当ブログで以前、水生苔のウィローモスを陸生テラリウム化したポストを投稿しました。
今回はウィローモスのテラリウムその後の記事です。
はじめに言い訳しときますが、この苔、小さすぎてうまく撮れません。そして本当にウィローモスなのかもわかりません…
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あれから4カ月。ウィローモスのテラリウムはどうなったか?
前回の記事が2023年の3月。その時の画像がコレ↓↓↓
鮮やかな緑です。キレイですね。
そして4か月後がコチラ。
ドーン!!
テラリウム瓶の蓋に到達。どんどん伸びすぎて生長しすぎです。
株先は縮れ、色も茶色く。
それだけではありません。
カビました。
過去にも苔テラリウムがカビた!!って書いてきましたが、今回は規模が違います。いままでは株の一部、部分的なカビでしたが今回は株全体にカビが…。1本、2本じゃありません。しかも傷んだカビた株を抜いても抜いてもどんどんカビます。ちなみに白カビです。
…どぉーすんだよコレ。
テラリウムのカビ対策
テラリウムのカビ対策として最も有効なことは、
カビさせないことです。
対策といいつつ本末転倒ですが、枯れた苔がカビるので枯れた苔をトリミング、または取り除きテラリウム内をカビさせないようにすることが一番です。
カビ初期症状…テラリウム内の環境が安定するまで、特に作り立てのテラリウムの場合は枯れた苔が無くてもカビる場合があります。部分的なカビの場合は綿棒などでカビを取り除きます。そのまま様子見ですが、苔が健康な場合はこれで症状が治まる場合が多いです。
カビ中期症状…広範囲にカビが広がってしまった場合は、カビを綿棒などで取り除き傷んだ苔をトリミング後、薬剤(殺菌剤)を散布です。薬剤は定量よりも濃度薄目で。乾燥した苔に薬剤を散布すると薬害が出てしまうので、苔を湿らせて水を含ませた状態で薬剤を散布してください。私はオルトランを常備しています。
※テラリウム内のソイル(土)に腐葉土などの有機分が含まれていない場合が前提です。ソイルは無菌無栄養で、ゴミなどが混ざらない清潔なものを使ってください。
今回はカビの規模と苔の変色具合から、これらの対策では、
手遅れだと思われます。
テラリウムの仕立て直しを決意。
要するにこのテラリウムはどんどん苔が枯れていっている状態ってことだと思われます。
ウィローモスは意外と乾燥にも強くて生長力もすさまじいですが、草体が細い分(太くて0.5mmぐらい)枯れるのは一瞬っぽいです。
もはや一刻の猶予も許されない状態です。
苔のコロニーが全滅する前に、
テラリウムを仕立て直し(苔の形を整えて作り直し)します。
まずは枯れそうなウィローモスコロニーを検証
ってわけでテラリウム内から苔を取り出します。
つかんでひょいッと。苔同士とソイルが活着して一塊になっています。
んで、このウィローモスコロニーの現場検証。
コロニー内部のウィローモスたちが赤茶色く変色しています。枯れていますねコレは。
※必ずしもコケが茶色=枯れているわけではありませんが、今回はダメでしょう。
ウィローモスをアクアリウム(水中内)で育てる場合は、まめにトリミングしないと内部に光が届かなくなり光合成できずに枯れてしまいます。
今回は陸生栽培ですが、おんなじ症状ですね。
不調の原因は伸びすぎでしょう。
ウィローモスの草高が高くなっても割とモサモサ生長していたんで、トリミングしなくても大丈夫かなと思っていたんですが、
ダメでした。陸生でもトリミングしなきゃいけないのは変わらないようです。
仕立て直し手順
手順としては、
- テラリウムから苔を取り出す。(済)
- 古いソイルを破棄してテラリウムの瓶を洗浄。
- ソイルを用意し、テラリウムの瓶に敷く。
- 苔のコロニーから健康で元気のいい苔をトリミング。
- トリミングした苔をソイルに植え付ける。このときソイルは少し湿らせておくと植え付けやすい。
- 最後に霧吹きで水を与えて、瓶に付いた余分な水分を拭きとって終了。
テラリウムの仕立て直し実践!!
じゃあ実際にテラリウムを仕立て直します。
もうテラリウム内から苔たちを取り出しているんで、まずはテラリウムの瓶を洗浄します。洗浄後の瓶がコチラ↓↓↓
…えーと、まだ苔の切れ端が残っていますね;;このあともう一回水洗いしてきれいにしてます。
元々使っていた古いソイルは破棄しました。テラリウムのソイルって、苔の古い葉やちぎれた葉、藻なんかで結構汚れています。カビの原因になったりで再利用は難しいと思うので廃棄しましょう。
次にソイルを用意。今回のソイルは赤玉土細粒と砂(桐生砂、矢作砂、川砂をふるいにかけて粒の大きさをそろえたもの)を1:1で混ぜて使用。
ソイルをテラリウム瓶に敷きました。
んで、植え付ける苔の準備。ウィローモスのコロニーから、健康で元気そうな部分を切り取ります。
具体的にはコロニー外周部の新芽の部分を切り取ります。
それをテラリウムに植え付け。植え付けは先の細いピンセットを使って。苔の根元までしっかりピンセットで掴んで、ピンセットごと土にさした後、苔を指で押さえて、ピンセットをゆっくり引き抜きます。
こんな感じで植え付けていきます。
他の陸生苔に比べても、特にウィローモスは細くて柔らかいので、2,3株をまとめて根元までピンセットで掴んで、ピンセットごと土に刺してください。
植え付け終了!!
………
…アレっ?思ったよりボリュームがなくなってしまいました。
ウィローモスって1株1株は細いんで、2,3株束ねてもボリュームが出ないんですよね。
まぁ(ウィローモスが)細くて途中でめんどくさくなってあきらめた。っていうのはありますが。もうちょっと救出できた苔があったかもしれません。
最後に霧吹きで水を与えます。瓶に付いた霧吹きの水滴をキムワイプでふき取って終了です。
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今回の教訓
他の陸生の苔に比べて、ウィローモスはちょっと特殊です。
他の苔、例えばコツボゴケなんかはトリミングをせずとも、古い苔の上に新しい苔が生えて…みたいな感じで層をつくってコロニーに厚みが出てきます。トリミングを怠ったからってコロニー全滅の危機が訪れるウィローモスは、やはり特殊です。まぁ野生では流れのある清流に自生する苔でしょうからねぇ。
そこで今回の教訓。
ウィローモスはまめにトリミングすべし。テラリウムでもアクアリウムでもコレは変わらず。
以上、ウィローモステラリウムの仕立て直しでしたッ!!
それでは。
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