こんにちはこんばんは。先日参加したサボテン・多肉植物ビッグバザール。参加ついでに板橋区立熱帯環境植物館で開催されている東京苔展2にも行ってきました!!五反田から高島平って近くもないので、全然ついでじゃないんですけどね!会期が残り少ないんで、ホントは先週末にUPしたかった…
2020年に初めて渋谷ふれあい植物センターで開催された東京苔展。コロナ過での休止を経て、3年ぶりに復活。今回は板橋区立熱帯環境植物館で東京苔展2として開催です!!毎年開催するつもりなら、1とか2じゃなくて2023とかにしたほうが良かったんじゃないかなって思わなくはありませんが、とりあえず行ってきましたよ、東京苔展2!!
東京苔展2での一番の見どころはやっぱテラリウムだなぁって感じでした。
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東京苔展2とは?
東京苔展2は東京都板橋区、板橋区立熱帯環境植物館で開催されている「苔」の展覧会です。
最寄りの駅は、都営三田線高島平駅。会期は2023年9月12日(火)~10月1日(日)です。熱帯環境植物館の入館料が大人260円小中学生130円、開館時間は10:00~18:00(最終入館時間17:30)。月曜日は休館です(祝日の場合は直後の平日)。
東京苔展2自体は無料ですが、熱帯環境植物館の入館料がかかります。
熱帯環境植物館はその名の通り、熱帯が原産の植物が展示してある植物館。植物の他に淡水魚と海水魚の展示があるミニ水族館にもなっています。
私的にサボテンや多肉植物の展示があればテンションがぶち上がるのですが、乾燥地帯の植物の展示はナシ。(最近ブログの内容が偏ってんなー)
テラリウムに特化した東京苔展2の展示
ちと話が脱線しましたが、東京苔展2の話です。熱帯環境植物館の企画展示室で開催されています↓↓↓
手前に苔テラリウムや触れることのできるスナゴケの展示、一番奥の壁には公募した「苔」の写真が展示されています。
熱帯環境植物館はフラッシュをたかなければ撮影は自由。東京苔展2も撮影OK。SNSに投稿の場合はハッシュタグ東京苔展2をつけて投稿してほしいとのこと。
んじゃさっそく展示品の紹介です。
↑↑↑苔単品のテラリウム。奥からヒノキゴケ、オオカサゴケ、フタバネゼニゴケ、コウヤノマンネングサ、タマゴケ(ネームプレートしか映っていないけど…)です。
我が家のヒノキゴケテラリウム↓↓↓
ヒノキゴケとオオカサゴケ、コウヤノマンネングサは大型の苔で、非常に人気があります。タマゴケは細い葉っぱがモシャモシャ生える、こちらも人気の苔。蒴(さく。苔の胞子嚢)が球体になるのが名前の由来。そんな中なぜにゼニゴケ?!という気がしました(綺麗だったけども)。ゼニゴケは異常な繁殖力でガーデニングの嫌われ者ですからねぇ。
触れるスナゴケの展示。スナゴケは乾燥に強く、比較的日射にも耐える強健な苔。乾燥すると葉を閉じ、水分を含むことで星の形に葉を広げるかわいらしい苔です。霧吹きで水をかけたときに、葉を広げる様子を観察する意図があったと思われる展示ですが、常に湿りっぱなしで葉を広げっぱなし(笑)。乾燥状態のスナゴケは一番奥のトレーで見ることができます。
接写の写真を撮っていないので、我が家のスナゴケを掲載しようとも思ったのですが、残念ながら夏の暑さで傷んで撮影できるコンディションにあらず。
ヒノキゴケの養殖環境が再現されていました。農家さんによって栽培方法は異なるとは思いますが、ヒノキゴケは乾燥に弱いので常に湿らせている必要アリ。ミストが常に供給されていました。
んで↓↓↓一番見ごたえがあるのはテラリウムの展示でしょう。
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テラリウムの展示は難しい?
つくりこまれたテラリウムがたくさん展示されていました。
↑↑↑これは苔の他に種子植物を混植したテラリウム、というよりパルダリウムと表現した方が正確でしょうか。
ただ、テラリウムを展示するのは大問題が二つあって、
湿気でテラリウムが曇ります。
これも。カッコよさそうなんですが、中が良く見えず。
もう、これはテラリウムの宿命です。しょうがない。湿気が無いと苔枯れますから。
もう一つの問題は、テラリウムのガラス容器への写り込みです。照明が写り込んでますよね?ただこちらは撮影には問題でも、観賞するぶんにはそれほど気になりません。
曇ってないテラリウム↓↓↓もあります。
拡大!!
さすがプロ。傷んだ苔が無い素晴らしい仕上がり。手入れも行き届いています。ちゃんとトリミングしないとこうはなりません。
手前の大型の苔はコウヤノマンネングサでしょう。その奥にはヒノキゴケ。左に植えられているのはヤマゴケ(ホソバオキナゴケかアラハシラガゴケ)でしょう。カモジゴケも使われていると思います。
さて、ここで余談です。この大型苔のコウヤノマンネングサ、漢字で書くと高野之万年草になりますが、名前の由来には紀伊山地の高野山が関係しています。学術的には蘚類(せんるい)コウヤノマンネングサ科コウヤノマンネングサに分類されますが、コウヤノマンネングサをマンネングサと略してはいけません。なぜなら、
マンネングサは多肉植物のセダムの和名だからです。マンネングサというと、別の植物を指してしまうんですねー。コウヤノマンネングサとマンネングサは生態が全く違うので、混植されることはあり得ませんが、別物なので混同しないようにご注意を。コウヤノマンネングサが元気な環境ではマンネングサは溶け、マンネングサが元気な環境ではコウヤノマンネングサは干からびます。
以上、余談でした。テラリウムの続きをどうぞ。
↑↑↑谷を表現したテラリウム。メインの苔はヒノキゴケとヤマゴケでしょうかね?両脇に植えられているのがヒノキゴケ。
↑↑↑こちらは人や神社の添景入りテラリウム。こちらもヒノキゴケとヤマゴケ。あとカモジゴケも使われているでしょうか?ところどころに植えられているのはムチゴケですかね(崖の部分)。
テラリウムは良かったんですが、このままだとあら綺麗ねー。で終わってしまうので、
植えている苔の種名とか特徴が説明されているともっと良かったと思います。
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ヒノキゴケ×ヤマゴケが最強
さて、ここまでいくつかのテラリウムを紹介してきましたが、お気づきのことがあると思います。それは…
テラリウムに使われている苔の種類に偏りがある。です。
私も育てていますが、テラリウムショップでよく販売されているコツボゴケやタチゴケ、園芸店で販売されているハイゴケなどは手に入りやすい苔です。都市部でもよく見かけるこれらの苔は、今回のテラリウムには使われていません。
森林環境で生育するヒノキゴケやヤマゴケ(ホソバオキナゴケかアラハシラガゴケ)等でテラリウムがつくられているんです。
見た目の好みというのももちろんあるんでしょうが、コツボゴケやタチゴケ、ハイゴケって繁殖力が強くて、あっという間に蔓延ってテラリウム内を覆ってしまうんですね。そのため使われなかったんじゃないかと。そもそもハイゴケは苔庭や苔玉用ですし、コツボゴケやタチゴケは乾燥にも強いので、両生類を飼育するような大きな水槽用って感じなんですよね。見た目は半透明の葉が綺麗なんスけどね。
私は常々、苔を混植したガチのテラリウムをつくるならば、ヤマゴケとヒノキゴケだな。って思っていたんですが、それを裏付けることができました。プロがそうしているんだから間違いない。森林環境にしか自生しない苔は比較的生長が遅いので手入れも楽ですし(ヒノキゴケはやや生長が速いけど)。
テラリウムに植える苔はヒノキゴケ×ヤマゴケが最強☆
東京苔展2は楽しかったのか?
さて、ここまで見てきた東京苔展2。まとめとしましては…
まぁアレですね。良いとか悪いとかは個人の嗜好があるので何とも言えないんですが、
予算と準備期間が無かったんだろうなぁ。というのが感想です。熱帯環境植物館の入館料、260円ですからね。色々求めるのは酷だなと。
私としては色んな期待をして東京苔展2に行ったんですが…
みたいなことを期待していました。まぁ書いてて思いましたが、熱帯環境植物館のメイン客層と思われるファミリーとキッズたちには、私の嗜好はウケが悪そうですね。
でも、苔の生態と繁殖方法についてはもっと掘り下げても良かったんじゃないかなと思います。
熱帯環境植物館の他の展示
ここまでですでに4,000字以上書いてますが、よほどのマニアでもない限り東京苔展2だけでは満足できないと思うので、熱帯環境植物館の他の展示(常設展示)ものっけときます。
まず入って最初、地下のミニ水族館↓↓↓
展示は少ないですが、ちゃんと水族館です。まぁミニ水族館ですから。
そして熱帯環境植物館の主役は彼(彼女?)でしょう↓↓↓
でかい。淡水エイです。珍しい。初めて見ました。
そんで、1,2階は植物園。こちらは温室です。なんで暑い。
カラテア。園芸店でよく見るヤツ。葉の模様に色んなバリエーションがあります。
↓↓↓みんな大好きビカクシダ。またの名をコウモリラン。でも蘭ではない。シダ植物です。
樹に着生させています。本来の生態ですね。緑の葉が胞子葉で茶色い葉が貯水葉。貯水葉は茶色く枯れていますが、保水保湿が目的の葉なのでこれで正常です。
↓↓↓熱帯園の定番、バナナ。
左に写っているのはカカオです。食べられる系はテンションが上がります。
(当たり前ですが)まだまだたくさんあったんですけど、こんくらいでやめときます。
以上、東京苔展2に行ってきたよっ!!て記事でした。
それでは。
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