オルテゴカクタス属のサボテン・マクドガリーをStandard Productsの鉢に植え替えたぞッ!!黒い棘のマクドガリーは珍しい。

先日(いや、だいぶ前か。)、埼玉県久喜市の園芸店、武蔵野花壇さんで開催された園芸イベント”コレクターズプラントフェア”で購入した珍しいサボテン、オルテゴカクタス属のマクドガリーを植え替えました。

植え替えたのは6月下旬。サボテン植え替えの…ギリギリ適期…いやアウトかな?でもまぁ冬の植え替えよりは枯れるリスクはぐっと低いはずです。

オルテゴカクタス・マクドガリー
オルテゴカクタス・マクドガリー

オルテゴカクタス・マクドガリーとは?

一属一種の特異なサボテン、オルテゴカクタス・マクドガリー。原産地はメキシコのオアハカ州の一部地域です。

マクドガリーの原産地
マクドガリーの原産地

種名のマクドガリーは発見者の名前から。属名のオルテゴカクタスは、発見をサポートしたメキシコの植物コレクターの名前から。両方とも人名が由来です。和名は…わかりません。学名のカタカナ表記で流通しているってことは、日本に入ってきたのは比較的あたらしいサボテンなんでしょうか?

そんなマクドガリーですが、白みがかった緑色の草肌が美しいサボテンです。生長とともに株元から赤色に変色していきます。木質化するわけじゃないから茶膜とは違う現象のようで、マクドガリー独自の特徴です。

生長とともに仔吹きし群生します。球体で大きくなるわけではなさそうです。

黒い棘のマクドガリーは珍しい

マクドガリーには棘の色にいくつかタイプがあって、白い棘のタイプ、棘の根元が白くて棘先が黒いタイプ、そして棘が黒いタイプです。

マクドガリー自体が珍しいサボテンですが、特に黒い棘のマクドガリーは珍しいそう。購入時に教えてもらいました。

今回の主役のマクドガリー、薄緑色の草肌に黒い棘が非常に美しいです。

植え替えの適期

そういえば、これまでも植え替え記事を書いてきましたが、植え替え適期について書いてなかったので一応書いときます。

一般的にサボテンの植え替え適期は、春(2~5月)と秋(9,10月)がいいと言われています。ほとんどのサボテンが春と秋に生長をするからです(品種によっては夏も生長する)。梅雨の湿気と真夏の強光、冬の寒さを避けた春と秋は気候が穏やかなので、植え替えのダメージからの回復も早く、スムーズに根付いて生長できるといわれてます。

ただサボテンは乾燥地帯に自生していることもあって、その草体に多くの水分を蓄えることができます。植え替えの時期が悪くても蓄えた水分である程度生きることができるので、比較的いつ植え替えてもいいともいわれている植物でもあります。

ただ、真冬と真夏の植え替えは潅水(水やり)の調節と温度管理、日射管理をきちんとしないと枯れるリスクが高いと思います。

今回のマクドガリーは高山性のサボテン(標高2,000mに自生)なので、蒸し暑さが苦手です。しかも株自体が小さい(直径2cmぐらい)ので体力も少ないはず…。梅雨の植え替えはヤバいかもな…。

植え替え手順

ってわけでマクドガリーを植え替えます。私が育てている他のサボテンと用土を揃えた方が、管理手間が減りますからね。

  1. マクドガリーにたっぷり水を与えた後、1週間ほど水を切って鉢の中を乾燥させる。植え替え後はしばらく水を与えないので、あらかじめたっぷり吸わせときます。
  2. 元から植わっている鉢からマクドガリーを取り出す。
  3. 通常であればここで根の整理。根についている古い土を筆などで払い落とし、長い根を切る。ただ今回は梅雨時期だし、株も小さいので状態によっては土は落とさずに植え替える予定。
  4. 植え替える鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷く。
  5. 鉢にある程度の高さまで用土を入れる。用土は市販のサボテン多肉植物用の培養土と観葉植物用の培養土を3:1ぐらいで混ぜたものを使用。用土の配合は栽培環境によります。育て方にあった用土を。私は早く大きくしようとか考えていないので結構適当です。
  6. マクドガリーをセットして、位置を調整しながら根の周りに用土を入れていく。
  7. 最後にマルチングして終わり。
  8. 植え替え後の最初の水やりは1週間後から。

植え替えるのはStandard Productsの植木鉢ッ!

植え替えるのはダイソーさんの別業態、スタンダードプロダクツの陶器鉢。ホワイトの丸型鉢の小さいサイズ(2.5~3号サイズぐらい)の方。

スタンダードプロダクツの丸型鉢・白。Sサイズ
スタンダードプロダクツの丸型鉢・白。Sサイズ

いろいろ鉢を使いましたが、デザインと価格を考えたときのコスパが優秀です。近くに店舗があるのならば、手ごろで手軽に買えてオススメ。スタンダードプロダクツは店舗数が少ないのがタマにキズ。

この鉢、受け皿に貯水能力がほぼないので、潅水後はしっかり水を切ってから鉢を戻してください。

スタンダードプロダクツの丸型鉢・白。Sサイズ
スタンダードプロダクツの丸型鉢・白。Sサイズ

マクドガリー植え替え実践

実際に植え替えます。まずはマクドガリー。

オルテゴカクタス・マクドガリー
オルテゴカクタス・マクドガリー

小さい!直径2cmぐらい。

元から植わっていたプラ鉢から取り出します。横にして側面を軽くたたくと出しやすい。んで、取り出したマクドガリー。

オルテゴカクタス・マクドガリー
オルテゴカクタス・マクドガリー

株の下部分が赤茶色に変色していますね。これがマクドガリーの特徴です。あんまり茶色くしたくないけど、なっちゃうんだろうなぁ。

元々根張りが弱い品種の上、株が小さいので根は少な目。今回は時期も考慮して、土は落とさずこのまま植え付けます。

植え替えるスタンダードプロダクツの鉢にネットと鉢底石を敷きます。

ネットと鉢底石を敷く
ネットと鉢底石を敷く

ある程度の高さまで用土を入れたら、マクドガリーをセット。

マクドガリーの位置を調整しながら用土を入れます。

オルテゴカクタス・マクドガリー
オルテゴカクタス・マクドガリー

意外と縦長なマクドガリー。赤茶色の変色部は土の中に埋めます。

最後にマルチング。

オルテゴカクタス・マクドガリー
オルテゴカクタス・マクドガリー

今回のマルチングは朝明砂。朝明砂は三重県原産の酸化した花こう岩で、砂というより小さい砂利です。酸化しているため、やや赤みを帯びた色で白~茶色の砂になります。淡い朝明砂の色が、マクドガリーのやさしい草肌の色に合うんじゃないかと。

植え替え終わり!水やりは1週間後から。

マクドガリーの育て方

そんなマクドガリー、日光が大好きなサボテンです。よく日光浴をさせましょう。

  • 日照
    マクドガリーは日光が大好きです。よく日光に当てましょう。日照不足は徒長の原因になります。ただし日光が好きといっても、真夏の直射日光と春の西日は日焼けの原因になるので遮光しましょう。
  • 潅水(水やり)
    サボテンはイメージに反して水を必要とします。鉢の中の土が完全に乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。水を与えるときはサボテン本体にはかけず、土に注いでください。鉢の受け皿には水を貯めず捨ててください。
    季節によって潅水は変える必要があり、休眠期にあたる夏と冬は水を減らす必要があります。夏は生長期の春秋よりも水を少な目に、冬は徐々に水を減らし、1カ月に1,2度、土の表面が濡れる程度の水を与えるか、断水してください。水を与える時間も注意が必要で、夏は涼しい夕方か夜に、冬は暖かい昼間に水を与えてください。
  • 温度管理
    寒さに弱いので、最低気温が5℃を切ったら室内に取り込むのが安全です。暑さに弱いわけではありませんが、高山に自生するサボテンなので日本の蒸し暑さが苦手です。年間を通して風通しを良くしてださい。ただし寒風やエアコンの風を直接当てないようにしてください。

新棘が出てきた

そんで近況です。植え付けから1カ月ほどは全く動きがありませんでしたが、最近新棘が出てきました。

マクドガリーの新棘
マクドガリーの新棘

くっそ暑い夏なのに頑張ってくれています。

以上、オルテゴカクタス・マクドガリーの紹介と植え替でした。

そこらでホイホイ手に入るサボテンではありませんが、機会があればぜひ。

それでは。


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