こんにちはこんばんは。今日は(も)植え替え記事。
今回植え替えたのは…サボテンや多肉植物じゃありません。熱帯植物のビルベルギア属(別名ツツアナナス)、いわゆるタンクブロメリアの一種、ビルベルギア・ディスタチア・マクラータを植え替えました!

このビルベルギア・ディスタチア・マクラータは去年の11月、埼玉県久喜市の園芸店、野原園芸センターで開催されたNOHARA green marche vol.2にて310plantsさんより購入。
去年の秋以降に購入した植物はそのまま越冬させ、やっと暖かくなって来た頃(4月初旬)から植え替えを始めました。まぁ暖かく…というか暑いんですけどね。
それにしてもサボテンや多肉植物以外の植物を植え替えるのは新鮮です。
棘が無いのが素晴らしい。(短い鋸歯はあるけど)
ビルベルギア・ディスタチア・マクラータ
ビルベルギア・ディスタチアvar.マクラータ。正式にはアナナス科アナナス亜科ビルベルギア属ディスタチア変種マクラータ。アナナス科の別名はブロメリア科(学名のカタカナ読み)、またはパイナップル科。そう、パイナップルの仲間です。またビルベルギアは学名のカタカナ読みで、ツツアナナスとも呼ばれます。なぜだかよくわかりませんが、別称別名がたくさんある科属です。
この手の植物の趣味家が集まる団体がブロメリア協会という名前ですし、ツツアナナスというより、ビルベルギアという名前で流通しているので当記事でもそれにならいます。
んで、ビルベルギア属の植物は草体の筒状になった部分に水を貯め、そこから吸水することで生きています。本来は崖や樹木に着生して生きている着生植物です。筒状のブロメリア科の植物を総称してタンクブロメリアといい、ビルベルギア属の他にエクメア属やネオレゲリア属などがあります。

なので、今回植え替えた植物は、いわゆるタンクブロメリア、ビルベルギア属のディスタチアという品種のマクラータという変種ということになります。
ディスタチア・マクラータは派手(毒々しい)な見た目の多いタンクブロメリアにおいて、非常にシンプルな草姿。赤みがかった草肌の筒状の熱帯植物です。
タンクブロメリアって、赤い草肌に白い水玉とかボーダー柄など、派手に改良された品種が多いんですが、コイツはシンプル。原種なだけあります。

ウチで栽培しているサボテンやアガベ達のなかにいると、まぁただの赤い筒なんですが、写真にするとそれっぽいですね。毒々しい柄のタンクブロメリアと比較すると、そのスリムで淡い色合いが美しい。
購入時はこんな感じ↓↓↓

ウチに来て約5カ月。ちと分かりづらいですが、大きくなってますね。より赤みも強くなっています。
タンクブロメリアは日照量が足らないと鮮やかに発色せず、緑色になるそう。赤くなっているということは、順調…といってよい…のでしょうか…ね?ネットには(SNSも含めて)ディスタチア・マクラータの栽培情報や画像が少ないので、どういう状態が健全な状態なのかは…実はよく理解していません。日射が強すぎて赤くなってるんじゃ…ないよね?
ただまぁ上にも書きましたが、原種ということで見た目が非常にシンプル。というか地味。人気はなさそうです。そもそもタンクブロメリア自体があまりお店で見かけないので、入手難易度は高いかもしれません。専門店や園芸イベントでの入手が主になるかなと思います。あとはフリマサイトとか…
タンクブロメリアの取り扱いが多かった園芸イベント↓↓↓
あ、私は基本種のディスタチアと変種のマクラータがどう違うとか全然わかりません。というか、そもそも基本種のディスタチアがどういうものかを知りません。タンクブロメリアって各品種にvar.とつく変種がいっぱいあるんですよね…
ディスタチア・マクラータを鉢から抜く!!
ということで、季節も(気候も)良くなってきたので植え替えます!
まずは主役のビルベルギア・ディスタチア・マクラータ↓↓↓

鉢を横にして側面を軽く叩き、ディスタチア・マクラータを取り出します。

…アレ?なんか用土に白いふわっとしたものが…(しかもたくさん)
…
…
…ネジラミおるやんけ。
ネジラミ祭り♨
いまさらネジラミについて説明する必要もないと思いますが、一応簡単に説明しときます。
ネジラミはカイガラムシの仲間で主に土中に生息し、植物の根に寄生し吸汁することでその植物を弱らせてしまう害虫です。
私もネジラミに弱らせられた…というより枯らされた経験があります。
ネジラミの見た目、一言でいうと白い粉です。小麦粉みたいな感じ。(食物に例えるのは良くないか…)また、ネジラミは根や用土の中に、白カビのような白いふわっとした綿状の巣をつくります。
湿気より乾燥を好むため、乾燥させて栽培するサボテンや多肉植物が特に被害に合いやすい。
ネジラミに寄生された鉢は揮発性の独特の匂い(刺激臭ではありません。いつもの土のにおいとはちょっと違うな…ぐらいの感じ)がします。
今回は…白い粉と綿状の巣の両方発見しました。というかスゲーいます。鉢内ネジラミだらけ。でも匂いはあまりしませんでした。
※以下ネジラミの画像があります。苦手な方は次項の植え替えの項目からご覧ください。
土を落としたディスタチアマクラータの根。

…拡大するとぉ

白いツブツブが…
さらに元から植わっていた鉢は…

まっ白!!
いやー黒い鉢はネジラミが見やすいな♪(怒)
※この鉢は破棄しました。ネジラミは他の鉢にも感染が広がるので、寄生された鉢や使った道具は破棄、もしくは徹底した消毒を。
ディスタチア・マクラータを植え替え!!
こんなわけでネジラミにレッツ☆パーリィされていたわけですが、当然このままでは植え替えできません。
なので、ディスタチア・マクラータにはネジラミを洗い流したあと、オルトラン風呂DXに入浴頂きました♨(オルトランDXを水で溶いた殺虫液にドブ漬け)
広告土に撒いて使う錠剤の殺虫剤。根から吸収された殺虫成分が長く効く遅効性の殺虫剤です。アブラムシ、コガネムシの幼虫、カイガラムシやネジラミに効果があります手を汚さず使えるオススメの殺虫剤です!
てかさータンクブロメリアにもネジラミ付くのッ!?
いや、付くんでしょうね…。水捌けを重視する用土構成だから乾燥しますし。
…さて…気を取り直して植え替えしますか…
えーと、ディスタチア・マクラータは植え付けるだけの状態になっているので、植える方の鉢の準備ですね。
植え替える鉢はコチラ↓↓↓

3Dプリンターで自作した鉢です。
今回使うのは直径φ8cmの約2.5号サイズ。通気性を考慮して、鉢側面の一部が格子状になっています(穴が空いてる)。普通の用土だと流出してしまうので粒子の大きい用土向けにつくった鉢。
この鉢に鉢底石を敷きます。
さらにその上に用土を敷きます。

今回使った用土は、プロトリーフさんの洋ランの土。軽石とバークチップが混合されている用土です。
広告軽石とバークチップが混合された洋ラン用の土です!!デンドロビウムやシンビジウム、コチョウランの栽培に!!タンクブロメリアの栽培にも使えます排水性と適度な保水力を両立した用土です!!
ここに殺虫剤のオルトランDXを散布。…散布…したんですが、効果あんのかなぁ?粒が大きい用土なので、オルトランDXが流出しちゃいそうだし、
そもそもタンクブロメリアって根から薬剤吸収してくれんの?
って話なんで。まぁ他に対処方法が無いので散布しましたけど…
※昨日の大宮盆栽祭りでタンクブロメリアには数粒のオルトランDXをタンクに入れて吸収させるといいよ。と教えてもらいました(←なぜか盆栽祭りで)ご参考までに☆
広告土に撒いて使う錠剤の殺虫剤。根から吸収された殺虫成分が長く効く遅効性の殺虫剤です。アブラムシ、コガネムシの幼虫、カイガラムシやネジラミに効果があります手を汚さず使えるオススメの殺虫剤です!
そう、タンクブロメリアは根から養分を吸収するのかよくわからないので(吸収するとは言われてるけど…)、肥料は撒いていません。今回は殺虫剤だけ。
ここにビルベルギアをセット。位置と高さを調整しながら隙間に用土を入れていきます。

あんなことがあったんで、一応この上からもオルトランDXを散布。今回、根はそれほど長くなかったので、そのまま植えました。もし長いは場合どうするか?サボテンのように切り詰めず、蘭のように根を切らずにうまく巻き込んで植えるといいんじゃないかなぁと思います。
このままで終わりにしてもよかったんですが、今回もマルチング(化粧砂)を被せました。

マルチング材はいつもの富士砂。…必要なかったかな…
このあと筒から溢れるくらいディスタチア・マクラータに水をあげて、植え替え終わり。
ビルベルギア・ディスタチア・マクラータの育て方
育て方のその最大の特徴は、筒状の部分に水を貯めて吸水させるということです。根は主に活着するために使うみたい。以下ウチでの育て方を書きます。
広告軽石とバークチップが混合された洋ラン用の土です!!デンドロビウムやシンビジウム、コチョウランの栽培に!!タンクブロメリアの栽培にも使えます排水性と適度な保水力を両立した用土です!!
以上、ビルベルギア・ディスタチア・マクラータの植え替えでした。
というかネジラミ☆パーリィーが他の鉢にも広がってないか心配です。(オルトランDXはあらかじめ撒いてあるけど)
それでは。
読んでくれてありがとうございます人気ブログランキングはお好みのジャンルからブログを検索できるサービスです。
もすレコ。は人気ブログランキングに参加しています!良ければクリックしてね
コメント