ビカクシダを自作した3WAYのメッシュ鉢に植え替えたッ!!

こんにちはこんばんは。今日も植え替えの記事。3Dプリンターで自作した鉢に植え替え…っていうのまではいつもと同じですが、今回植え替えたのは多肉植物じゃありません。

ビカクシダを植え替えました。

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

サボテン多肉植物好きor塊根植物好きの人の半数(おそらく)が育てているであろう着生植物、ビカクシダ。別名コウモリラン。名前にランとつきますがシダ植物の仲間。

今回はそんなビカクシダの植え替え記事です。そして私にとって初めてのビカクシダ。…です。

実は前から欲しかったビカクシダ

ビカクシダは株元を包むように生える貯水葉と、光合成を行い胞子を生産する胞子葉の2種類の葉を生やすシダ植物の仲間。胞子葉がまさにシカの角(ビカク:麋角)に見えることが名前の由来です。

樹木に活着する着生植物で、自生環境では土壌で生育しないため、貯水葉に水や養分を貯める機能があります。

板橋区立熱帯環境植物館
板橋区立熱帯環境植物館

↑↑↑コレは東京都の板橋区立熱帯環境植物館に展示されていたビカクシダ。茶色いのが貯水葉(枯葉ではない)で、緑のほうが胞子葉。

人気の観葉植物で、吊鉢に仕立てられたり板付けにされたりします。むしろ上の熱帯環境植物館のように、樹木に活着されているのを見る方がまれ。(熱帯植物で寒さに弱いので、日本では屋外に固着された株はなかなか見ない)

当ブログでは園芸イベントのレポート記事をよく投稿しています。園芸イベント…というには少し偏りがあるかな…。サボテンや多肉植物、蘭のイベントを取り上げることが多いんですが、そのどっちにもビカクシダが販売されていることが多いんです。人気の観葉植物ならでは。

そんなわけで、私はビカクシダをよく見かける機会がありました。イベントだけではなく、植物園の展示の常連。

新宿御苑の大温室↓↓↓

入口のビカクシダ。の壁
入口のビカクシダ。の壁

世界らん展2024↓↓↓

世界らん展2024
世界らん展2024

思い返せば…きっと品種がわかればもっと楽しかったんだろうなぁ…

なんせ私はビカクシダに関してはのつく素人ですから。

まぁ何が言いたいかというとですね…前から育ててたかったんです。

岡田さんのコウモリラン

私が今回植え替えるビカクシダを購入したのは今年の3月、栃木県のあしかがフラワーパークにて。

実は去年11月にイルミネーションを見に行った時から同じものが販売されていたんですが、この時は購入せず。

春になってからなぜ購入したかというと…セールになっていたからです。

元から安かったうえにさらにセールで50%オフ。もうチーズバーガーより安かったんです。

実際に購入したビカクシダがコチラ↓↓↓

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

岡田さんのコウモリラン(という商品名)

…は?えっ…?品種名…何…?おかださぁーーん!!って感じですが、実際私にはこのビカクシダの品種が何なのかよくわかっていません。(ビフルカツム…?)

品種不明なのも最初に購入を躊躇した理由なのですが、あまりにも安かったのでビカクシダ入門用にいいかと思い直し、購入。

ビカクシダは栽培が難しい品種(高級品種に多い)もあるので、品種不明の場合、ひとえに入門用とは言えないかもしれません。ただ…値段から考えても栽培が難しいということはないでしょう。

上は購入から約1か月半後の写真なので、購入時はもうちょっと小さかったです。(そして購入直後の写真は撮っていない。植物栽培ブログを運営している者とは思えない失態)

コイツを植え替えます!!

横向きに植えたい

ビカクシダは鉢植えで育てられる場合もありますが、やはり着生板に板付けで育てるのが花形でしょう。少なくとも着生植物らしく、高所で栽培したいものです。

ですが…私の家には着生板を取り付けられる壁がありません。なので、

吊るして栽培…が現実的なのですが、ただ吊り鉢に植えるだけでは面白くありません。

というか、フツーの鉢に植えるのでは株が上を向き、生長点が上を向いてしまいます。ここは自生環境に近い感じで横向きに植えたいッ!!

ということでつくります。ビカクシダ専用の吊り鉢を。

3Dプリンターで自作した3WAYのメッシュ鉢

私がビカクシダを育てるにあたって、どんな鉢が欲しいかというと…

まず大前提として、横向き(実際にはやや横向きぐらいになると思いますが)に植えられる吊り鉢です。他、栽培環境が変化する可能性も考慮して、普通の植木鉢として、つまり接地して使える鉢がほしい。さらに通気性がバッチリな鉢です。

ということで今回つくった鉢がコレ↓↓↓

3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢
3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢

通気性バッチシな全面メッシュ構造。かつ横植え可能。ただし、横植えは植え込み資材にミズゴケを使うのが前提。さすがにこの角度では他のどんな用土でも流出してしまいます。…というほぼビカクシダ専用の尖った性能の鉢。

吊り鉢じゃねぇじゃんって思うでしょ?

3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢
3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢

大丈夫。吊れます。(ロープはダイソーのキャンプ用のロープ:3m)

さらに植え付け作業や潅水の時用に垂直にも置けます。

3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢
3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢

ちゃんとビカクシダが活着するまでは、横向きで潅水するとたとえミズゴケであっても流出しちゃいますからね。

結局、なんでポリポットのまま1カ月半もの間このビカクシダを放置(ちゃんと水はあげてたよ!)していたかというと、この鉢をつくっていたからです!

コレにビカクシダを植え付けていきます!!

岡田さんのビカクシダを植え替え!!

まずは主役の岡田さんのビカクシダ↓↓↓

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

最初から植わっているポリポットから岡田さんのビカクシダを取り出します。

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

……

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

本来は元の植え込み資材を取り除くべきなんでしょうが、なんか…まだ新しいミズゴケっぽいのでこのまま植えてしまいます。

あと生長点らしきところが3つぐらいあるので、3株寄せ植えられているのかもしれませんが、場所がないのでこのまま植えてしまいます。

続いて植え替える鉢の方の準備。

まずは乾燥ミズゴケを水で戻します。

乾燥ミズゴケを水で戻す
乾燥ミズゴケを水で戻す

この時ゴミは取り除いておきます。

このミズゴケの水を軽く絞って鉢の底に敷きます。

3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢
3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢

このままミズゴケを詰めちゃってもよかったんですが、鉢内の排水性を考慮して今回は発泡スチロールをIN。

3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢
3Dプリンターで自作した3WAY仕様のメッシュ鉢

ただし、植え込みに発泡スチロールを使う場合、注意点があります。鉢内に発泡スチロールを入れることによって、鉢全体が水に浮くようになってしまいます。後述しますが、潅水が面倒になる場合があるのでその点は注意です!!

この上にさらにミズゴケを敷き、ここに先ほど取り出したビカクシダを仮置き。

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

鉢との隙間にミズゴケを詰めていきます。

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

ミズゴケを詰め終わるとこんな感じ↓↓↓

岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)
岡田さんのコウモリラン(ビカクシダ)

鉢を横にするとこんな感じ。イメージ通り。横にしても形がキープできています。

以上。植え替え終了。

というわけで育ててみる

こんな感じで吊り&横置き&垂直置きできる3WAYのメッシュ鉢をつくって、岡田さんのビカクシダを植えました。

植え替えたビカクシダは朝日が数時間当たり、以降は明るい日陰になる室内に吊るしています。

潅水は表面のミズゴケが乾いてきたら。うちではミズゴケが完全に乾ききる前に水をあげています。持った時に「軽ッ!!」ってなったぐらいで水やり(冬以外は)。品種にもよりますが、ビカクシダはシダ植物なのに、乾燥に強く加湿で根腐れしやすい(ただし空中湿度は好き)のでやや乾燥気味で水やりはほどほどにしています。

その肝心の水やりですが、乾燥しきったミズゴケは水をはじいてしまうので、水を張った容器に数分沈めるのがイイといわれています。ですが今回のビカクシダ…鉢内に発泡スチロールを入れているので水に入れると浮いてしまいます。なので私は浴室でシャワーぶっかけ。フツーの板付けとは違って潅水がめんどくさいかも。

本来なら板付けにすべきなんでしょうが、うちには日当たりのいい壁を背負えるところがありません。なので吊る…という形になったわけです。ビカクシダを、水で戻したミズゴケで包んで苔玉にしたものを吊る。…という選択肢もありましたが、苔玉をつくるのって結構大変なんですよね。

というわけでビカクシダ育て始めました。

それでは。


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