珍品サボテン・アリオカルプス属の黒牡丹(こくぼたん)を植え替えたぞッ!!

以前購入した群仙園さんのサボテン、アリオカルプス属の黒牡丹(こくぼたん)を植え替えしました。今回は黒牡丹の紹介と植え替えの記事です。

↓↓↓今回の主役、アリオカルプス属のサボテン黒牡丹。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

こんな見た目でサボテンなんだぜッ!コイツ!!!

アリオカルプス属のサボテン黒牡丹

黒牡丹は私の認識ではレアで珍しい、そして高価なサボテンです。私なんぞが入手出来ている時点でレアで高価なサボテンではないという見方もできます…

これまでも当ブログでは(私基準で)いくつか珍しいサボテンを取り上げています。それらサボテンは一属一種の場合が多かったんですが、黒牡丹のアリオカルプス属には他にもサボテンが分類されています。

亀甲牡丹や三角牡丹など数種類がアリオカルプス属に分類され、種名に○○牡丹とつくのが特徴。そのため牡丹類と呼ばれることが多いサボテン達です。ロゼット状に展開する疣(いぼ。茎が変化したもの)が牡丹の花に似ているのが名前の由来のようです。ちなみにギムノカリキウムの牡丹玉とは何の関係もありません。

そんなアリオカルプス・黒牡丹の原産地はメキシコ。

アリオカルプス・黒牡丹の原産地
アリオカルプス・黒牡丹の原産地

黒牡丹は棘の無いサボテンで、アレオーレ(刺座)には綿毛だけがあります。ロゼット状に葉のようなものを展開しますが、上にも書いた通り、コレは葉ではなく茎が変化した疣(いぼ)です。

疣はやや茶色がかった緑色でモスグリーンが近い色かな。ザラザラしており爬虫類の肌の様です。アリオカルプス属のサボテンはザラザラした質感の疣をもつものが多いですね。

フサフサした綿毛が観賞価値が高いとされ、名前の通り牡丹の花のような形に生長していくはずです。そのサボテンらしからぬ見た目が(私には)カッコいい。…と思います。

そういえばあと、黒牡丹は塊根状になるのも特徴です。地面の中にガジュマルみたいなぶっとい根があります。

進化の過程で葉を退化(変化?)させたはずですが、結局、葉のようなものを茎で作るというおかしな進化過程を踏んだサボテンです。レウクテンベルギア・晃山も同じですね。塊根状になるという特徴も同じ。

黒牡丹の植え替え手順

もう植え替えちゃったんでアレですが、梅雨のど真ん中(植え替えたのは6月下旬)に植え替えはよくないような気も…します。まぁ高温を好む夏型のサボテンなので大丈夫だとは思いますが。

  1. 一般的なサボテンの場合、植え替えの適期は春、次点で秋といわれています。ですが、草体に水分を貯めることができるので、適期でなくても植え替えられるのがサボテンのいいところ。ただ、真夏と真冬の植え替えは避けられるなら避けた方が無難です。
  2. 植え替える前にたっぷりと水を与えます。その後一週間から10日ほど断水し、鉢の中が完全に乾燥してから植え替えましょう。最初に水を与えるのは、植え替え後しばらくは水を与えない(与えられない)からです。また、鉢の中の土を完全に乾燥させた状態の方が、根へのダメージを抑えられます。
  3. 元の鉢から黒牡丹を取り出します。鉢を横にして側面を軽く叩くと、サボテンを取り出しやすくなります。
  4. 取り出した黒牡丹の根についている古い土を払い落とします。この時、長すぎる根は清潔なハサミでカット。※根を切った後1週間ほど剥き出しで乾かす場合がありますが、私はそのまま植えちゃいます。
  5. 植え替える鉢にネットと鉢底石を敷きます。
  6. 用土をある程度の高さまで鉢に入れます。用土は市販のサボテン多肉植物用の培養土と観葉植物用の培養土を2:1…ぐらいで混ぜてます。あと他にゼオライトとか桐生砂とかもパラパラと。用土の種類や配合は栽培環境にあったものを使ってください。
  7. ある程度の高さまで用土を入れた鉢に黒牡丹をセット。位置と高さを調整しながら残りの用土を入れていきます。土を軽くつつきながら、根と土の間に隙間ができないようにしましょう。
  8. 用土を入れ終わったらマルチングして植え替え終わり。
  9. 植え替え後の水やりは1週間後から。鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えてください。植え替え後は根がダメージを受けているので、感染症などのリスクを減らすためすぐには水を与えません。

植え替えるセメント鉢

植え替える鉢はコチラのセメント鉢↓↓↓

ビバホームのセメント鉢
ビバホームのセメント鉢

ビバホームさんのセメント鉢です。

何気なく買ったこの植木鉢のラベル一つで、記事を一つ書くとは思いませんでした。

見た目はスリーコインズのセメント鉢そっくりですが、別物だったりします。

植え替え実践

それでは実際に黒牡丹を植え替えていきます。

まずはコレ↓↓↓植え替えの主役、アリオカルプス・黒牡丹。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

最初に植わっているプラ鉢から黒牡丹を取り出します。鉢を横にして側面を軽く叩くと取り出しやすいです。

取り出した黒牡丹。地中部はぶっとい塊根状になっています。何なら地上部より塊根の方が大きいぐらい。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

んで、古い土を落とします。私はいつも100均の筆を使って古い土を落としています。

意外と根が長いので根をカット。ただ根自体は割と細め。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

今回切ったのはこんくらい。

植え替えるセメント鉢にネットと鉢底石を敷きます。

ネットと鉢底石を敷く
ネットと鉢底石を敷く

用土をある程度の高さまで入れたら、黒牡丹を鉢にセット。

黒牡丹の位置を調整しながら、残りの用土を入れていきます。サボテンが鉢の中心になるように…

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

用土を入れ終わりました。

棘が無いのは本当に楽。

土を軽くつついたり、鉢の側面を軽く叩いて根と土の間に隙間ができないようにします。

根は土に接していないと水も栄養の吸収できませんが、空気も必要なのである程度の隙間も必要です。あまりギチギチに土を押し込んではいけません。

最後にマルチング。今回は富士砂を使いました。富士砂は濡れると黒く、乾くと灰色になります。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

植え替え終わり!水をあげるのは1週間後から。

そんな黒牡丹の育て方

アリオカルプス・黒牡丹は、すっご~く生長のおそいサボテンのグループです。植え替えからいくらか日にちが経ちましたが、まったく変化ありません。ただ、用土の乾きは早いので水はたくさん吸っているようです。まぁ目に見える地上部より、地下の塊根部のほうが大きいぐらいなので変化が分からないだけかもしれません。

  • 日照
    現生地では土に埋まって自生しているので、直射日光が苦手です。明るい日陰に置くか、または遮光をします。私はギムノカリキウム属の他のサボテンや、ハオルチアなんかと一緒に管理しています。
  • 潅水
    サボテンは意外と水を必要とします。鉢の中の土が完全に乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えてください。根が湿った状態が長く続くと根腐れをしてしまいます。乾湿のメリハリをつけるのがポイントです。春夏秋は上記のようにたっぷりと水を与え、秋の終わりごろから徐々に水やりの頻度を減らし、休眠期の冬には土の表面が湿る程度の水を月に1,2回与えるか完全に断水してください。水を与えるときは黒牡丹本体にはかけず土の表面に水をかけ、受け皿に溜まった水は捨ててください。夏は夕方か夜の涼しい時間に、冬は暖かい昼間に水を与えてください。
  • 温度管理
    暑さには強いですが、寒さには弱いです。屋外越冬もいけるかもしれませんが、最低気温が5℃を切りそうなら室内に取り込むのが安全です。屋外で越冬する場合は完全に断水し休眠状態にすることで耐寒性が上がります。ですが、まぁ貴重なサボテンなのでやはり冬は室内に取り込むほうが良いかと。

以上、黒牡丹の紹介と植え替えの記事でした。貴重なサボテンと重々承知ですが、私はこの黒牡丹を室内で育てています。…今のところは生育順調です。

それでは。


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