こんにちはこんばんは。今回は久々に苔の話。
以前の記事でちょろっと触れていた、苔玉をつくった話です。あ、当ブログには苔というカテゴリーが無いのでテラリウムにカテゴライズして、苔玉のタグ付けをしています。
いや、実はですね…この苔玉をつくったのは2023年の7月だったりします(もう半年も経ってんな…)。記事にする踏ん切りがついたので、記事にします!!結論から言うと、
苔玉づくりに失敗しました。
この記事では、その失敗した苔玉の作り方を丁寧に解説していますが、同じように実践しても、
同じように失敗する可能性大。です。
なので反面教師的な感じでこの記事を活用していただけると、☆になってしまった植物も浮かばれます。
では失敗した苔玉づくりにレッツゴォーーーッ!!(;´༎ຶД༎ຶ`)
苔玉を作りたい!!
当ブログではこれまでいくつかの苔テラリウムを紹介してきました。あー、苔テラリウムって言葉で想像されるのは、フィギュアなどの添景があってかわいい♡って感じのものですが、当ブログの苔テラリウムは苔のみを瓶で育てているだけのものだったりします。
以前、東京苔展2で展示されていた苔テラリウム↓↓↓
さすがプロ。美しい!!私のテラリウムとは大違いです。
さて、苔界でその苔テラリウムと双璧をなすのが、”苔玉”です。
苔玉の発祥は諸説ありますが、盆栽から派生したものといわれています。苔玉を大雑把に説明すると、盆器や鉢を使わず、植物の露出した根を苔で包む植物の展示方法です。
私は苔テラリウムを育ててはいますが、苔玉を作ったことがありません。だから、
作りたいですよね。苔玉!
吸水フォームで苔玉を作る!
一般的な苔玉づくりは、苔玉に植える植物の根を、根の生長に必要な用土で包み、その周りをケト土や田土、水で戻した乾燥ミズゴケなどでさらに包み、その周囲を苔で包むつくり方をします。
苔玉に植える植物は、松やモミジなどの盆栽向きの樹木や、ガジュマルなどの比較的水が好きな樹木や草など。使われる苔はハイゴケやコツボゴケ、シノブゴケやスナゴケ、ホソバオキナゴケなどでしょうか。
今回使う苔は、もともと苔玉用に育てていたハイゴケを使います。コレ決定。問題は苔玉に植える植物の方。モミジやガジュマルでもいいんですが、苔との相性も考えてもっと湿性で耐陰性のある植物がより適当かなと思います。
そこで今回はラセンイを植えます。
ラセンイはイネ科の植物で、畳表に使われるイグサの園芸品種です。くるくるとスパイラルした葉(学術上は花柄:かへいと読みます)が特徴で、水連鉢などで育てることが可能です。湿性で耐陰性もあるのでまさに苔玉にピッタリ!
上にも書いた通り、苔玉はケト土や乾燥ミズゴケを使って作りますが、それでは面白くないので今回は吸水フォーム(フローラルフォームは商品名。フラワーアレンジに使われるすごい保水力のある緑のスポンジ)を使って苔玉を作ります。←これが失敗の始まり
あ、この吸水フォーム苔玉ですが、以前なにかのブログかサイトで見て(うろ覚えながら)それを参考に作ってます。残念ながらそのサイト名やURLなんかは全く覚えていないんです…
吸水フォーム苔玉づくり
まずは吸水フォーム↓↓↓余談ですが、緑の吸水フォームは防カビ加工済み、茶色は防カビ未加工品らしいです。これは茶色に色抜けしてますが、緑色のヤツ。
コレを適当な大きさに切断。
今回は縦横を同じ寸法にしました。
そしたらこれを球形にしていきます。
まずは四隅の角を落とした後、
どんどん頂点を削って球形に…
…なってませんね。今回は俵型の苔玉にします!
そしてこの給水フォームを真ん中で縦二つに割ります!
給水フォームの中心部をスプーン等でくり抜きます!
適当なスプーンが無くて、カレー用のスプーンを使っちゃったのは妻には内緒だよ!
ここに植える植物用の用土が入ります。くり抜いた容積=用土の容積。もうちょっとくり抜いても良かったかな…←失敗理由その2
さらに上面に植物を植えられるように穴を空けます。
こんな感じ。もうちょっと開口部を大きくすればよかったかな…←失敗理由その3
そんで植える植物を準備します。
コレ↓↓↓がラセンイ。
ごちゃッとなっていますが、バラすと3株ありました。あ、一株は腐ってたんで取り除いてます。
ラセンイは冬育成型の植物。夏に地上部が枯れて、秋に地下茎から新芽を出す植物です。なので植え替えは地上部分が枯れる8月がベスト。ですが、なぜ7月に苔玉作成に至ったかというと…見切り品だったせいか虫(コバエ)がわいていたからです…
調子の悪い植物を使ったのも失敗の原因不だったのかもしれません。失敗の理由その4です。
ラセンイは保水性の高い(=排水性の悪い)重めの土が好きなので、今回は荒木田土を使います。黒土なんかもいいかもしれません。
くり抜いた部分に荒木田土を入れます。
ここにラセンイをセット。
反対側の吸水フォームにも荒木田土を入れて、
ふたつをガッチンコ!!
この後の作業がメチャクチャ進めづらかったので、給水フォームは接着剤で仮止めしてます。
給水フォームをテグスで巻いて留めます。
テグスが給水フォームにめり込むぐらい強めに締めましょう。全工程でこれが一番しんどかった。
荒木田土が足らなかったので開口部から追加。この辺はうまく調整。
外側に巻く苔の用意。
苔玉用に繁殖させたハイゴケ↓↓↓
マキゴケ法で一から増やしました。実家の庭原産。
裏についている赤玉土を落として…
引き伸ばしながら苔玉に張り付けて、テグスでぐるぐる巻きにしていきます。
苔に隙間ができても、そのうち増えてふさがります。小さいことは気にしない!ワ〇チコ!ワ〇チコ!
一応、苔玉完成です。
これを水に浸けて吸水させます。
完成!!これでラセンイとハイゴケが綺麗に育ってくれれば最高だった…
この螺旋状になった花柄がラセンイの特徴。ってかあんまりくるくるしてねぇなコイツ。
そして苔玉は苔の玉になった…
苔玉の完成から3日後…。地上部分の花柄が次々に枯れていきました…
螺旋状の花柄は跡形もなくなり、文字通りハイゴケの苔の玉に…。
だが、ちょっと待て!今は7月。冬育成型のラセンイは、秋になったら芽吹くハズ…ッ!!
そして時は流れ…2024年。
芽吹かず…ッ。
かつてラセンイが植わっていたところはカルデラのようにくぼみ、文字通り苔の玉に…ッ!!
苔玉…失敗…ッ!!(;´༎ຶД༎ຶ`)
だが可能性は…感じるゾォーーッ!!
作成直後から枯れ始めたことから、何らかのトラブルが根に起きていたと考えられます。
水切れを起こすと枯れてしまうラセンイですが、さすがに今回は根回りの通気性が悪すぎたのが原因ではないかと…
土を最小限しか使わない吸水フォームを使った苔玉づくりには、それでもやはり可能性を感じます。今回の失敗を活かし、改善点を上げるとすれば…
この辺を改善して次回にチャレンジしたいっ!んですが、あまりにもハイゴケの調子が良すぎて解体する気が全く起こりません。吸水フォームの湿度が苔にはちょうどいいみたい。う~ん。どうしよ。
それでは。
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