春を迎え、あっという間に初夏。生長期を迎えたテラリウムのコツボゴケたち。去年末~今年の初めぐらいにできてきた蒴(さく)がどうなったのか?
コツボゴケの蒴の生長記、最終章です!
↓↓↓コツボゴケ本体から立ち上がっているヒョロっとしたやつ(蒴柄)の先っぽのぷっくりしたやつが蒴です(全部ミドリで見分けづらいけど)。
蒴(さく)とは?苔植物の繁殖方法をおさらい
コツボゴケの繁殖方法についてのおさらいです。なんか毎回書いているような気がしますが、このブログを読んでくださっている皆様が必ずしも苔通とも限りませんからね。
苔植物の繁殖方法は…
苔の種類よってこのどちらか、あるいは両方の方法で繁殖をします。コツボゴケは有性と無性、両方の方法で増えます。
我が家のテラリウムのコツボゴケは有性繁殖をおこない(おそらく採取前に)、蒴をつくっています。ちなみにコツボゴケは雌雄異株の苔植物ですが、我が家のコツボゴケは本当にコツボゴケなのかはわかっていません。よく似ているツボゴケは雌雄同株だったりします。
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蒴が枯れた
野生のコツボゴケと比べても、明らかに小さい我が家のコツボゴケの蒴。早く大きくならないかなぁ~と思っていたら、
かなり盛大にカビました。
矢印部分の白いのがカビですね。
茶色く変色した苔と違って、役目(胞子放出)を終えた蒴は生命活動をしていないので間違いなくカビます。
ですが、今回は蒴に薄皮が付いた状態でカビてしまいました(しかも小さい)。
未成熟ですね。たぶん。お役目を果たす前に蒴が枯れてしまいました。やはり野生の状態と違って、環境が一定で安定しているテラリウムでは、蒴が成熟するための刺激が足りないのでしょう(おそらく)。
もうこの状態では何ともならないので、カビがコツボゴケ本体に広がる前に蒴をピンセットで引っこ抜いていきます。
これまでのコツボゴケのあゆみ
さて、残念なことになってしまったコツボゴケ(の蒴)ですが、これまでの歩みを時系列でまとめてみます。
テラリウムでは胞子での繁殖は難しい!
やはり適度な温度と一定の湿度が保たれているテラリウムで、胞子での繁殖は難しいのではないかと思います。苔の種類にもよると思いますが。
テラリウムの環境では、蒴や繫殖器の成熟に必要な刺激が足りないのではないでしょうか?温度変化の大きさや、通風、乾湿を繰り返す環境をつくればあるいは…。
まぁ観賞が目的のテラリウムにそこまですんのかって話になりますが。
蒴は終わりましたが、これからは雄花盤と造卵器の生成時期になりますな。たぶんこちらもテラリウムでは成熟は難しいでしょう。
でも観察していきます。それでは。
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