こんにちはこんばんは。今日はいつものサボテンの植え替え記事…ではありません。
多肉植物の話。アガベの話です。
アガベを育てている方であれば、必ず一度は経験するであろうアイツらの話です。
そうハダニです。アガベマイトです(アガベに寄生するハダニの一種)。
一度でも被害にあわれた方なら、
地球上、いや、全宇宙からの絶滅を心の底から望む憎いアイツら。
アガベに寄生しアガベを弱らせてしまう害虫を駆除した話です。
※肉眼で確認できる大きさの害虫ではないので、正確にはアガベマイトではないかもしれませんが(別のハダニとかね)、この記事では今回の虫害の原因をアガベマイトということで進めていきます。。。
え?アガベ育ててるけど、まだアガベマイトの被害にあったことがないって?そんなアナタ…他人事ではありませんよ…←自分への戒めも込めて
アガベマイト
アガベマイトはアガベに寄生し、吸汁することでアガベを弱らせてしまう害虫です。最悪の場合、枯れてしまうこともあるので注意が必要です。
とはいえ、アガベマイトはものすご~く小さく、肉眼では確認することができません。そのため、虫害の症状(下項以降に詳しく記述)が出て初めて、アガベマイトに寄生されたことを認識するのが実際のところ。
さらに厄介なのが、自然治癒することがありません。アガベマイトに寄生された場合、駆除しなければ増え続けます。(そして虫害も拡大する)そしてかなりしつこいです。駆除をするのは結構大変で時間もかかります。ひとまず、アガベマイトに寄生された株は、被害拡大を防ぐため隔離しましょう。
そんなアガベマイトに我が家の吉祥冠錦が寄生されてしまいました。
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初めて症状を確認したのが、2024年4月末。ゴールデンウィーク真っただ中のことです…
アガベマイトに寄生されるとどうなるのか?アガベマイトの虫害
4月末。
うちのアガベ・吉祥冠錦に赤い斑点を確認しました。
それだけでなく、その斑点周辺の葉緑素が抜け、白っぽくなっています。
これがアガベマイトの虫害です。
アガベマイトに吸汁されることで、葉の葉緑素が抜け、黄色や白っぽい斑のような点が出ます。
その後、赤や茶色の斑点が現れ、変色範囲がどんどん広がっていきます。
もっとも被害が集中するのが、アガベの生長点付近。分厚い葉が折り重なった生長点付近です。次に展開する新葉が次々と吸汁され弱っていきます。
虫害が進行すると、吸汁された葉は茶色く枯れ、アガベの特徴である鋸歯が消失します。斑点や葉緑素が抜けた部分、変色した部分は、もう元には戻りません。上にも書いたように、柔らかい新葉が特に被害を受けやすく、これから展開予定の新葉が次々に枯らされてしまうので、最悪の場合、アガベが枯れてしまいます。
駆除の必要性、伝わりました?
見た目が悪くなるだけでなく、枯れてしまう可能性もあるんです。
話をうちの吉祥冠錦に戻します。
まぁこの時、ハダニ(アガベマイト)か?って思ったんですが、なにぶん初めての経験だったので自信が持てず。しばらく様子見するかぁ~とか思ってたら、変色部分がどんどん拡大。別の葉にも虫害が発生。…こうして被害が拡大しました。
これはアガベマイトを駆除する必要がある…と。
感染経路
ただ、幸いなことにアガベマイトの被害にあったのはこの吉祥冠錦だけ。アガベは他に10株ほど育てていますが、虫害にあったのはこの一鉢だけでした。
ここで問題なのがアガベマイトの感染経路。どこから持ち込まれたかってこと。
この吉祥冠錦が、例えば1週間前に購入したとかであれば、購入時から寄生されていたということです。それならば感染経路が分かりやすい。
ところが、この吉祥冠錦はもう1年以上育てています。購入時から寄生されていたというのは考えづらい。
また、屋外でアガベを育てている場合、近隣からアガベマイトが飛散してきたという可能性が考えられます(ハダニは蜘蛛の仲間なので、風に乗って飛散する)。…が、ウチは通年室内栽培です。
じゃあ他のアガベから感染した?っていっても他のアガベには虫害が出ていません。
感染経路は謎です。
しいてあげるなら人間、つまり私が持ち込んだか(袖とかにアガベマイトがついてたとか…)…。もしくは他の植物に紛れて持ち込まれたか…。←こっちの方が可能性が高いかな。
言い方を変えると、なんの前触れもなく、突然にアガベマイト被害が発生するということ。ご注意下さい。
駆除方法
まぁとにかくアガベマイトは厄介なことだらけなのですが、とりわけ厄介のなのが駆除しづらいということ。
アガベマイトの駆除は基本的に薬剤、つまり殺ダニ剤を使うことだと思います。ちなみに当ブログで植え替え時によく使っている殺虫剤、オルトランは効きません。(効果のある害虫に記載もないし)
上にも書いたように、一番多くアガベマイトが寄生している箇所が生長点付近。ところがアガベの生長点には分厚い葉が折り重なっていて、薬剤が届きません。
さらにいうと、アガベマイトは耐薬効性をもちやすく、何度も同じ薬剤と使うと効果がなくなります。そのため、殺ダニ剤の使用回数が(薬剤ごとに)決められています。防御力が高い…いや、地形効果が高い敵に短期決戦を挑まなければいけないという厄介さ…
アース製薬の”花いとし”!!!
それでは駆除開始。
まずはご多分に漏れず駆除剤、つまり殺ダニ剤を用いた駆除を試みました。
ですが、上に書いた通り、生長点付近のアガベマイトには薬剤が届きません。そのため注射器を使って葉を貫通し、生長点付近に薬剤を注入する…ということを実践している方がたくさんいます。もしくは生長点が露出するまで新葉をむしりまくるか…
でもウチに注射器無いので…それにそんなに葉をむしりたくないよぅ…
そこで調べ着いたのがコレ、アース製薬さんの”花いとし”
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薬剤が浸透し、葉裏のハダニにも効果がある殺虫殺菌剤!!
コレを使います!!
花いとしを吉祥冠錦に噴霧!!!
さらに3日後、、
花いとしを吉祥冠錦に噴霧!!噴霧!!!
花いとしは、ハダニに対しては年2回しか使えません。つまりこれでもう終わり。
…でもなぁ…薬剤が浸透するっつってもアガベの分厚い葉に浸透すんのかなぁ…。
不安になった私は別の駆除方法も実行することにしました。
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あ、アース製薬さんの名誉のために書きますが、花いとしはハダニにメッチャ効きます。少なくともサボテンのハダニにはメッチャ効きました!!さらに殺菌効果もあります!!困ったときは花いとし!!(でも使用回数は守ってくださいね)
水攻めっ!!
次に実行した駆除方法は水攻めです。
アガベごとアガベマイトを水没させ、窒息させてしまおうという作戦。→参考にしたのはこちらのサイト…と書きたいところなんですが、どのサイトを参考にしたのか名前を覚えていないし、検索でもたどり着けない…。アガベマイト激滅作戦中に参考にしたサイトがあったんですが…
殺虫剤が効きづらいハダニに対して、気門封鎖剤で窒息させる駆除方法があるぐらいです。水で窒息させる作戦は効きそう…
やり方は簡単。アガベが鉢ごと入るバケツを用意して丸ごと水没させるだけ。バケツさえあればお金がほとんどかかりません。薬剤より先にこっちを試せばよかった…
時間は20分間水没させました。
インターバルを1週間空けて、3回水攻めを執行。
時期はちょうど生長期の春だったし、水やりの代わりに水没させていた感じです。
んで約1ヶ月後の吉祥冠錦↓↓↓
鋸歯が消失しちゃってますねー。
パっと見、虫害が進行しているように見えますが、コレはアガベマイト駆除前に吸汁された葉が、今頃展開してきただけのようです。
茶色い変色部はカサブタ状になっているし、変色範囲の拡大も止まりました。
アガベマイトを駆除できたと思ってよいでしょう。なんせ目に見えませんからね。症状から状態を推察するしかない。
これがもし、
という症状があるならば、アガベマイトを駆除できていません。追加で措置を講じましょう。
現在の吉祥冠錦
というわけでアガベマイトを2種類の駆除方法で駆除しました。
惜しむらくは、薬剤と水攻め、どちらが効果的だったのかわからないこと。
また虫害が出たら、今度は水攻めから試してみます。…あ、虫害なんて出ないほうがいいな
さてそんなアガベマイトとの激闘から3ヶ月後の10月末↓↓↓の吉祥冠錦。
鋸歯は弱くなってしまいましたが、やっと正常な葉が展開しだしました。
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来春は植え替えだな!根詰まりしてそうだし。
それでは。
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