こんにちはこんばんは。以前、埼玉県白岡市で開催された園芸イベント、柴山マーケットで黒い棘の品種不明サボテンを購入しました。
今回は、その黒棘の謎サボはテロカクタス・凛烈丸（りんれつまる）ではないか？（←と教えていただきました）そして調べるためにグーグルレンズをイジってみたよッ！！って記事です。
グーグルレンズをイジったっていうのは、活用したっていうよりは、ネタにしたっていうニュアンスが多分に含まれております。
りんれつまるぅ～
この黒棘の謎サボテンが凛烈丸ではないか？と教えてくれたのはインスタグラムのフォロワー様。本当にありがとうございます！！
購入時の記事では、品種不明、コピアポア属のサボテンだったらうれしいなぁなんて私は書いています。黒棘のサボテンは珍しい。そしてコピアポアのサボテンって高価ですからね（このサボテンは安かった）。
黒棘は確かにコピアポアっぽいんですが、でもコピアポア属にしては疣（いぼ。草肌の突起部）に高さがあるし、形も角ばっていてちょっと違和感があるなぁとも思っていました。購入時に聞いたところ、一年で相当大きくなったそうで、コピアポアとしては生長が速すぎる。
そんな中で教えていただいた凛烈丸というサボテン。学名はThelocactus rinconensis（テロカクタス・リンコネンシス）。
テロカクタス…
テロカクタス属。所謂トゲモノと呼ばれるサボテン科の属のひとつで結構マイナーな存在（テロカクタスを愛する方、ゴメンなさい）。実際あまり店頭で見ません。
テロカクタスは学名のThelocactusを音読みしたもので、由来はギリシャ語のthele、和訳するとちく…いや、B地区（センシティブな表現に敏感なもすレコ♡）が由来。疣の形がB地区みたいなサボテンってことなんでしょう。テロカクタス属のサボテンはどれもコンペイトウのような草姿をしています。
最初から疣の形がテロカクタスっぽいなぁとは思っていたんですが、黒い棘のテロカクタスがあるっていうのを、何せ知らない。上に書いたように現在ではマイナーな存在のサボテン属なんで。
（マイナーな中でも）有名なテロカクタス属って、大統領、緋冠竜、紅鷹（多色玉）ぐらい。あとのテロカクタスはその他大勢、他にもなんかいるねってぐらいの存在。リンコネンシス（凛烈丸）はその、他にもなんかいるね枠のテロカクタス。
そんでその有名な三種、棘が赤い。
テロカクタスの他の連中がどマイナーで知らなすぎて、（私の中では）テロカクタス属＝棘が赤いと思い込まされていました。黒棘のリンコネンシス…実際売ってない…。だって知らねぇじゃんよ見たことないんだからッ！！
あ、そのマイナー属の有名種、紅鷹。育ててたりしてます↓↓↓（昔はもっと人気があったらしい）
我が家の紅鷹はあまり棘が太くないタイプ。
ちなみに名前がテロカクタス属と似ているテフロカクタス属、まったく別種のサボテンです。テフロカクタスはゲオメトリクスや武蔵野（←2つとも品種名ね）が属するサボテン群で、ウチワサボテンの仲間です。テロカクタスは球サボテンの仲間。テフロカクタスは分節をつくりながら上に生長するサボテンで、まさに厚みのあるウチワサボテンといった草姿。1文字多いだけですが、別物なので注意！
Google先生のお力をお借りしてみよう！グーグルレンズの使い方
さて黒棘の謎サボテンがテロカクタス・リンコネンシス（凛烈丸）と分かったところで…いや、まだ確定ではありませんね。
フォロワー様は現物のサボテンを見ておらず、私は実物の凛烈丸を見ておりません。もうひとつ確証が欲しいところ。
そこで最近盛んにCMされている、グーグル大先生のAIを用いた画像解析サービス、Googleレンズを活用してみたいと思います。
グーグルレンズに画像を読み込ませることで、誰でも無料（記事執筆時点）でテキストを読み込んだり、翻訳したり、検索してくれるサービス。画像も解析してくれるので、
植物の名前を調べるのにも……たぶん使えます。
使い方は簡単。PCではウェブブラウザでグーグルのトップページにアクセス（サファリ、エッジでも利用可能）、スマホ（iOSも〇）ではクロームやグーグルアプリをインストールして、トップページのグーグルレンズのボタンをクリックorタップするだけ。グーグルレンズは検索欄の一番右にあります。
今回はPC版のクロームを使いました↓↓↓スマホでも同じ画面のハズ。
赤丸がグーグルレンズのボタン。ココをクリックorタップ。このあと画像を読み込ませることで植物の名前を調べてくれます。画像はその場で撮影してもいいし、デバイスに保存した画像を読み込ませてもおっけ。
読み込ませる画像はコレ↓↓↓
どっからどーみてもサボテンな一枚。グーグル先生、おねしゃス！！
グーグルレンズ→Thelocactus rinconensis.
（画像の文字が小さい場合はピンチアウトしてください⤵）
正解ッ！！いや、じゃなかった。リンコネンシス（rinconensis）であってるかどうか調べてるんだった。
うん。リンコネンシスであってそう。ただしrinconensisは同じテロカクタスのフレウデンベルゲリ（Thelocactus rinconensis var. freuden）の学名でもあるし、過去に私が読んだ書籍ではテロカクタス・鶴巣丸（つるすまる）もrinconensisと表記されていました（こちらは誤記だと思いますが…）。
でも現状、テロカクタス・リンコネンシス（凛烈丸）ってことで大丈夫そう。というか今の私の知識ではこれ以上はムリ。
一応グーグルレンズの性能確認のため、他のサボテンも解析させてみました。
100均のダイソー出身、最近購入したフェロカクタス・ヒノデマル（330円）。
グーグルレンズ→日の出丸
正解ッ！！
もしかしてグーグルレンズ、結構使えるんじゃ…
他にもGoogleレンズしてみる
この手のAI技術、信頼度…というか精度が気になるところ。
ってわけでいろいろ試してみます。ブログ的には珍解答の方がネタになるところ。どうかなどうかな？
まずは茨城県古河市での園芸イベント”いばたま”で購入したエケベリア・ラウイ！
グーグルレンズ→エケベリア・ラウイ。
クソがッ！！正解！！主旨が変わってきてるナ…
でも交配種がありすぎて、札落ちすると全く品種名が分からなくなる、エケベリアを調べられるってのはイイかも。ってわけで次もエケベリア。
黒いエケベリア・アフィニス！現物は現在真っ赤に紅葉中。判定には昔の写真を使用。
グーグルレンズ→ハオルシア属。
残念ッ！！不正解！！！エケベリア属ですらねぇ。
アレ？アフィニスは原種のエケベリアで、黒い葉が特徴の分かりやすい品種のハズ…。他にもエケベリアの試験をしてみたいところですが、現在私はこの原種系の2種類しか育てていないので、これ以上エケベリアでは検証できず…。でも雲行きが怪しくなってきたナ…
Googleレンズは似ている品種を判別できるか？
もう始める前からダメな気がしていますが、わっかりづらーい植物でグーグルレンズを試験してみます。期待してるぞ！珍解答！！
まずはサボテン科アリオカルプス属亀甲牡丹！
グーグルレンズ→ハオルチア…ゴニョゴニョ…
不正解ィィィッ！！ハオルチア？さっきハオルシアっていってなかったか？そもそも画像にAriocarpus fissuratusって書いてあんだろがいっ！
まぁアリオカルプス属とハオルチア属は、それぞれメキシコと南アフリカで収斂進化した見た目も生態も似ている植物。だからしょうがない……って許すと思うなよ！？つーか候補の末席に亀甲牡丹入ってるじゃあねぇか！もうちょっとがんばれよォォォ！！
あとは灌木類、具体的に言うと塊根植物系を試験してみます。こちらも私には見分けがつかない品種が多い。
まずは塊根植物の王様、オペルクリカリア・パキプス！
グーグルレンズ→Operculicarya decaryi.
惜しい！残念ッ！！正解はデカリーではなくてパキプスです。っていうかこれにもパキプスってラベルついてんだけどなぁ。
つぎ、みんな大好きパキポディウム・グラキリス。
グーグルレンズ→Pachypodium rosulatum.
惜しいィ！！自信満々にパキポディウム・ロスラーツムって答えてます。不正解ッ！！でもこのグラキリスはまだ幹がボテッとしていませんからね。ロスラーツムって判定されたのかもしれません。
さて、ここまでグーグルレンズの性能を（かなり偏った）試験してきたわけですが、結果は正答率3/7という結果になりました。コレは……じゃなかったな…なんの話だったっけ？
テロカクタス・凛烈丸…でいいんだよね？
品種不明の謎サボテンを調べるのが本記事の主旨。…だったはず。グーグルレンズの判定性能は怪しい感じでかなり迷走しましたが、謎サボテンに関しては人間のほうでもだいぶ調べているんで、テロカクタス・凛烈丸で間違いないハズ。少なくともテロカクタスなのは間違いない（でもまだ心のどこかでコピアポア属でワンチャンないかなと思ってる）。
以上、サボテンの品種名を調べたよッ！って記事でした。
それでは。
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