こんにちはこんばんは。今日はちょーーーーーーっ久々の苔テラリウムの話。

当ブログ初の
苔テラリウムの作り方の記事。(育てている他のテラリウムはブログ開設前につくってるので)
以前から鉢植えとして育てていた、アラハシラガゴケ(ヤマゴケの一種)を苔テラリウムとして仕立て直した記事です。テラリウムをつくるにあたって、準備するものや作り方を解説しています。
鉢植えとして育てていたアラハシラガゴケには、やっぱり湿度が足らなかったようです…
アラハシラガゴケ
今回テラリウムにするのはアラハシラガゴケという苔。…だと思います。

一般的にヤマゴケという名前で流通している苔です。ヤマゴケはホソバオキナゴケやシラガゴケの仲間の総称。
ホソバオキナゴケよりも葉が太めで葉先が縮れていることからアラハシラガゴケ…だと思われる苔です。元々は野生採集株なので正確な品種は同定できていません。…というか肉眼での苔の同定は不可能です。同じ苔でも生育環境で見た目が変わりますしね。
なので、厳密にはアラハシラガゴケではないかもしれませんが、この記事ではアラハシラガゴケとして扱います。
そのアラハシラガゴケを含む、ヤマゴケ類は盆栽の足元に植えられていたりと人気の苔。苔テラリウムにもよく利用されています。
以前、このアラハシラガゴケを育て始めるとき、乾燥気味に育てるとよい。というのを見かけ、盆栽風に仕立てました。

が、
乾燥気味に育てると良いというのは、あくまでテラリウム環境でのことで、苔の生育のためにはやはり湿度が必要です。
↑↑↑上の写真から1年2ヶ月後のアラハシラガゴケ↓↓↓

うーん。
乾燥して白っぽくなってしまいました。枯れてはいません。これはこれで味があって良い…という意見もあるかもしれませんが、私は青々とした苔が見たい!
一応、ラップなどを被せて保湿することで、元気になりそうな兆しはあったんですが、管理が手間!
それにラップでくるむと見栄えが良くありません。なんのために苔を育てているのか…?本末転倒です。
そこで一念奮起し、この苔盆栽を苔テラリウムに仕立て直すことにしました。
苔テラリウムをつくるために準備するもの
イチから苔テラリウムをつくります。作り方の解説。まずは準備するもの。
広告アラハシラガゴケはテラリウムや盆栽に使われる超人気の苔。細い葉と優しい緑色がかわいらしい。栽培は直射日光を避けた明るい日陰で。
広告モフモフがかわいいヒノキゴケ。大型でテラリウムのアクセントになります。置き場所は風通しの良い明るに日陰に。
広告ガラス製のテラリウム容器。蓋に1mmの隙間があるセミオープンタイプ。苔の高さでサイズを選んで!
広告高熱殺菌処理済テラリウム専用のソイル。これを敷くだけでオッケー

広告ガラス容器と苔、ソイルと添景用の石がセットになったテラリウム制作キット。テラリウムは専門店からの購入をオススメします!
苔を洗浄する!
というわけでテラリウムの製作開始!
まずは主役の苔!アラハシラガゴケ↓↓↓

上にも書きましたが、乾燥で白くなってしまっています。でも枯れているわけではありません。(たぶん)
アラハシラガゴケは乾燥にも強い苔。そのため盆栽にも用いられます(でも直射日光に弱いので扱いには注意が必要)。
この苔の群生をバラして…

一株一株、流水で洗浄しゴミや古いソイルを洗い落とします。

まぁ…面倒です。(この後、植え付けるのも面倒…)
でも、苔って意外と汚れているので、しっかり洗って、可能な限り雑菌に感染するリスクを減らした方がいい。…と私は考えています。
テラリウムの瓶とソイルの用意
次に植え付ける瓶とソイルの用意。
今回はポップジャーSサイズ(一番背が低いヤツ)を使います。

広告ガラス製のテラリウム容器。蓋に1mmの隙間があるセミオープンタイプ。苔の高さでサイズを選んで!
この容器にソイルを敷きます。

今回は各種砂(矢作砂、桐生砂、川砂)をふるいにかけて粒をそろえ、赤玉土細粒を混ぜたソイルを使います。ソイルは霧吹きで湿らせてください。
有機物が混ざっていると、後々に藻が生えたりするので、砂などを使うのがいいと思います。まぁそれでも藻が生えるときは生えるんですが…
以前、砂オンリーのソイルを使ってテラリウムをつくったんですが、それだと振動でソイルが動いてしまうので、ある程度保水力のある用土を混ぜるのがいいです。そのため赤玉土(細粒)を混ぜています。赤玉土オンリーでも全然大丈夫です。
また、園芸用土を流用する場合、結構汚れているので、テラリウムに使う前に洗浄しましょう。流水で微塵を流してしまうのがいいです。
苔を植え付け!
ソイルを用意できたら、お好みで添景を配置しましょう。

今回は溶岩石(茶色)とパンダを置きました。セットだったものをホームセンターで購入。(コーナンさんだったかな?200~300円ぐらいだったと思います)
そして苔の植え付け。
ピンセットで苔全体を挟んで植え付けましょう。

苔は柔らかいので、
ピンセットごとソイルに挿し、苔を指でそっと抑えてピンセットを引き抜いてください。
こんな感じ↓↓↓で一株一株ソイルに苔を挿していきましょう。

苔の上下をそろえて挿すことで、ソイルへの活着も早くなります。
苔の植え付け終了↓↓↓

うーん。
白くなった苔で苔テラリウムをつくったので、
荒野になってしまいました。荒野のパンダ。
売り物のテラリウムや、テラリウムワークショップが青々とした苔を使う理由が分かりますね!
ガラス瓶に付いたソイルなどは、霧吹きで水を吹きかけ下に流しましょう。テラリウム内に溜まった水は、容器を傾けスポイトで吸い出してください。テラリウム内がジャブジャブにならないように。苔が水に浸っていると溶けてしまいます。(ソイルの底に水が溜まっているのはOK)
テラリウムの管理方法
さて、この完成したテラリウム。
新葉が生えてくれないとこの記事はお蔵入りです。
ということで、しっかり管理します。
そして半年後…2025年1月
実はこのテラリウムをつくったのは2024年7月。
その半年後↓↓↓

…
…
…

新葉がしっかり生えてくれました!
あんなカピカピになってもヤマゴケは生きていた!
青々としています。むしろパンダ埋まりそう…。というか、ヤマゴケのコロニー(群生体)は、団子状に生育していくのでそのうちパンダは埋まるでしょう。
それにしても、この記事がお蔵入りにならなくてよかった。
それでは。
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