以前の記事に登場したテラリウム↓↓↓
5月初旬にこの謎の苔、アオギヌゴケ(仮)のテラリウムに蒴ができました。

最初の感想は、
!?????です。
テラリウム原産のコロニー
苔植物は種子植物と違い花を咲かせず、種子をつくりません。苔植物の有性繁殖は造精器と造卵器が受精することで蒴(さく)と呼ばれる胞子嚢をつくり、胞子から繁殖します。苔の種類によって雄株と雌株がある雌雄異株と、単一で雌雄を有する雌雄同株があります。
また、苔の草体の一部から自身のクローンを作り出す繁殖方法を無性繁殖といい、苔の種類によりこの2つの繁殖方法のどちらか、あるいは両方で繁殖します。
以前のポストにも登場したこの謎苔のコロニー(群生)は、葉挿しで親株から発生した100%テラリウム原産のコロニーです。無性繁殖で増えたってことですね。
通常、テラリウムは温度変化や日照の変化が乏しく、苔の繁殖器の成熟に必要な刺激が足りないため、テラリウムでは蒴ができづらいといわれています。
が、できてしまいました。蒴が。
マジかよッ!?
完全にノーマークでした。つーか3日前に見たときはなんもなかったような…。ほっそいので見落としていたのかなぁ。
過去にもコツボゴケに蒴ができていましたが、
この時とは状況が違っていて、このテラリウムのコツボゴケたちは野生採取株なので、時期的に考えても繁殖器の成熟と受精は採取前に行われていたと思われます。雄花盤(造精器)も造卵器も見てませんし。
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小さいのに蒴ができた
驚きなのが、草体の形もよくわからないような小さい状態なのに蒴ができたことです。親株は10倍ぐらいの大きさがあったような…こんなちっさいのに大人なん?きみたち。
結局この謎苔たちは種類が分からないので、雌雄異株なのか雌雄同株なのかもわかりません。まぁ草体が小さいので、繁殖器なんて小さすぎてわかんなかったとおもいますが。
蒴ができるのと、蒴が順調に成熟するかは別問題です。
いずれ蒴柄を取り除かないといけないのは、蒴が成熟してもしなくても変わりません。カビるので。一柄一柄ピンセットでつまんで引っこ抜くんですけど、(蒴の)数が多いなぁ…。
やはりシノブゴケ?
小さすぎて肉眼ではよくわからなかったんですが、画像をみるとシノブゴケ?でしょうか?草体の分節がシノブゴケっぽい?もしかしたらアオギヌゴケ科じゃなくてシノブゴケ科の苔かも。

コロニーに白い糸状のものが付いていたんで、カビか!?って思いましたが、綿棒でとろうとしても取れないので違いそう。
仮根?ですかね?それか原糸体(苔の元)か。
蒴らしくなってきた
最初の写真から約2週間後↓↓↓より蒴が生長しましたよ!

ヒョロヒョロしたヒモ状だった蒴が膨らんで、より蒴らしい形になりました。蒴の形がハッキリわかるようになりましたね。
………
…コイツら、やっぱシノブゴケじゃねぇかな?
断定はできませんが、アオギヌゴケ科の蒴よりもシノブゴケ科の苔の蒴の形に近い気がします。
っていうわけで、
アオギヌゴケ(仮)→シノブゴケに変更です。次回から。
ただ現状、謎は謎のまま、謎苔なのは変わりません。シノブゴケっぽいってだけで、シノブゴケ科の苔もたくさん種類があるので、苔の種類の正確な同定は困難でしょう。ちなみに一番一般的なシノブゴケ科の苔はトヤマシノブゴケです(トヤマは人名が由来)。
その後どうなったか
6月初旬。より蒴が生長して、周囲に糸状のものがより広がりました。

苔の周りの白い部分が糸状の”なにか”です。触ると固いんで確実にカビではありません。
そんで6月上旬。蒴が茶色くなってきたので、カビる前にピンセットでつまんで引き抜きました。

7月上旬。よりはっきりとした形になった白い糸状のものがわかるでしょうか。

やっぱコレ、胞子から発生した原糸体ですかね。このあとわっさ~ってなるんでしょうか?
以上、蒴ができたっよってポストでした!
そういえばもすレコ。では、グーグルアドセンス対応のため「繁殖」という言葉を使っています。例:有性繁殖、無性繁殖、繁殖器…など ※グーグルさんはセンシティブな表現に敏感なので
意味は似たようなもんなんで、意図的に変えてます。気にしすぎかもしれませんが念のため。
それでは。
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