こんにちはこんばんは。今日はタンクブロメリアの話。
タンクブロメリアの一種、エクメア属レクルバーダの変種ベンラシーを発根管理から植え替えたよッ!っていう記事。
このタンクブロメリアを購入したのは、今年の5月に埼玉県さいたま市で開催された大宮盆栽祭り(大盆栽祭り)。スピーシーズナーサリーさんのブースで購入しました。
盆栽祭りと言いつつ、盆栽を買わないという…
盆栽祭りで販売されているのは基本的に盆栽なんですが、妙な植物を販売しているブースがあります。今回はスピーシーズさん。去年も1店ほど、多肉植物やアガベを販売しているブースがありました。
私はエクメア属を他にも育てています↓↓↓
同じエクメアといっても、葉の硬さや色、形が全然違うのが魅力。
エクメア・レクルバータ・ベンラシー
今回購入したのは、Aechmea recurvata var. benrathii(Stoloniferus from)Brazil.(←とラベルに記載)
日本語にするとエクメア・レクルバータ変種ベンラシー(ストロニフェラス)です。最後のブラジルはブラジル原産ということでしょう。
Stoloniferus(Stoloniferous:ストロニフェロスの間違いでは?)はランナー(地下茎や匍匐茎、一次茎)を伸ばす品種(個体?)ということでしょう。購入時にそんな説明をしてくれました。
エクメア属はパイナップルの仲間のブロメリア科。株中心の筒部分に水を貯める、いわゆるタンクブロメリアの仲間です。この辺の話は前の記事で詳しく書いています↓↓↓(ビルベルギア属の話だけど…)
上にも書いたように私は数種類のエクメアを育てています。タンク部分に水を貯めるというのは共通しているのですが、このレクルバータ、他のエクメアとはちょっと違う特徴を持っています。
まず違うのは葉が反り返って折り目が付くということ。葉先がカールします。これ、別に私が栽培に失敗して葉が折れてしまったわけではありません。コレが正常。私が育てている他のエクメアには見られない特徴です。
もうひとつ、株元が膨らんでツボ型になるのも特徴。エクメアはツボ型になりますが、レクルバータはより顕著にその特徴が出ているように思います。(うちのエクメアたちは締めてつくるとは無縁のためあまりツボってない…)
また、レクルバータ・ベンラシーの特徴として、葉先が黒くなります。これは別に傷んでいるわけじゃありません。購入時に聞いたところ、こういう黒くなる品種だそう。生長しても黒い部分は黒いまま…だそうです。調べてみると基本種のレクルバータは黒くならないみたい…です。たぶん。この品種に限ったことではありませんが、タンクブロメリアは栽培情報が少ない…
まぁなんにせよ、黒い葉はカッコイイ。(←購入の決め手)
小型種らしいんで私(の家の置き場所)にも優しい…
そんなエクメア・レクルバータ・ベンラシーをまずは発根管理しました!
レクルバータ・ベンラシーの発根管理
このレクルバータ・ベンラシーは購入時は抜き苗状態。
スピーシーズさんでは暖かい時期にしかこの形態で販売しないそう。理由は暖かい時期でないと発根しない可能性があるから。だそうです。
最初からついているこの根は、枯れている可能性があるそうなので、発根管理をしてから植えた方がいいとのこと。だから発根管理をします!
手順としては、このまま根をミズゴケ(乾燥ミズゴケを水で戻したもの)で包んで日陰に置いとくだけ。そんだけ。
例えばアガベの発根管理をする場合は、枯れていると思われる根は切ってしまい用土なりミズゴケなりに挿します。
ですが、タンクブロメリアの場合は縦に長くバランスが悪いため、重心を安定させるため(枯れていても)根は切らない方がいいそう。また、土に適当に挿しておけば発根する多肉植物と違って、ある程度の湿度がないと発根しづらいそうなので、ミズゴケでの発根管理をススメられました。
というわけで、そのアドバイス通りミズゴケで発根管理。
3週間後…
発根!!
というか元から生えてた根が生きてた。
コレを植え付けます。
根にミズゴケの繊維が活着してますが、取れないのでそのまま植え付け。無理にとろうとすると根がちぎれてしまいます。そうすると発根管理の意味がないのでこのまま植え付け。
エクメア・レクルバータ・ベンラシーの植え付け
発根したレクルバータ・ベンラシー↓↓↓
植える鉢の用意↓↓↓
この鉢は前回ユーフォルビア・バリダを植えた鉢と同じヤツ。
鉢側面が二重メッシュになった通気性抜群の鉢です。
ちなみにですね…前までタンクブロメリアは一重メッシュの鉢に植えていたんです。がぁ…
根がはみ出ました。コレはタンクブロメリアと同型の一重メッシュ鉢に植えていた蘭。メッシュが大きすぎると、用土の流出だけでなく、こんな風に根がはみ出る可能性があります。
今回の鉢はその辺を改良!
メッシュを二重に重ねることで、通気性を確保しつつ開口部を小さくしました。それによって用土の流出はナシ。根がはみ出ることも…たぶん大丈夫…
この鉢に用土(植え込み資材)を入れます。
今回使った植え込み資材は、プロトリーフさんの洋ランの土。バークチップと軽石が混合された植え込み資材です。
広告軽石とバークチップが混合された洋ラン用の土です!!デンドロビウムやシンビジウム、コチョウランの栽培に!!タンクブロメリアの栽培にも使えます排水性と適度な保水力を両立した用土です!!
ここにレクルバータを置いて、鉢との隙間に用土を入れます。
この上に化粧としてバークチップを敷いて植え込み終わり。
最後に筒部分に数粒の殺虫剤を落とし、
広告土に撒いて使う錠剤の殺虫剤。根から吸収された殺虫成分が長く効く遅効性の殺虫剤です。アブラムシ、コガネムシの幼虫、カイガラムシやネジラミに効果があります手を汚さず使えるオススメの殺虫剤です!
筒からあふれるほどたっぷり水をあげます。
殺虫剤はカイガラムシとネジラミ対策。タンクブロメリアの場合は植え込み資材に撒くよりも、筒部分に直接殺虫剤を入れてしまう方がいいそう。ただし数粒。これもスピーシーズさんに教えてもらいました。
エクメア・レクルバータ・ベンラシーの日照
エクメア・レクルバータ・ベンラシーは、タンク部分(株中心の筒部分)に水を貯めて育てるのが基本です。潅水はタンク部分にたっぷりと。水をタンク部分からあふれさせて、入れ替えるように潅水してください。
熱帯植物なので寒さには弱く、最低気温が10℃を切りそうなら室内の取り込むのが安全でしょう。冬はタンク部分に水は貯めず、5日~1週間に1回、霧吹きで葉水をするか、株元の表土に少量の水をあげて湿らせましょう。
暑さには強いですがタンク部分に溜まった水が傷まないように注意してください。
そんな育て方のなかで、最も悩ましいのが日照です。
タンクブロメリアの葉が固い硬葉系品種にはそれなりの日射量が必要。葉が柔らかい軟葉系品種には遮光をしてあげる必要があります。硬葉系、軟葉系ともに日射量が足らないとヒョロッと徒長し、葉が鮮やかな色にならず、緑色になってしまいます。日射が強すぎると日焼けするし…。徒長せず日焼けしない最適な日射量が必要なんです。
レクルバータ・ベンラシーは軟葉系。ただし葉が透けちゃうような軟葉ではないので、そこそこの日射量が必要です。うちでは直射日光を約50%程度の遮光をした環境で育てています。今のところ順調かな…
以上、エクメア・レクルバータ・ベンラシーの発根管理と植え替えでした!
それでは。
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