アルミニウム製の植木鉢が腐食した!

以前、REPAIR’N MAINTENANCE(リペアアンドメンテナンス)のアルミ製植木鉢に植えたハオルチア・オブツーサ。

異変が起きました。鉢に。

今回はそんなアルミニウムのお話。(全国にどのくらいいるか分からない)アルミ鉢ラバーへ捧げるポスト!

ハオルチア・オブツーサ
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ちなみにみょ~んて伸びてるのは花が咲く予定だったもの、花芽です。交配させる予定はないのでカットしました。

アルミニウムの鉢が白い粉を吹いてきた

アルミの鉢の問題って、熱伝導率の高さが原因になる冬季の低温だと思っていました。夜にキンキンに鉢が冷えちゃうってヤツ。まぁ冬は陶器の鉢でもすごく冷えちゃうんですが、それでもアルミの鉢は芯から冷えちゃっているような気がします。

ですが、冬を待たずに異変が起きました。

アルミ鉢の腐食
アルミ鉢の腐食

アルミの鉢が白い粉を吹きました。

…コレ…アルミが酸化してできた酸化アルミニウムの粉じゃないかと。つまりサビですね。白サビ…アルミニウムが腐食したってことです。たぶん。

ただ、すべてのアルミニウム製の植木鉢がサビるという話ではありません。あくまで私の使っているアルミ鉢の問題です。錆びるのはアルミニウムに施された表面処理に問題があるからです。では、アルミニウムの表面処理って?って話になります。

アルミニウムの表面処理

一般的にアルミニウムはサビに強い…つまり腐食に強く、傷に強い(傷ができづらい)。非鉄金属のなかでも高耐腐食、高耐候、高強度といわれています。まぁ鉄なんかは高強度ですが非常に錆びやすいので、ステンレス鋼なんてのが発明されたわけですが。

ですが実際、アルミニウムはサビには強くありません。傷もつきやすい柔らかい金属です。

アルミニウムの生地って世間一般に認知されているような耐腐食性はありません。じゃあなんでアルミが錆びづらいってなったのか?それはアルミニウムに施す表面処理にあります。

アルミニウムは生地そのままを使うことはあまりなくて、表面に何かしらの処理をして耐候性や耐腐食性を高めて使うのが一般的です。

アルミの表面処理
  • アルマイト処理
    表面:酸化膜 アルミニウムがサビに強いと思い込まされる原因になった表面処理の方法です。アルミ本来の色や質感を生かした表面処理の方法で、化学反応を用いてアルミニウムの表面に厚い酸化した膜をつくります。あらかじめ酸化した膜で覆うことで錆びづらくなり、傷にも強くなります。
    アルミ本来のシルバー色の仕上がりになるため、このアルマイト処理されたアルミニウム=アルミニウムそのものの性能と思われる誤解を生んだ処理方法です。
    かなり一般的なアルミの表面処理で、アルミサッシやアルミホイルなど、銀色のアルミニウムにはほとんど施されていると思ってもいい表面処理です。
    シルバー以外にも着色したカラーアルマイト処理も可能で、アルミサッシのホワイトやブラック、ブラウンにはこのカラーアルマイト処理が施されています。
  • 焼付塗装
    表面:樹脂膜 ポリエステルやアクリル、ウレタンなどの塗料をアルミに塗布して高熱で塗料を圧着させた表面処理方法です。普通に刷毛などで塗料を塗っただけの場合と違い、熱が加わることで高強度高耐久の塗膜ができます。いや、そもそもアルミにただ塗料を塗っただけだとその箇所から腐食してしまうので、基本的に工場塗装以外だとアルミの塗装ってできないんですよね(※最近はアルミにも塗れる塗料がでてきてはいる)。
    以前に塗装工程を見たことがありますが、天井からアルミニウムを吊るして塗料を吹き付けるため、吊られている部分が一部塗装できないとかの弱点があるにはあります。
  • メッキ処理
    表面:金属膜 いわゆるメッキです。アルミの表面に金属を吹き付けて金属の膜をつくります。ただ、アルミニウムにメッキ処理をした製品って少ないかな(私の印象では)。ほっといても表面が酸化してしまうアルミにメッキ処理って手間がかかるみたいです。

アルミニウムの生地(未処理のアルミ)の表面には、何もしなくても酸化して酸化アルミニウムの膜がつくられます。ただしその膜は非常に薄くてもろいため、人工的に厚い強固な酸化膜をつくる処理がアルマイト処理になります。ちなみにアルマイト処理は日本で発明された技術です。

またアルミは両性金属といって、アルカリ性と酸性どちらにも反応する特性を持っています。科学反応に弱いというか、裏を返すと化学反応で加工しやすい金属とも言えます。

そして園芸ネタのブログでアルミニウムの表面処理をこんなに書くのは当ブログだけではないかと思います。

この鉢は未処理のアルミニウムだったのか?

アルミニウムの表面処理3つをかなり大雑把に説明しました。それを理解している私が、なぜこの鉢を選んだか…もちろんアルミの質感が好きだったっていうのもありますが、

アルマイト処理されている鉢だと思っていました。

アルマイトの処理、未処理は見た目だけでの判断はなかなか難しいんです。

が、白サビ(と思われるもの)が発生している現状を考えると、処理されていないと考えるが自然でしょう。アルマイト処理は絶縁されるので、電気を通すか通さないか調べればアルマイト処理の有無が分かりますが、まぁそこまではしません。テスターも無いですし。

アルミ鉢の腐食
アルミ鉢の腐食。縁も腐食

うーん。上にも書きましたが、シルバー色のアルミってほとんどがアルマイト処理されているハズなので、逆に今回のような生地そのままのアルミニウムっていうケースは珍しいかなぁ。いいことではないですけど。

用土に影響は?

アルミの鉢は錆びてはいますが、いまんところ植えられているハオルチア・オブツーサは元気です。

ただ、ふと以前に作成したアルカリ性に反応する自作試験紙、

ウコン紙のことを思い出して、用土のアルカリ試験をしてみることにしてみました。

一応、説明しておきますと、この黄色の自作ウコン紙はアルカリ性に反応すると赤色に変色します。酸性には無反応、またリトマス試験紙と違って、ただアルカリ性に反応するだけなので、どのぐらいアルカリ性が強いのかは分かりません。

そしてなぜ用土のアルカリ性を調べるかというと、日本では弱酸性を好む植物が多く、アルカリ性の土壌では生長障害を起こす場合があります。

アルミニウムが酸素に反応して酸化している…何かしらの化学反応が起こっているのは間違いないので、試験をしてみようと。

オブツーサのアルミ鉢
オブツーサのアルミ鉢

まずはマルチングのハイドボールをどかし、用土を露出させて…

オブツーサのアルミ鉢
オブツーサのアルミ鉢の用土

すっげーサビが出ています。なんかの調味料みたい。

ここから用土を少量とって、

アルミ鉢から採取した用土
アルミ鉢から採取した用土

スポイト数滴の水を混ぜてウコン紙を浸けます。

ウコン紙
ウコン紙。右側が用土に付けた方

…変化ありませんね

アルミ鉢の中の用土はアルカリ性ではないようです。

まぁアルカリ性じゃない=アルミサビは問題ない。ってことにはなりませんが、オブツーサは元気だしひとまず様子見ってことで。

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というわけで、アルミ製の鉢が腐食しちゃった⤵って記事でした。※今記事はすべてのアルミ製の鉢がサビるっていいたいわけではありません。腐食するしないはあくまでその製品の仕様によります。

それでは。


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