぽい。…絶望しかない。
(もちろん努力はしますが)
あと数ヶ月、暑くなるまでのお付き合いだと割り切ってチランジア・ビフローラを育てることにしました。
チランジア・ビフローラ var. クルビフォリア
チランジア・ビフローラ var. クルビフォリア
Tillandsia biflora var. curvifolia
原産国はパナマ、ニカラグア、コロンビア、ペルー、ボリビア、コスタリカ、ベネズエラ、エクアドル。私の購入品はエクアドルが原産でしょうか。冷涼な風が吹く、非常に涼しいところに生えています。ブロメリア科の植物で、ブロメリア=パイナップルの仲間です。
ブロメリア科の中でも、チランジア属の植物はエアープランツとも呼ばれ、土が無くても育てることができます。栽培が簡単なこともあって人気の植物。ところが、ビフローラは一般的なチランジアのイメージとは、全く異なる生態をもつチランジア。その生態は、株中央の筒状になった部分に水を貯めて生育するという珍しいもの。

いわゆるタンクブロメリアと呼ばれている、ネオレゲリア属やビルベルギア属などの植物に似ています。というかタンク型のブロメリア科の植物なので、タンクブロメリアの一種といっても良いでしょう。
鮮やかな緑の葉。その葉はとても薄く、繊細な印象を受けるチランジアです。強くにぎるとつぶれてしまいそう。
緑単色のビフローラもありますが、コイツは葉に赤~小豆色の斑点がはいるクルビフォリアという変種です。
タンクブロメリアは葉の硬さによって耐光性が違います。硬い葉の品種は日光に強く、むしろしっかりと光を当てないと鮮やかな色にならない。葉の軟らかい品種は日光に弱く、遮光をしないと葉焼けしてしまいます。
このビフローラはかなり軟葉な品種。直射日光にかなり弱いことが一目でわかります。
日光もそうなんですが…ブロメリアって熱帯地方の植物なので、暑さに強いと思ってたんです…ところが…
虚弱体質のチランジア
このチランジア・ビフローラ、実はものすご~く弱い植物です。
乾燥、蒸れ、寒さ、暑さに弱い。
むしろ強いところが一つもない。
そのうち、ビフローラを栽培する上でもっとも問題になるのは耐暑性でしょう。(最初に書きましたが…)なんと、
気温が30℃を超えると腐ってしまう。という驚きの暑さへの弱さ。
現代の日本では、寒冷地や避暑地でなければ栽培できません。もしくは24時間冷房をつけっぱなしにするか…。うちは植物のために冷房をつけっぱなしにできない(妻が許可しない)うえ、真夏の室温は体温を超えるため…絶望しかない(2回目)
暑さに弱いので、じゃあ寒さに強いかというと…、タンク部に水を貯めたまま、気温が10℃を下回ると枯れてしまいます。そのため、水を抜き、高湿度環境(乾燥に弱い)で管理しなければいけない。…というめんどくささ。その場合でも5℃を下回ると枯れてしまうでしょう。ともかく温度管理がめんどくさい。
さらに温度管理だけでなく、日射の管理も一癖あります。
これも上に書きましたが、耐光性が低い。
なので、レースカーテン越しに光が当たる環境に置いていました。

葉焼けしました。
光が強すぎたようです。なのでちょっと光が弱いところへ移動。すると…

赤い斑点が消えました。
クルビフォリアは日照が足りないと、斑点が現れず緑単色になります。
もー。なんなの。
現在はちょうどよさそうな置き場所を見つけ、なんとか斑点が出ています。
さらにさらに、ビフローラは初夏頃に花を咲かせますが、5ch情報によると開花させると100%腐るそう。植物としてそれはどうなんだ?という気もしますが、原産地ならともかく、日本で開花させるのは難しいということでしょう。美花らしいのに残念。
チランジア・ビフローラの植え付け!
と、まぁこんな感じで、チランジア・ビフローラがめちゃくちゃ弱い植物だとわかりました。(購入後に)
とはいえ、もうどうしようもないのでやれるだけやってみます。
購入時のビフローラ↓↓↓

抜き苗の状態でした。販売時はパッキングされた状態でしたが、長期輸送によるダメージでおそらくこの根は枯れています。
なので発根管理開始。といっても乾燥ミズゴケを水でもどし、根を包んで置いとくだけ。2024年12月のことです。
あ、真冬だったこともあり、ホマロメナの衣装ケースに一緒に入れて保湿&保温していました↓↓↓
んで、3ヶ月後の2025年3月中旬のチランジア・ビフローラ↓↓↓

全く写っていませんがミズゴケに植えられています。
このままでもよかったんですが、せっかくなので水はけがよい植え込み資材に植え替えます。暑くなったら枯れてしまうかもしれませんが…少しでも愛情を…
ミズゴケから抜いたビフローラ↓↓↓

しっかり発根

根は立派。なのになんでこんなに虚弱体質なのか…
次に植え替える鉢の準備。
いつもの3Dプリンターで自作し鉢を使います。

今回は直径φ8cm、約2.5号サイズの二重メッシュ鉢を使います。通気性はバッチリなので、根腐れや蒸れる心配は少ないでしょう。
この鉢にはジャイロイドメッシュは採用していませんが、全面がメッシュ構造。それに合わせて受け皿も同じデザインにしました(もちろん受け皿は水漏れしないようにしています)。

鉢底は全面スリット構造で立体的なつくり。

この鉢にプロトリーフさんの洋ラン用の土を入れます。

軽石とバークチップ、ヤシガラが配合された植え込み資材。ビフローラはタンク部分に貯めた水を吸うので、用土の保水性はそれほど必要ありません。根腐れを防止するため、排水性と通気性のいいこれをうちでは使っています。
広告軽石とバークチップが混合された洋ラン用の土です!!デンドロビウムやシンビジウム、コチョウランの栽培に!!タンクブロメリアの栽培にも使えます排水性と適度な保水力を両立した用土です!!
ここにチランジア・ビフローラを仮置きし、位置と高さを調整しながら残り洋ランの土を入れます。

最後にバークチップでマルチングして植え替え終了。

タンク部分に水を貯め、用土を濡らして終了です。
果たして夏越しできるのか?
ということでチランジア・ビフローラ var. クルビフォリアの植え替えでした。
夏場は可能な限り冷房を使用、それ以外はすこしでも涼しい北側へ移動し、サーキュレーターぶん回し……でも無理だろうなぁ…
できる限り、頑張って夏越しします。あぁ…。
それでは。
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