オオトラノオゴケとヒノキゴケのテラリウムの調子が悪い

今回はテラリウムの記事です。以前の記事に登場した、オオトラノオゴケとヒノキゴケのテラリウムのその後です。

我が家の大型苔のBig2ですが、3月下旬から調子が悪くなってきました( ゚Д゚)。原因の考察とその対策を記事にしました。…というほど大げさなことでもないですが。

オオトラノオゴケの生気がなくなってきた

去年の秋ごろは鮮やかな草体から新芽をたくさん出して、元気だったオオトラノオゴケ。暖かくなってきた3月から調子が悪くなってきました。

鮮やかな緑色だった草体が…なんか白っぽく…なってきました。テラリウム内の湿度があるのにうなだれています。さらに茶色くなってきた株も…。

親株は老化すると変色していきます。なので親株は置いといて、新芽が元気ならまぁいっか。…と、思ってたんですが、

新芽も一部が茶色くなっている!

…これは何か原因がありますな。手遅れになる前に対策を練らねば。

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ヒノキゴケの先端が茶色くなってきた

ヒノキゴケの方も順調ではないようで、先端が茶色くなってきています。

ヒノキゴケテラリウム
ヒノキゴケテラリウム。先端が茶色い

ヒノキゴケは寒さと環境変化で先端が茶色くなりますが、これはどうかなぁ?なにか問題がある?

こちらは株元や株の隙間から鮮やかな色の新芽が出てきています。

経験上、植え付けたテラリウムはしばらくたって親株が元気な場合もあれば(これもいつかは枯れる)、親株は茶色くなっていくけど新株をどんどん出して世代交代をする。っていうパターンもあるので一概に問題が起きているとも限らないんだよなぁ。ヒノキゴケは先端から傷むのが普通だし。

ヒノキゴケテラリウム
ヒノキゴケテラリウム。新芽は元気

新芽は傷んでないようなので大丈夫かな?

光が強すぎる?

と、いうわけでこの2種類まとめるとこんな感じです。

  • オオトラノオゴケ→新芽が茶色いので対策の必要があり。
  • ヒノキゴケ→親株の調子は悪いが新芽は元気そうなので様子見。

オオトラノオゴケの不調の原因を考えます。

テラリウムの内の苔が生育するのに必要なものは以下の3つだと思います。特にオオトラノオゴケの調子が悪いので原因を考えます。

  • 適度な湿度(水分)
  • 適度な温度
  • 適度な光

この3つのバランスが崩れると調子を崩すと思うんです。つまりこのどれかに原因があると。なのでひとつづつ考察します。

適度な湿度:テラリウム容器の窓際が結露しているので湿度は十分…だと思います。過加湿の可能性もありますが、ソイルが水浸しってわけでもないので大丈夫だと思います。

適度な温度:テラリウム内が暖かくなってきてはいます。もともと高山性で森林環境を好むので、低温には強い苔ですが、高温には強くない方だと思います。ただ蒸れて傷むほどテラリウム内の温度は上昇していないように思います。

適度な光:現在我が家では、オオトラノオゴケのテラリウム置き場は東側の窓辺です。すりガラス越しに朝日が差す環境です。オオトラノオゴケに必要な光量を完全に把握しているわけではありませんが、かなり暗い森林にも自生している印象です。
もしかして光が強すぎる?

ただ同じ場所に置いているコツボゴケやアラハシラガゴケは問題ないようです。

遮光してみた

すりガラス越しとはいえ、朝日が差すのがまずい可能性があります。そこで遮光します。

遮光はいつものプラダン(半透明3mm厚。100均の)。これで午前中いっぱい遮光してみます。ついでにヒノキゴケも。

都市部に生える苔と違って、森林に生えるオオトラノオゴケやヒノキゴケは、遮光物がたくさんある環境に自生しますからね。光が強すぎるというのは大いに考えられます。

遮光…オオトラノオゴケその後

ひとまずオオトラノオゴケの親株が白っぽくなってきたのは解消されてきた?かな?かなぁ?

う~ん。まだ…元気ないんだよなぁ。マシにはなったけど。

なんかオオトラノオゴケ、葉を閉じてうなだれているんですよね。

…コレ、湿度が足らないときの症状です。

あれ?ソイルは十分湿ってるんですけど…。でも湿度が足らないんでしょうか?いや足らないんでしょうね。

加湿してみる

ってなわけで加湿してみます。

以前にテラリウム容器を自作したポスト↓↓↓

この時に工作した通気スペーサーを取り外します。通気口がなくなることで容器内の湿度が上がります。もしくは通気口をラップで塞いでもオッケーです。

んで加湿した結果↓↓↓

オオトラノオゴケ
オオトラノオゴケ

うなだれていた草体は立ち上がって、葉も開き始めました。

一応、いまのところ元気そうです。ただあんま新芽が出てないんだよなぁ。梅雨時期の生長としては物足りない感じがします。

茶色くなってしまった部分は元に戻りませんが。

オオトラノオゴケテラリウム
オオトラノオゴケテラリウム

オオトラノオゴケはより湿度が必要なようです。ソイルは湿っていましたが、空中湿度が足りなかったようです。

万全を期し遮光もしています。より光が強くなってきた4月中旬以降からは、朝日が当たる場所から移動し、(すりガラス越しであっても)直射日光が当たらないようにしています。

とりあえずこれで様子を見てみます。

ヒノキゴケ…その後

変色部は元の緑色に戻らないとわかりつつ、ひとまず静観を決めたヒノキゴケでしたが、株先端部の茶色く変色した部分が、

カビました。

ふわっとした白いものが付き始めたので、広がらないうちにトリミングを行いました。まぁわかってたことなんですけどね。カビるのは。

トリミングしたヒノキゴケのテラリウム
トリミングしたヒノキゴケのテラリウム

変色部をトリミングすると、脇芽や地下茎からの新芽がたくさん出ているのが分かります。コロニーに厚みが出ました。鮮やかな緑です。

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ヒノキゴケは大丈夫そう。オオトラノオゴケは心配だなぁ…。

ああ…暑くなる真夏が心配だ。

それでは…。


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