オオトラノオゴケのテラリウムを育ててみた!

ウチで栽培している、オオトラノオゴケのテラリウムの紹介です。あまり耳なじみのない苔、オオトラノオゴケ。虎のしっぽが名前の由来なんでしょうかね?…全然違うと思いますが…。マイナーですが特徴のある、非常に見ごたえのある苔ですよ。

オオトラノオゴケ
オオトラノオゴケ。でかい。高さのあるテラリウム容器で栽培

広告ガラス製のテラリウム容器。蓋に1mmの隙間があるセミオープンタイプ。苔の高さでサイズを選んで!

広告ガラス容器と苔、ソイルと添景用の石がセットになったテラリウム制作キット。テラリウムは専門店からの購入をオススメします!

オオトラノオゴケとは何ぞや?

オオトラノオゴケ。園芸用に流通している苔で、オオトラノオゴケの仲間はあまり一般的ではありません。(愛好されている方ごめんなさい)。まちがいなくマイナーな苔です(断言)。店頭で販売されているところを見たことがありません。ただし、特別珍しいってわけでもなくて、生えているところには大量に生えているのでレアな苔ではありません(おそらく)。

苔の仲間の中でも大型の苔です。ウチのオオトラノオゴケは草丈5~10cmぐらい。形状は黒い木の幹のような茎をもち、シダ植物のように三角形状に葉を展開するちい~さな樹木の様な苔です。一見すると苔には見えません。でも蒴がついているのを見たことがあるので、間違いなく苔です。

オオトラノオゴケ
オオトラノオゴケ

風通しが良く、湿度が高い森林性の環境に自生します。都市部ではぜぇっーーたいに見かけません。水平方向に這う一次茎から、二次茎が立ち上がり樹木のような形になります。

テラリウムでは、一次茎をソイルに埋めちゃって地下茎にしていますが、自生環境では岩肌などに一次茎を這わせています。土壌よりも岩や石の方が好きそう。でも仮根を出して岩に活着しているわけではなく、ゴーヤのグリーンカーテンみたいな感じで、岩に一次茎で絡みついてる感じです。仮根は…出さないんじゃない…かな?※仮根確認しました。株同士がお互いに一次茎で絡み合って、マット状にコロニーをつくっています。

一次茎を伸ばし、二次茎をつくることで新たな株をつくります。葉の中腹部の主茎から蒴をつくり、胞子からも増えます。

かなり大型の苔ですが、乾燥にはわりかし強そう。苔にしては厚めの葉をもち、乾燥すると葉を畳む特徴があります。

雌雄同株?マイナーな苔でよくわかりません。ですが観察例はネットで検索すればそれなりに出てきます。でも栽培情報は少ない感じです。

オオトラノオゴケの育て方

採光…テラリウムの置き場所は直射日光を避けた明るい日陰に。

水やり…1~3週間に霧吹きを吹きかける。テラリウム栽培の基本でオッケーです。ただし、大型で葉の量が多いオオトラノオゴケは、他の苔と比べて水分を多く必要とするようです。背が高いこともあって、上部の葉が乾燥しがちです。部分的に葉が乾燥している場合、スポイトでピンポイントに水を与えるようにしています。

ウチのテラリウムは蓋と容器の間に1mm程度の隙間がある、セミオープンタイプ。ソイルは赤玉土小粒+川砂、朝明砂でマルチングしてます。一次茎をソイルに埋め込んで地下茎化させてます。

オオトラノオゴケ
オオトラノオゴケ

このオオトラノオゴケ、ネットの観察例を見ていても、水平面に生えているよりは、斜面や垂直面に自生している場合が多い。そのため、重力に逆らって起立するのが苦手らしくて、よくテラリウム内でうなだれています(笑)。しかも、容器内の湿度が十分でもうなだれます(笑)。草体に直接水をかけてやると立ち上がりますが、水分過多になりやすく注意が必要です。

超強敵ライバルの存在

さて、このオオトラノオゴケの樹形状の大型苔ジャンル(私が勝手に作りました)には、”超強敵”なライバルがいます。多分メジャーになれない原因です。

それがコウヤノマンネングサ、フジノマンネングサ、フロウソウのコウヤノマンネングサ科の苔たちです。こいつらは苔テラリウム界において、超有名&人気の苔たちです。幹のような茎をもち、大ぶりな葉を放射状に展開する大型の苔です。まるで小さなヤシの木のような見た目をしています。オオトラノオゴケと同じ地下茎(一次茎)から立ち上がる二次茎をもち、苔テラリウム作成時に高さのある苔が欲しい時、第一候補に挙がる苔たちです。

苔の特徴がオオトラノオゴケと似ていますよね?葉の展開方向に指向性があるオオトラノオゴケと比べて、四方にまんべんなく葉を広げるコウヤノマンネングサ科の苔たちのほうが、見栄えがするということなのでしょう。うぅ…。

それともしかしたらですが、メジャーになれない原因に、オオトラノオゴケを長期間栽培した場合、観賞や栽培に扱いづらい特徴があるのかもしれません。私はオオトラノオゴケを何年も栽培しているわけではないので、これからも観察継続をする予定です。

新葉と新芽を展開中

オオトラノオゴケは二次茎に生えた葉の先から、淡い色の新葉を出して成長します。結構もりもり新葉をだすので、観賞しがいがあります。

オオトラノオゴケ
オオトラノオゴケの新葉。地上部分の葉の先端から増えていく

また地上部分の新葉とは別に、地下茎からも新芽を出すのでこちらも楽しみです。普通の苔のような見た目が、どのように樹のような見た目の苔になるんでしょうか?はやく大きくなれよー。

オオトラノオゴケ
地下茎から顔を出すオオトラノオゴケの新芽

以上、メジャーになれない大型の苔、オオトラノオゴケのテラリウムの紹介でした。

それでは。


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