こんにちはこんばんは。今日もアロイドの植え替え記事。

いわゆる(日本ではあまりなじみのない表現ですが)バーズネスト系のアンスリウム’ブラックドラゴン’実生斑入りを植え替えました。
詳しくは後述しますが、実生株の時点でブラックドラゴンではないのですが、便宜上この記事ではブラックドラゴン実生として取り扱います。
このブラックドラゴン実生斑入りを購入したのは、2026年5月末に栃木県宇都宮市で開催された樹祭 in 宇都宮2026にて。
フィールグリーンさんから購入。よく埼玉に出店してくれるので…わざわざ宇都宮まで行く必要あったんか?という気がしなくもありませんが、もの(ブラックドラゴン実生斑入り)がカッコよかったんで迷わず購入しました。
輸入株だったブラックドラゴン実生斑入りを1ヶ月ほど養生し、2026年7月初旬に植え替えた記事です。
バーズネスト系アンスリウム
今回取り上げる’ブラックドラゴン’はアンスリウム・フーケリーの園芸種と言われていました。
フーケリーやジェンマニー、プロウマニーなどの短茎でロゼット型に葉を展開するアンスリウムの仲間はバーズネスト系(鳥の巣系)アンスリウムと呼ばれています。
同じアンスリウムでもベイチーやクリスタリナムなどとは明らかに異なる草姿をしています。
バーズネスト系アンスリウムは交雑しやすく、現在市場に流通しているバーズネスト系は(たとえちゃんと品種名が付いていても)雑種が多いと言われています。
’ブラックドラゴン’もフーケリーを選抜育種して誕生したと言われていましたが、そもそも純粋なフーケリーを選抜していたのか疑問視され、現在は「フーケリーを含むバーズネスト系の交配品種」と考えられています。
アンスリウム’ブラックドラゴン’実生斑入り
さて、そんなバーズネスト系アンスリウムの’ブラックドラゴン’。
そのブラックドラゴンを実生した斑入り個体が今回植え替えるアンスリウムです。

明るい緑の葉に白とピンクの斑が美しい個体。
どこがブラックなん?とか思うでしょ?
そーなんです。’ブラックドラゴン’は本来、ワックスを塗ったようなヌメっとした光沢がある黒い葉が特長のバーズネスト系アンスリウムです。
(ブラックドラゴンそのものを育てていないので比較できる画像はありません)
ブラックドラゴン実生が黒くないのは当たりまえ。そもそもアンスリウム’ブラックドラゴン’とは、初めに作出された最初の個体と同一の遺伝子をもつ一群に名付けられたクローン品種のことだからです。
クローン品種
一口に「品種」といってもサボテンとアロイドでは品種のとらえ方が違います。
実生文化が根付いているサボテンでは、変異個体が発生してもそれはまだ変異した「個体」。何世代も交配を重ね、変異が世代間で固定され安定して発現した状態ではじめて「品種(園芸種)」になります。
一方、アロイドで発生した変異個体は、枝挿しや組織培養でクローン増殖され「品種(クローン品種)」として扱われます。仮に変異個体で交配したとしても、ほとんどの場合で先祖がえりをしてしまい変異は維持されません。例え自家受粉であったとしても、それは親株とは異なる遺伝子になるので大抵の場合で変異は維持されません。
サボテンのように世代間で変異を固定するという考えはアロイドにはありません。変異した個体をクローン増殖して品種としてしまいます。
アガベ…というかチタノタ(またはオテロイ…あ、今はギルベイか)の「品種」の考え方もアロイドに近いですよね。
話をアンスリウム’ブラックドラゴン’に戻します。
交配過程でたまたま出現した黒葉のバーズネストアンスリウムを、枝挿しや組織培養でクローン増殖したものがアンスリウム’ブラックドラゴン’です。つまり、最初の’ブラックドラゴン’と同じ遺伝子でなければ’ブラックドラゴン’ではありません。
実生株の時点でそれはもう’ブラックドラゴン’ではないということです。※購入時に説明を聞いた上で購入しています。
(ただまぁさっきも書きましたが、便宜上この記事ではブラックドラゴン実生斑入りとして扱います)
今回取りあげる’ブラックドラゴン’実生斑入りをあえて学術的っぽく書くとするならば、
Anthurium hybrid variegated
ただハイブリッドだけだと広義すぎるので、
Anthurium hybrid
(Bird’s Nest Group),variegated
みたいな書き方だと意味が通ると思います。
ブラックドラゴン実生斑入りの植え替え!
↓↓↓購入時のブラックドラゴン実生斑入り。

海外からの輸入株だったブラックドラゴン実生斑入り。
輸入時のダメージもあるだろうし、このまますぐには植え替えをしません。

根鉢のまわりにミズゴケを足してしばらく養生します。
そして1ヶ月後の2026年7月初旬↓↓↓

水を吸って葉に張りが出てきました。
この状態なら植え替えても大丈夫でしょう。というわけで植え替えます。
鉢を横にしてブラックドラゴン実生斑入りを抜きます。

この1ヶ月ですっごいぶっとい根が回ってた(汗)
根に付いているミズゴケを取り除きます。

健康そうな根が生えています。が…

根が切断された痕があるんですよね。なんでだろ?まぁいいや。
次に植え替える鉢の準備。
今回もいつものように3Dプリンターで自作した鉢を使います。

直径φ12cm、内側がジャイロイドメッシュになった二重構造の鉢。
この鉢に鉢底石を敷きます。

この上にある程度の用土を入れたら殺虫剤と緩効性肥料を撒きます。

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殺虫剤と緩効性肥料を用土と攪拌したら、ブラックドラゴン実生斑入りを仮置き。残りの用土を入れます。

この上を赤玉土でマルチング。

最後にたっぷりと水をあげて植え替え終了です。
ブラックドラゴン実生斑入りの栽培環境
そのブラックドラゴン実生斑入りをうちではこんな環境で育てています↓↓↓
完全に他のアロイドの育て方のコピペです(笑)育ててみた感じだと、よく水を吸います。特に気難しい感じもなく育てやすい印象です。
植え替えから1ヶ月後のブラックドラゴン実生斑入り
そんな育て方で植え替えから1ヶ月経過後の2026年8月のブラックドラゴン実生斑入りがコチラ↓↓↓

なんかでっかい新葉が出てきた。

斑も安定して入っています。
元気に育って欲しい。
それでは。
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