筑波実験植物園で開催された育てる宝石コノフィツム展に行ってきたっ!!

こんにちはこんばんは。先週末まで茨城県の筑波実験植物園で開催されていた、育てる宝石コノフィツム展に行ってきました。

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

生きる宝石と呼ばれるコノフィツムの展覧会。コノフィツム自体がややマイナーな多肉植物。つまりかなりマニアックな展覧会です。

当ブログ初登場のコノフィツム属。えぇ…育てたことありません。

じゃあなんで展覧会に行ったのか?
知らない植物への見識を深めるためです。

展覧会や植物園は育てたことがない植物と出会える絶好の機会です!!

会場だった筑波実験植物園には一年前にも伺っています。

入園料は一般320円。→国立科学博物館筑波実験植物園公式サイト

国立の植物園だけあって敷地も温室も広大。そのため展示されている植物は圧巻の大きさ&数。とーーーってもオススメな植物園です。

育てる宝石コノフィツム展

茨城県つくば市にある国立科学博物館筑波実験植物園で2025年9月20日(土)~28日(日)まで開催されていた「育てる宝石コノフィツム展」

コノフィツムとは、メセン(ハマミズナ)科に属する多肉植物の一群。南アフリカの乾燥地帯が原産。

1対の葉が合着して球体やハート形になる小型の多肉植物です。

その見た目を一言で言い表すなら、
緑のケツです。※ケツ型でないのもいるし緑じゃないのもいる

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

自生環境では地面に埋もれるように生息し、岩や砂利に擬態しています。

この展覧会の開催にあたり、展示されるコノフィツム属の植物を提供したのが須藤さんconoconoさん)。

須藤さんは著名なコノフィツムのコレクターで、書籍コノフィツム全書の著者でもあります。さらにその「コノフィツムの野生種コレクション」が日本の植物多様性を守るための体系的なコレクション認定制度、”日本植物園協会ナショナルコレクション”に認定されたすごい人(2025年現在、全23コレクションの中で個人での認定は2例だけ!)。そして植物研究者ではなく、趣味でコノフィツムを育てているというのがまたスゴい。ある意味で狂人です。この界隈にはそんな人が多いですが…

会期中の20日(土)と28日(日)には須藤さんの講演もありました(予約制)。私は最終日である28日に須藤さんの講演会を拝聴に行きました。

広大な筑波実験植物園の中で、育てる宝石コノフィツム展が開催されていたのは入園受付もある教育棟。

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

よーするに入園してすぐにコノフィツム展です。

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

展覧会ではコノフィツムの生体が多数展示。展示物は生体+パネルです。

展示されていたコノフィツム達

まず前提として、私はこの時点で
コノフィツムを育てたことがありません。育てたことだけでなく知識もありません。

それをご承知いただいたうえで以下を読んでいただきたい。(当日の講演やガイドツアーなどで学習した知識で書いています)

ということで展示されていたコノフィツムの紹介。

まずはコノフィツム属の中でもっとも人気があるであろうコノフィツム・ブルゲリ↓↓↓

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

”生きる宝石”とも呼ばれるブルゲリ。ただ鑑賞する宝石から、きちんと植物として育てようよ!というのが須藤さんが今回の展覧会に込めた思い。

ブルゲリはコノフィツムの中でも気難しい(栽培が難しい)部類ではありますが、それよりも何より、ネット上に間違ったブルゲリの栽培方法が流布していることを須藤さんは嘆いておられました。しっかり直射日光に当てろと(詳細は後述)

ちなみにこのブルゲリ、このつるっとしたまさに宝石のような姿は、生長期である秋冬春の姿。乾季(日本では晩春~夏)はこんな姿になります↓↓↓

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

球体を形作る葉(2枚1対が合着した葉)が茶色い膜状になります。膜状に変質した葉は強い直射日光を遮光する効果があります。(遮光率70%程度。須藤さん調べ)

かさぶたみた~い♡といって無理に剥がすのは絶対にやめましょう。コノフィツム達はちゃんと意味があってこういうことをしています。

やはり人気があるのか、ブルゲリは展示数も多め。

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

今風に言うならハビタットスタイルのブルゲリも展示されていました↓↓↓

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

中央にいるのがブルゲリ。擬態してるのがよくわかります。

開花していたコノフィツム・リトプソイデス↓↓↓

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

早咲きや真冬に咲く品種もありますが、コノフィツムの花の最盛期は本来10,11月頃。そのため、須藤さんは10月に展覧会を開催したかったそう。10月はきのこ展が開催予定なので9月の会期に…

コノフィツムに限らず、多肉植物の魅力って草体そのものや棘だと思うんです。だから花は脇役だと思っていますが、

花が咲いていると撮っちゃうよね。

ブログやSNS映えするからさ。

やはりコノフィツムに興味のない人や、そもそも植物に興味のない人を惹きつけるためには花が一番。ただの多肉の塊を見てキャッキャウフフできる変態マニアはごく少数ですから…

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

コノフィツムには昼咲きと夜咲きの品種があります。

大雑把に区別すると、昼に咲く花は鮮やかな色、一方夜に咲く花は白などが多いそう。

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

↓↓↓もう砂利にしか見えない。

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

花だけでなく、草体に模様のある品種も展示↓↓↓

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

展覧会では販売も行われていたんですが(この日はKEN’s nurseryさんが販売。詳しくは後述)、模様が繊細であればあるほど高価。でもカッコイイんです。コノフィツムを選ぶ上で、模様の良し悪しをひとつの判断基準にするのも良いかもしれません。

↓↓↓こういう派手な模様とか(たぶん高価なヤツ)

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

ソリッドな質感のコノフィツムだけでなく、「窓」と呼ばれる半透明の器官をもつ有窓類も展示。コノフィツム・アクツム↓↓↓

育てる宝石コノフィツム展
育てる宝石コノフィツム展

アクツムはブルゲリ(も有窓類)の近縁種です。

地面に埋まった状態では光合成を行いづらいので、地上に露出した半透明の「窓」から光を取り込み光合成を行う品種です。原理は多肉植物のハオルチア属と同じ。

有窓類も高価だったな(私の基準では3,000円を超えると高価)。コノフィツムを見る際、有窓かどうかを見るのもいいかもしれません。

須藤さんはこの有窓類と模様のあるタイプを交配させ、有窓かつ模様のあるタイプの新品種開発にも取り組んでいるそうです。確かにカッコよさそう。

講演会

13:30から研修展示館3Fで須藤さんの講演が行われました。定員30名の完全予約制だったのですが、(予約開始日は1ヶ月前)すぐにいっぱいなっていました。

ざっくり講演の内容を書くと、コノフィツムがどういった植物かということ。生態や自生環境、生育の特徴や育て方、またコノフィツムを取り巻く社会環境などについてです。

上にも書きましたが、私はメセン類のド素人。

コノフィツムと(よく似ている)リトープスがまったく違う植物だということを初めて知りました。

リトープスというのは同じメセン科のリトープス属の多肉植物のこと。コレ↓↓↓

筑波実験植物園サバンナ温室のリトープス
筑波実験植物園サバンナ温室のリトープス

一言で言うと、
茶色いケツです。※茶色くないのもいる

双方ともに南アフリカに自生する植物ですが、リトープスのほうがより内陸の乾燥した地帯に自生しています(=育て方も違う。イメージとしてはリトープスのほうがより日射を必要とする感じ)。

コノフィツムの分布は海岸沿いに多く、年間降水量こそ少ないですが、海から発生する霧から水分を吸収していると考えられています。南米チリのアタカマ砂漠に自生するサボテン達と同じですね。

須藤さんが特に強調していたのが、
コノフィツムにはよく直射日光を当てる必要があるということ。(※夏を除く)置き場所は明るい日陰ではなく、直射日光が当たるところ。です。

ネット上に流布する、直射日光に当てるとコノフィツム(特にブルゲリ)が腐るという情報は間違っている。とも言っていました。

たしかに現在の日本の夏は暑すぎるので、遮光して風通し良く、涼しく過ごさせる必要があるのですが、コノフィツムが夏に腐ってしまうのは、秋冬の日照不足が原因のひとつであると。

この辺の話は、Xで口を酸っぱくして何度も発信しておられます。

ぜひ直射日光と風をよく当て、コノフィツムを栽培してください。

須藤さんはこの展示会、及び講演をコノフィツムの認知と普及を目的に開催したとのこと。

情報発信という意味で(あまり悪くは言いたくないけどと前置きした上で)N〇K趣味の園芸に苦言を呈していましたが、

私も激しく同意してしまいました。

いや…?毎週必ず、何なら録画して見てますよ?

でもどーしても好きになれない。

あっっっっっっっさいんですよ。あの番組。ぺらっっぺらなんですよ。表面を撫でてるだけなんですよ。(※あくまで私個人の感想です)

もしかしたら何か役に立つ情報があるかもしれないと思って見ても、結局何も得るものがないという…(※あくまで私個人の感想です)

( ゚д゚)ハッ!

…コノフィツム展と関係ないな。

…N〇Kから刺客が送り込まれてしまう

サバンナ温室のコノフィツム達

コノフィツム展に合わせ、筑波実験植物園のサバンナ温室にもコノフィツムが展示されていました。

筑波実験植物園サバンナ温室
筑波実験植物園サバンナ温室

↓↓↓この中にたぁーくさんコノフィツムが展示されています。

筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム
筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム

どこにあるか分かりませんね。まさに岩や小石への擬態が成功しています。

コノフィツムは小動物からの捕食を避けるため、岩や小石へ擬態している言われていますが、具体的に何の動物(あるいは昆虫など)から身を守るために擬態しているのかはわかっていないそう。

近寄るとこんな感じです↓↓↓

筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム
筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム

須藤さんから提供されたコノフィツムをジオラマ風に仕上げた植物園スタッフの労作。

筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム
筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム

ラベルプレートもジオラマを邪魔しないように配慮されています。

筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム
筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム

こちらでもコノフィツム達はしっかり開花↓↓↓

筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム
筑波実験植物園サバンナ温室のコノフィツム

申し訳ありませんが、展覧会の方は室内だったせいか花の咲きがいまいち。温室内ではしっかりとした花が見れました。

似ているリトープスもしれっと展示↓↓↓

筑波実験植物園サバンナ温室のリトープス
筑波実験植物園サバンナ温室のリトープス

※展示されていたリトープスはKEN’s nurseryさんから提供された苗だそうです。

コノフィツムとリトープスは似ているというだけで全然別の植物だったりします。(同じメセン科だけど)

購入品

展覧会と同時に即売会も開催されていました。

出店していたのはKEN’s nurseryさん。

販売品は(当然ですが)コノフィツムが中心。ほかにパキポディウムやユーフォルビアがパラパラとある感じでした。

育てる宝石コノフィツム展購入品:コノフィツム・ウルクスプルンギアナム
育てる宝石コノフィツム展購入品:コノフィツム・ウルクスプルンギアナム
  • コノフィツム・ウルクスプルンギアナム
    Conophytum ursprungianum
    POWOによる正式な学名:Conophytum obcordellum subsp. obcordellum

というわけでコノフィツム買いました。

まぁ…欲しくなるよねコノフィツム。初のコノフィツム購入です。

育てる宝石コノフィツム展購入品:コノフィツム・ウルクスプルンギアナム
育てる宝石コノフィツム展購入品:コノフィツム・ウルクスプルンギアナム

かなり悩んでウルクスプルンギアナムを購入。

もっと模様のこまかーいヤツとか有窓類も欲しかったんですが、ちょっと高価。うちの環境に合うか分からないしお手頃な株を選びました。

っとこんな感じですね。

講演ではほかに過去のブームのことや、絶滅危惧をめぐる国際間の取り組みなどの話もされていました。(ちゃんとメモ取っとけばよかった…)

コノフィツムの貴重なコレクションを見れる貴重な機会でした。マイナーゆえに育てている趣味家も少ないらしく、ともすれば消滅の危うさがあるなぁと思いました。ぜひ植物多様性の保全のためにも普及して欲しい!

それでは。


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