アラハシラガゴケをテラリウムと盆栽で育て比べてみた!

今回はヤマゴケとして流通している、アラハシラガゴケ(だと思う。たぶん)をテラリウムと盆栽、というか苔オンリーの鉢植えにして、どう育成に違いが出たかってポストです。結論は乾燥気味がいい!!です。

アラハシラガゴケのテラリウム
アラハシラガゴケのテラリウム。あんまり生長してないから高さがない。

アラハシラガゴケとは

アラハシラガゴケはヤマゴケという名称で流通しているシラガゴケ科の苔です。ヤマゴケはシラガゴケ科の苔の流通総称名で、アラハシラガゴケとホソバオキナゴケの2種類の苔を合わせてヤマゴケとして流通しています。シラガゴケ科には他にオオシラガゴケ等もありますが、この2種類以外は流通量が少ない(私は見たことない)ので今回は除外。

この2種類の違いですが超ザックリいうと、ホソバオキナゴケは葉がまっすぐ、アラハシラガゴケは葉先が縮れることがある。です。あと、アラハシラガゴケのほうが気持ち大きめ。葉を顕微鏡で観察すればバッチリ分けられるようですが、私には無理なので今回はしません。

全く学術的ではない、ふんわ~りとした主観で分類すると、今回の主役はアラハシラガゴケでしょう。縮れてるし。

アラハシラガゴケの高さは2~3cmといったところでしょうか。こんもりとしたコロニーをつくります。お饅頭みたいでかわいい苔たちです。

広告アラハシラガゴケはテラリウムや盆栽に使われる超人気の苔。細い葉と優しい緑色がかわいらしい。栽培は直射日光を避けた明るい日陰で。

アラハシラガゴケの生態

アラハシラガゴケは森や林の湿った土壌、直射日光の当たらない木や草の陰に自生します。針葉樹の根元に自生しているイメージがありますね。土壌だけでなく朽ちた木や岩の上にも活着、自生します。

湿度の高い風通しの良い環境が好みですが、比較的乾燥にも強いです。湿度は好きですが、草体が濡れているのは嫌いで、ずっと濡れていると黒く変色してしまいます。やや乾燥気味で育てるといい感じです。乾燥すると葉が白っぽくなってカサカサになります。それはそれで趣があっていいですが、過度に乾燥すると茶色く変色するので、適度に湿度を与えてください。

ちなみにホソバオキナゴケも似たような生態です。野生のホソバオキナゴケが減少して、アラハシラガゴケが流通するようになった様ですよ。

テラリウムや盆栽に超人気の苔

そしてこのアラハシラガゴケ&ホソバオキナゴケ、超人気です。いろんなお店で見かけます。

まず、テラリウムで人気です。草丈が低く、他の苔の成長を阻害しにくいためテラリウムで使いやすいです。芝生のような緑のマットが非常に美しく、主張しすぎないのが人気の理由ではないでしょうか?

そして、テラリウム人気以前から盆栽でも超人気です。よく高そうな盆栽の足元に生えてる緑の苔、そう、あれです。あの苔がアラハシラガゴケ(かホソバオキナゴケ)です。

主張しすぎない名脇役の苔といったところでしょうか。

広告【アイリスオーヤマ公式】アイリスプラザ 。ご存じアイリスオーヤマさんの総合通販サイト。家電から日用品まで、ガーデン用品 も扱っています!もすレコ。的にはゴールデン粒状培養土は定番です。

テラリウム仕立て

そんなアラハシラガゴケを苔テラリウムにしてみました。アラハシラガゴケオンリーのテラリウム。そして余った苔を盆栽にしています。

アラハシラガゴケのテラリウム
アラハシラガゴケのテラリウム

容器は蓋に1mm程度の隙間があるセミオープンタイプ。いつものポップジャーです。用土は赤玉土小粒+川砂。白色の化粧石でマルチングしてフィニッシュです。

広告ガラス製のテラリウム容器。蓋に1mmの隙間があるセミオープンタイプ。苔の高さでサイズを選んで!

広告ガラス容器と苔、ソイルと添景用の石がセットになったテラリウム制作キット。テラリウムは専門店からの購入をオススメします!

盆栽仕立て

いつもはテラリウムにして終わりですが、アラハシラガゴケは盆栽(鉢植え)にもしています。上にも書きましたが、アラハシラガゴケは乾燥にも比較的強く、盆栽の足元にも使われる苔なのでテラリウムではなく、むき出しでもいけるだろうと。

アラハシラガゴケの盆栽
アラハシラガゴケの盆栽

ホームセンターで購入した小さい鉢に植え付けました。用土は赤玉土+川砂。なんかテラリウムと同じだなぁ。盆栽用の鉢って受け皿付いてないんですよね。下の受け皿はスタンダードプロダクツ(Standard Products)で購入した、スレート製の敷皿。貯水性能はゼロなので、しっかり水を切ってから皿の上に戻しましょう。たしか220円。サイズは約10cm×10cm。

アラハシラガゴケの盆栽
アラハシラガゴケの盆栽

アラハシラガゴケの育て方

採光…アラハシラガゴケはテラリウム、盆栽に関わらず直射日光を避けましょう。置き場所は、直射日光の当たらない明るい日陰に。盆栽の足元に使われるからと言って、日に当てると葉焼けして茶色くなります。また、テラリウムの場合は容器内が熱くなって蒸れて枯れます。ダメ!絶対。直射日光!!

水やり…テラリウムは春~秋は週に1回、霧吹きで与えてください。冬は2~3週間に1回。ソイルが乾いているようなら水差しでソイルを濡らしてください。容器を傾けてソイルに水が溜まるようならば、スポイトで水を吸い取ってください。基本的なテラリウムの水のやり方で問題ないですが、濡れている状態が嫌いな苔なので、水少な目、水やり回数少な目の乾燥気味に育てた方がいいかもしれません。乾燥には強いです。

盆栽の場合は、適当です。かなり適当に育ててました。1週間~3週間に1回、苔と用土をしっかり湿らせてました。鉢を持ち上げて軽くなったら水を与える感じです。

ふたつの育て方を比べた感じ

上には苔なのに育て方は乾燥気味にと書きました。アラハシラガゴケとホソバオキナゴケの育て方をネットで検索すると大抵、乾燥気味に育てると出てくると思います。私自身、苔だし湿度必要なんじゃねえの?本当かよっ?!って思っていました。

ですが、乾燥気味育てるのが良いというのは本当です。

湿度の高いテラリウムと、苔むき出しの乾燥気味の盆栽。生長に差が出ました。

アラハシラガゴケのテラリウム
アラハシラガゴケのテラリウム
アラハシラガゴケの盆栽
アラハシラガゴケの盆栽

若草色の部分が新芽です。もうね、新芽の量が全然違います。盆栽の方が明らかに生育が良いです。

テラリウムは他の苔と同じように水を与えていたので、もっと水やりを控えて乾燥気味に育てれば結果は違ったかもしれません。

以上。アラハシラガゴケの紹介でした!


読んでくれてありがとうございます人気ブログランキングはお好みのジャンルからブログを検索できるサービスです。
もすレコ。は人気ブログランキングに参加しています!良ければクリックしてね

広告アラハシラガゴケはテラリウムや盆栽に使われる超人気の苔。細い葉と優しい緑色がかわいらしい。栽培は直射日光を避けた明るい日陰で。

コメント

タイトルとURLをコピーしました