こんにちはこんばんは。以前から育てているコツボゴケのテラリウム。冬を超え、春を超えて梅雨を超え(ついでに夏も超えたけど)、コツボゴケテラリウムはどうなったのか?雄花盤(造精器)と造卵器ができる季節を超えたけど?今回はそんな記事です。
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もうテラリウム作成当初(ブログ開始前)のかわいさは微塵もありませんが、順調に育ってはいます。仕立て直した方がいいんかなぁ…
苔の繁殖方法
この記事を書いているのは完全に梅雨も終わった8月(もう10月ですが…)。多くの苔は湿度の上がる梅雨時期が生長期です。その梅雨時期を含め、春、秋に繁殖行為する苔が多いように思います。過去にも苔の増え方については触れていますが、今一度おさらいです。
あ、グーグルアドセンス(のセンシティブな表現の)対応のため当ブログでは”繁殖”という言葉を使っています。気にしすぎかもしれませんが、念のため。
苔はいずれかの方法で増えます。胞子をほとんど作らず、無性繁殖だけで増える種類もあれば、無性有性両方で繁殖する苔もいます。
コツボゴケは後者。無性繁殖、有性繁殖の両方で増えます。ちなみにコツボゴケは雌雄異株。よく似たツボゴケは雌雄同株です。ウチのコツボゴケは正直、ホントにコツボゴケかはわからなくて、もしかしたらツボゴケかも…。
コツボゴケの生態
そのコツボゴケですが2種類の草体をもち、蔓のように横に伸びる匍匐茎(ほふくけい)と茎が垂直に立ち上がる直立茎(ちょくりつけい)があります。全然姿の異なる草体2種類を合わせてコツボゴケになります。
この2種類の草体には明確な役割の違いがあって、横に伸びる匍匐茎からは新芽が出てコロニー(群生)を広げる役割もち、いっぽうの直立茎は株先に雄花盤や造卵器をつくり有性繁殖をする役割があります。
コツボゴケの無性繁殖は年中新芽をだして増えるのでいいんですが、今回の記事で問題にしたいのは直立茎が行う有性繁殖の方。
コツボゴケの繁殖スケジュール
有性繁殖を行うコツボゴケのスケジュールはこんな感じになります。
春:たぶん2月~5月頃に蒴から放出された胞子が着生し、原糸体と呼ばれる苔の元ができるころ。
梅雨:たぶん6月~7月頃。直立茎から雄花盤や造卵器ができ、成熟、受精する。
冬:11月末~2月頃。蒴(さく。胞子嚢)ができ始め生長を開始。蒴は春に成熟。
みたいなスケジュールでコツボゴケは1年をかけて有性繁殖を行います。※たぶんって書いてあるのはウチのテラリウムでうまくいかなかったから。
一般的にテラリウム環境では(環境的な)刺激が少なくて、繁殖器が成熟しないといわれています。私の育てているコツボゴケは去年の8月に野生株を採取したものです。採取時には受精していたようで、テラリウムですが蒴ができました。
このびよーんと伸びてるのが蒴柄、先についてる丸っこいのが蒴です。
ただこの蒴、テラリウムではやはり刺激が少ないらしく、膨らみきる前に枯れてしまいました。5月のことです。
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繁殖器が未成熟で散る…ッ!!
今年の梅雨本番。スケジュール的には雄花盤や造卵器ができるころです。テラリウムで繁殖器の成熟は難しい…わかってはいても淡い期待をしていたんですよぉ。
繫殖器をつくっていたと思われる、
直立茎の先だけ枯れました。先っぽだけ茶色くなってます…
他の要因も考えられますが、例えば病気であればもっと範囲的に広がるはずだし、そもそも直立茎の株先だけ枯れるのは不自然です。
やはり成熟しませんでした。
あ、でも苔の種類によっては、空気を読まずテラリウムでも蒴をつくってしまう種類がいます。
うーん。雄花盤と造卵器ができれば、もっといえば雌雄異株か同株かが分かれば苔の種類が絞り込めたんですが、ダメでしたね。
結論:テラリウムで蒴は難しい。(コツボゴケの場合)
しかし、増えたなぁ…。どうしようコレ…。
それでは。
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