アリオカルプス・黒牡丹がジュレって腐ってしまった件。悲しい。

やっちまいました。超お気に入りだったサボテン、アリオカルプス属の黒牡丹(こくぼたん)がジュレって腐ってしまいました。

☆になった黒牡丹…

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

いつもならブログのネタにもなるしと、自分を奮い起こしポジティブにとらえるのですが…

ショックです。ネタはできたけど今回はうれしくない…

※黒牡丹がジュレった直後に記事を書いています。今回は少し話に整合性が取れてないかも…

塊根サボテンのアリオカルプス・黒牡丹

アリオカルプス属の黒牡丹は棘が無い変わったサボテン。まさに牡丹の花のような、一見するとサボテンに見えないサボテンです。

黒牡丹は「こくぼたん」と呼ぶと思っていたのですが、某公共放送の出版社から出ている書籍では「くろぼたん」と記載されていました。また以前参加したオークション、

このときのオークショニアさんは「こくぼたん」と言ったり、「くろぼたん」と言ったりしていました。正確な呼び名はあるのかもしれませんが、多分どっちでもいいんでしょう。

んで、その黒牡丹、高級サボテンだと認識していたんですが、ホームセンターで手に入ったことからそうじゃないのかな?値崩れしたのかな?って思い始めていた矢先、先のオークションでは結構な金額で落札されていました。

そう、高級サボテンです。黒牡丹は。

あ゛あ゛あ゛ぁぁぁーーー!!!

腐らせてしまいました。改めて文章で書くとさらにショックです。

異変は突然に

いつものようにサボテン達に水をあげている時、その異変に気付きました。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

アレ?なんか葉っぱ(正確には疣ですが)開いてない?

本来ならば(健康ならば)、黒牡丹の疣(いぼ)はもっと密集していてギュッとしています。疣と疣の間に隙間ができていますよね?

なんか変じゃない?

黒牡丹を触ったところ…

ブヨってる!!!!(訳:柔らかくなっている)

そして、黒牡丹本体をつかんだところ、

スポッと(鉢から)抜けた…

健康なサボテンならしっかり根付いているので、つかんだぐらいでは土から抜けません。これは異常事態です。

アリオカルプス・黒牡丹
アリオカルプス・黒牡丹

↑↑↑んで抜いてみた結果…

黒牡丹本体が半透明になってブヨっている…根っこが黒くなって溶けている…

ジュレってるじゃあねぇかァァァァァ!!!!

もう、疣が指でむしれるぐらい柔らかくなっています。

ジュレるとは

ジュレるという言葉は、サボテンや多肉植物を育てている方はすでにご存じだと思います。

一応私なりに説明をしておきますと…

※ジュレる:主に外的要因によって、サボテンや多肉植物などの草体の細胞が壊れてしまった状態。葉や茎などの一部、または株全体が半透明になり、普段は張りがあって弾力がある草体が柔らかくなってブヨブヨしたゼリー状になってしまう。ジュレった部分は生命活動をしておらず、元には戻らない。雑菌が繁殖しやすくなり根腐れや生長点を腐らせたりする原因になる。ジュレた部分が一部でも、その後株全体に広がると最終的に枯れる。元ネタはフランス語の”gelee(ジュレ)”。英語ではゼリー。プルプルしたゼラチン質の料理、または調理素材。

まぁ要するにヤバい状態ってことです。ジュレた部分が葉の一部や株の一部だった場合はその部分を切除し、乾燥させることで助かる…かもしれません。

実は私、このジュレるという現象、根腐れが原因だと思っていました(今回の事件が起こるまでは)。根腐れして株がジュレる。そう思っていたんです。

ところがジュレる原因は、潅水の失敗が原因ではなく(無関係でもないと思いますが)主に外的要因、具体的に言うと環境負荷が原因の場合が多いみたいです。

最も分かりやすくジュレるのは、サボテン多肉植物が凍ったときです。凍ることで草体の細胞が破壊され、ジュレます。

ただ、今回の黒牡丹がジュレたのは(ジュレたのを確認したのは)8月末日。どー考えても凍りません。むしろ次の日は9月だというのに真夏の暑さでした。今年(2023年)の夏は過去と比べても極端な暑さでした。そう、

暑すぎてもジュレます。サボテン、多肉植物は草体内に水分を貯めることで乾燥に強くなりますが、その草体内の水分が熱せられすぎて細胞が破壊されてしまうことがあるみたいです。

普通のサボテンと思うことなかれ

黒牡丹は塊根状になるサボテンです。その塊根部分が腐りやすい…わかってはいたんです。ですが、甘く考えていました。普通のサボテン、直射日光が苦手なギムノカリキウムの育て方と同じように考えていたんです。

ですが、甘かった。

暑さで腐ってしまった可能性が高いですが、潅水の失敗で腐ってしまった可能性もあります。鉢の中の土が乾いてから潅水していたつもりでしたが、ダメだった、あるいは用土は乾いていても、黒牡丹の草体に十分すぎる水分があったのに水を与えてしまった。考えられる原因はいくつもあります。あ、ちなみに遮光はしっかりしていたんで、直射日光を浴びたことが原因ではないです。

そもそも草原に自生し、根がしっかりしているギムノカリキウムと、ヒョロヒョロの根で塊根状の黒牡丹の栽培を同じように考えるのが間違いでした。

給水能力と保水能力が根本的に違います。根が細く根張りの弱い黒牡丹は、それほど水を必要としないのかもしれません。給水能力が低いかわりに塊根部に水分をたくさん貯めることができる。みたいな。ジュレて腐った原因に加湿過水分が無関係だとは思えません。もしかしたら潅水後に高温で煮えてしまったのかもしれません。それに乾燥していれば雑菌の繁殖を抑えられた可能性がありますし。

そもそもジュレった後に根腐れしたのか、根腐れしたあと雑菌が繁殖してジュレったのかもわかりません。まぁ変色していなくて、ただただ半透明で柔らかくなっていたので前者だとは思いますが。

やっぱアレですね。送風が十分ではなかった。が一番の原因ではないかと。風を送ることで草体が高温になることを和らげ、加湿を緩和できる。プラス水の与えすぎ…だったんだろうなぁ…。

基本的に多湿を好むサボテンのハズだしそう育てていたのですが、さすがにこの2023年の夏は暑すぎたんだと思います。

なんか文章がまとまっていませんが、黒牡丹の栽培は、

  1. 超高温の夏は水を与えすぎない(煮えないようにする)。特に他のサボテンよりも注意を払う。
  2. 送風をしっかり行う。

が重要なんだなぁと思います。送風はサボテン栽培の基本なんですけどね。

というわけで2代目黒牡丹を探します。私が買える値段の。

それでは。


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