こんにちはこんばんは。今日は真冬のアルミニウム植木鉢の話です。
私が過剰反応しているだけの話なのですが、アルミの植木鉢って持つと冷たく感じますよね?植物の生長に問題はないのか?そんな話。結論は室内栽培ならば真冬でも問題なし!です!!
(こんなこと気にしてる人、いるのかな…)
REPAIR ‘N MAINTENANCEのアルミ鉢に植えたハオルチア・オブツーサ
ハオルチアは葉先に半透明の”窓”と呼ばれる組織をもつ多肉植物。オブツーサはその中でも人気のある代表品種。深谷市の埼玉県花植木流通センターで購入しました。
ぷっくりとしたブドウのようなカワイイ葉が、オブツーサの人気の理由。
広告半透明の葉先が美しいハオルチア、オブツーサ。ぷっくりしたかわいい形の人気品種です。直射日光による日焼けに気を付けて!
ウチではREPAIR ‘N MAINTENANCE(リペアアンドメンテナンス)さんのアルミニウム製植木鉢にハオルチア・オブツーサを植えています。
この植木鉢に使われているアルミニウムには、あえて表面処理をせず、エイジングを楽しむのがコンセプトのようです。
リペアアンドメンテナンスさんは、ヴィンテージ調やアンティーク調の雑貨を販売しているブランド。ラギッド(武骨)な雰囲気がとてもカッコいい植木鉢を取り扱っています。
REPAIR ‘N MAINTENANCEさんのネットショップ
このハオルチア・オブツーサを通年室内で育てています。ハオルチアは、多肉植物とはいってもゼリーのような見た目のとおり、直射日光に強くありません。なので室内で育てることが…できなくは…ない。むしろ室内であっても、日射に気を付けないと日焼けします。室内栽培の場合でも、通風はしっかり確保してあげましょう。
そんなアルミニウム製の植木鉢ですが、実は一年前の冬からちょっと気になっていたことがあるんです。
アルミの鉢って冷たくない?
これはアルミニウム製(もっと言うとほぼ金属全般)の植木鉢全般に言えることですが、手に持った時に冷たく感じませんか?いや、冷たく感じますよね?冬は特に。
(超個人的な事情→)私は病気、というか薬の副作用(むしろもはや後遺症)で手足が冷たいものに触れるとビリビリ痺れます。アルミの鉢は結構くるんですよね。私には特殊な事情がありますが、でもアルミニウムを冷たく感じるのは誰でも変わらないハズ。
寒さに弱いサボテン、多肉植物をこんなにキンキンに冷えるアルミ製の植木鉢に植えていて大丈夫なのか?
アルミニウムの熱伝導率
と、いうことで熱伝導率を調べました。(←自分でも唐突だなーと思う)冷たく感じるのは熱伝導率が関係していると思ったからです。以下、ウィキペディアより抜粋↓↓↓
熱伝導率とは、温度勾配により生じる伝熱のうち、熱伝導による熱の移動のしやすさを規定する物理量である。
Wikipediaより
要するに、熱伝導率は熱の伝わりやすさを数値として表したもの。数値が大きいほど熱が伝わりやすく、温まるor冷えるまでの時間が短い。と思っておけばおっけ。
ちょうどそのウィキペディアに各物質の熱伝導率が記載されていたので、こちらも抜粋。
物質名 | 熱伝導率 [W/m·K] |
ダイヤモンド | 1000〜2000 |
銀 | 428 |
銅 | 403 |
金 | 319 |
アルミニウム | 236 |
ステンレス鋼 | 16.7〜20.9 |
磁器 | 1.5 |
陶器 | 1〜1.6 |
ポリエチレン | 0.41 |
エポキシ樹脂 | 0.21 |
水 | 0.561〜0.673 |
空気 | 0.0241 |
一般的な金属と植木鉢に使われる素材を抜粋してます。プラスチックはポリエチレンとエポキシ樹脂を抜粋。
抜粋元のウィキのデータは、理科年表を元にしているそう。
よく植木鉢に使われる素材である、磁器と陶器の熱伝導率は1〜1.6(単位はW/m・K。以降単位は省略)。対して今回話題にあげたアルミニウムは236もあります。その差、約200倍!
冷たく感じても大丈夫
んで、熱伝導率が高いってのが何なの?って感じですが、これがアルミ鉢が冷たく感じる理由です。
熱伝導率の高いアルミ鉢に触れた手から、熱が急激に奪われて冷たく感じるわけです。
ただし冷たく感じるだけであって、アルミニウムが必要以上に冷えてしまうことはないので、サボテンや多肉植物をアルミ鉢に植えても大丈夫です。実際元気に育ってます!熱伝導率が高いだけなので、アルミ鉢に植えた植物が室温以下になることはありません。
大丈夫。無問題。室内ならば。
屋外で放射冷却✖️
屋外だとだいぶ話が変わって、熱伝導率の高いアルミは、モロに放射冷却の影響を受けます。冷害が出る可能性、大です。
放射冷却って、冬の朝に冷え込む理由ぐらいな認識ですが、実際は気象だけではなく、あらゆる物質に起こる物理現象です。高温のモノから電磁波が発生して、熱を放出し冷えてしまうのが放射冷却現象。
壁や天井がある室内と違って、遮るものが無い屋外では、放射冷却によって放出された熱が宇宙空間に逃げて行ってしまい、どこまでも冷えてしまいます。雲が無く湿度が低い冬晴れの朝が寒い理由は、(水分などの)遮るのもが何もないから。
屋外に置いた多肉植物の寒さ対策に寒冷紗などを被せるのは、放射冷却現象で宇宙空間に逃げる熱を遮る、理にかなった方法です。
ちょっと話がズレましたが、真冬の屋外にアルミニウム製の植木鉢を置くと、多分凍ります。(地域にもよると思いますが)注意しましょう。
ハオルチア・オブツーサの成長記録
さて、そんなアルミ鉢に植えられたハオルチア・オブツーサ。
順調に育ってます。
ウチに来た時↓↓↓2023年の3月。
その10か月後↓↓↓2024年1月
毎日見ていると気がつきませんが、大きくなりました。子株も元気!
一時期、ストレスカラーで紫になりましたが(たぶん日射が強すぎた)、環境を改善すると鮮やかな緑に。12月でも生長していました。むしろ夏はあまり動きが無かったような気がします。ハオルチアは暑さも苦手。
広告半透明の葉先が美しいハオルチア、オブツーサ。ぷっくりしたかわいい形の人気品種です。直射日光による日焼けに気を付けて!
アルミ鉢も腐食が以前は気になっていましたが、
最近は気にしなくなりました。むしろ味だと思えるように(エイジング的な)。アルミ鉢の腐食はオブツーサの生長には全く関係なさそう。元気だったらいいんです!
というわけで、リペアアンドメンテナンスさんのアルミニウム植木鉢、オススメです。ただし、アルミのエイジングが楽しめる人限定!
それでは。
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