牡丹玉が綴化ッ!?と思ったら虫害だった話

ちなみに綴化は「てっか」と読みます。以前のポストに登場した我が家のサボテン、ギムノカリキウム属の牡丹玉↓↓↓

あれから数カ月、春を迎え生長期に突入した牡丹玉その後の記事です。※記事に出てくる画像は1~4月下旬までに撮り貯めたものです。

牡丹玉
牡丹玉。花芽ができてきた

おかしい生長をしている

今年の初めに購入し、順調に成長していると思われた我が家の牡丹玉。しかし、ある日気づきました。この牡丹玉、

なんか傾いてないか?※植え付けの時はかなり気を付けて水平に植え付け。まめに鉢回しをして栽培。それが…↓↓↓

牡丹玉
いびつになった牡丹玉

否ッ!!牡丹玉の半分(画像右側)しか生長していないんじゃないかッ!?左側は過去の写真と比べても、棘の位置が変わっていません=成長していません!つまりこれは、

生長点異常です。

もしや綴化かッ!?

成長点異常が起きると、その後特殊な生長をする場合があります。それが綴化(てっか)石化(せっか)です。サボテンは通常、生長点と呼ばれる個所から大きくなっていきます。この成長点に変化がおこったものが綴化と石化です。

  • 綴化(または帯化、クリスタータ)
    読み方は「てっか」です。通常は「点」である生長点が「線状」や「帯状」に変質する状態、または変質した植物を指します。今回はサボテンの記事ですがユーフォルビアにも、もっと言えばどんな植物にも起こりえる成長点異常です。サボテン、多肉植物の場合はその特異な見た目から綴化個体が珍重されます。
    ホムセンなどで販売されいる「脳みそサボテン」という品種名は存在しなくて、別品種名のサボテンの綴化個体です。
    また、綴化と書いて「せっか」と読み仮名が振ってあるサイトが多くありますが、これは下記の石化と綴化を混同してしまった誤りです。辞書を引けばわかりますが、綴はテツとは読んでもセツとは読みません。
  • 石化(または獅子化、モンストローサ、またはそれを略してモンスト)
    読み方は「せっか」または「いしか」です。通常はひとつしかない生長点が、通常とは異なる場所から複数発生する成長点異常、または発生した植物を指します。こちらのサボテン、多肉植物も綴化と同じく珍重されます。モンストローサとも言い、それを略してモンストとよく呼ばれますが、
    某超有名スマホゲームとは別物です。

件の牡丹玉の生長点は、見ようによっては線状にも見えます。

もしや綴化か?

上にも書きましたが、綴化サボテンは珍しいので珍重されます。例えるならただの地球人と超〇イヤ人ぐらい違います。斑抜けといわれた牡丹玉にもついに春がきたかッ!?

…!?生長点が…

でも牡丹玉の生長点付近をよく見ると…、

…いや、…なんかコレ…(生長していない稜の生長点が)黒くなってないか?

そう、(生長が止まっている部分こそありますが)大半が順調に大きくなっていたので、考えてもいませんでしたが、この成長点異常、病気や害虫が原因の可能性があります。

原因はカイガラムシ!

そこで生長が止まってしまっている稜の生長点付近の、(アレオーレの)綿毛(と思われたもの)をピンセットでつまんでみました↓↓↓矢印の先、花芽の隣に写っている綿毛部分。

牡丹玉
牡丹玉の生長点にあった綿毛をピンセットでつまんでみる。

綿毛(と思われたもの)取れた。

さらに取れた綿毛をティシュに置こうとしたら…

カイガラムシ
赤く染まるティシュ

綿毛スプラッシュ!!!

…その赤く染まったティッシュを見て私は思いました。

…これ、カイガラムシじゃね!?

牡丹玉
中央右側が虫害に合った部分。赤黒く変色

カイガラムシは植物を吸汁する害虫で様々な種類がおり、成虫は固着生活し薬剤が効かないものが多い。乾燥して通気と日当たりが悪い環境を好む。また体液が赤く、食紅の原料にもなる。

↑という害虫です。ザックリいうと。

私の認識では、カイガラムシって小麦の粉みたいな害虫だと思ってたんですよ。ところが調べると、綿毛みたいなフサっとしたもの(通称ワタムシ)もいるんですね…。

わかるわけないじゃんよォォォx!!こんなアレオーレの綿毛に擬態するヤツなんてさァァァッァ!!!!

思い返してみると…

そういえばウチの牡丹玉、購入時から生長点付近の稜の一つが茶色く変色していました。変だなぁ~とは思ってたんです。

購入時の写真を見返してみます↓↓↓

購入時の牡丹玉
購入時の牡丹玉

やっぱしっかり茶色く変色していますね。さらに拡大↓↓↓

購入時の牡丹玉
購入時の写真を拡大してみる

居ますね。ヤツが。購入時から。

上にも書いた通り、カイガラムシの成虫の大半が固着生活をするので同一個体でしょう。矢印以外の綿毛はすべてアレオーレ(刺座)ですからね。こんなの分かりません。もっとも稜が茶色くなっている時点で気づくべきことなんですが…。

牡丹玉の今後の生長の考察

今回は、なまじ普通に生長している部分もあったためカイガラムシの発見が遅れました。そのため部分的に生長するという歪な形になってしまいました。

今後、牡丹玉がどうなるか考えてみました。

  1. とりあえず枯れない
  2. このまま歪に生長
  3. しれっと元の様に生長(ただし傷は残る)
  4. 分頭する。または群生株になる
  5. 綴化する
  6. 石化する

パターンとしてはこんなもんでしょうか。私的に考える、可能性の高い順に並べてます(1.は願望ですな)。

綴化したらうれしいなぁ。

あと花芽が出ていますね。もうそれどころではないと私は思っていますが。花の生長はまた別記事でUPします。

それでは。


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