生長点が帯状化した珍しいサボテン、ギムノカリキウム・緋花玉の綴化個体を植え替えたぞッ!!

こんにちはこんばんは。サボテンを植え替えました!またまた植え替え&育て方を書いた記事です!!

今回植え替えたのは、9月に埼玉県川口市で開催された秋の多肉植物・サボテン展示会(という名で販売も行われていた)で購入したギムノカリキウム・緋花玉!ただし普通じゃない!!綴化(てっか)個体です!!!

緋花玉
緋花玉

ちなみに植え替えたのは9月!サボテンの植え替えとしては適期です!!秋とは思えないほど超暑いけれども!!

一緒に購入したサボテン、ロフォフォラ・烏羽玉を植え替えたときの記事↓↓↓

ギムノカリキウム・緋花玉

サボテン科ギムノカリキウム属の緋花玉。サボテンの中でもメジャーな品種で、100均でも販売されている、いわゆる普及種です。当ブログでよく取り上げているスタンダードプロダクツでも販売されています。

原産国はアルゼンチン。他の多くのギムノカリキウムと同じです。

緋花玉原産地
緋花玉原産地

ギムノカリキウムらしく直射日光が苦手。ただ、それ以外は丈夫で育てやすいサボテンです。草原に自生するサボテンで、サボテンの中では比較的水が好き。そのためある程度の加湿にも耐えてくれる(限度はある)のも育てやすい一因です。さすが普及種。

濃青緑の草肌に短い棘が特徴。棘が短く草肌がむき出し、かつ草肌の色が暗いサボテンは、直射日光が苦手な傾向がありますが(もちろん例外アリ)、上記の通りコイツも直射日光が苦手。それは高木や背の高い草の陰に自生している生態に由来しています。そして緋花玉の名前通り、咲かせる花の色は赤。白や黄色の花が多いサボテンの中では珍しい赤い花色のサボテンです。

綴化とは?

そして今回の購入品、綴化した個体です。

綴化は「てっか」と読む、植物の生長点に異常が起こった状態を表します。

綴化は通常は「点」状である植物の生長点、新芽などを出す生長の起点になる部位が、「線状」や「帯状」になってしまう生長点異常の現象、または異常が起こった植物を指します。

緋花玉綴化
緋花玉綴化。中央部が帯状に変化した生長点

綴化は帯化(たいか)とも呼ばれます。綴化はサボテン、多肉植物に限らずあらゆる植物に起こりえる生長点異常です。

サボタニの場合、綴化個体は珍しいこともあって、普通個体よりも高額で取引されている場合がほとんど。斑入り個体と違って、同じ遺伝子のクローンであるカキ仔からも綴化個体が出現します(斑無し株から斑入りのカキ仔は出現しない)。ただし、綴化した個体が先祖がえりをおこして普通の生長点に戻ってしまう場合があります。

綴化と石化の違い

それと、よく混同されて間違われる石化(せっか、いしか)と綴化は別の現象です。

石化は綴化と同じ生長点異常の状態ですが、別物なので間違えないように。綴化と石化の違いは、その異常が起こった生長点の形状です。

石化は通常はひとつしかない生長点が同じ部位に複数発生した状態のことです。獅子化(ししか)やモンスト(モンストローサ)とも呼ばれます。

綴化は上述のように、通常は点の生長点が線状(帯状)に変化したものです。

緋花玉綴化個体を植え替え!

そんなギムノカリキウム・緋花玉を植え替えます!元から植わっているプラ鉢は明らかに小さいですからね。

植え替える前に1週間ほど断水し、鉢の中の土を乾燥させます。乾燥させることで、古い土が落としやすくなり根へのダメージを軽減させることができます。

緋花玉綴化
緋花玉綴化

まずは鉢ごと横にして側面を軽く叩き、緋花玉を取り出します。

緋花玉綴化
緋花玉綴化

立派な根です。

次に根についている古い土を落とします。なるべく根を傷めないように、筆などを使って土を落としましょう。でもどんなに頑張っても細い根はちぎれちゃうんですけどね。

緋花玉綴化
緋花玉綴化

緋花玉の根は…まぁ普通の根です。双子葉植物らしく、主根から何本も側根が分岐している形状。

本来ならば、根っこを短く切り詰めて植えた方がいいんでしょうが、これから寒くなるし(まだ超暑いけど)今回はこのまま植えます。根詰まりするようだったら来春にまた植え替えればいいんです。

んで、植え替える鉢はコレ↓↓↓

ビバホームのセメント鉢
ビバホームのセメント鉢

アークランズ(ビバホーム)さんのセメント鉢。以前黒牡丹が植わっていた鉢を殺菌、乾燥させて再利用します。

セメント(モルタルだと思いますが…)には防水性が無いので、水が染み出して蒸散するので乾燥を好むサボテンにはピッタリの鉢。むしろ乾燥しすぎるかも。

この鉢にネットと鉢底石を敷きます。

鉢底石を敷く
鉢底石を敷く

ここに用土をある程度の高さまで入れたら、緋花玉をセット。緋花玉の位置と高さを調整しながら、隙間に用土を充填します。根と土の間に隙間ができないように、割りばしなどで時々つつきながら用土を入れましょう。

用土は市販のサボテン多肉植物用の培養土+観葉植物の培養土をブレンド。比率は3:1ぐらい。観葉植物用の培養土を混ぜることで、単用のサボタニ用培養土よりも保水性を上げています。用土の配合に正解は無いと思うので、栽培環境にあったものを。

緋花玉綴化
緋花玉綴化

用土を入れ終わりました。

カイガラムシ&ネジラミの対策、予防のために殺虫剤を散布します。

緋花玉綴化
緋花玉綴化

撒く殺虫剤はオルトランDX!

広告土に撒いて使う錠剤の殺虫剤。根から吸収された殺虫成分が長く効く遅効性の殺虫剤です。アブラムシ、コガネムシの幼虫、カイガラムシやネジラミに効果があります手を汚さず使えるオススメの殺虫剤です!

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我が家ではネジラミ騒動があった後から、殺虫剤散布が必須です。オルトランDXはにおいが気にはなりますが、撒くだけで害虫の予防ができる便利な殺虫剤。ぜひ使いましょう。

殺虫剤を散布後、上にマルチング(化粧砂)を被せます。

緋花玉綴化
緋花玉綴化

マルチングは富士砂!マルチングは潅水時の水の勢いで用土が飛び散るのを軽減し、見た目を整える効果があります。オルトランDXの上に被せることで、臭いの軽減にもなります。

植え替え後、最初の水やりは1週間後から。

以上、植え替え終わり!!

ギムノカリキウム・緋花玉の育て方

ギムノカリキウム・緋花玉の育て方は、直射日光を避けた明るい場所で、風通しを良く、乾燥気味に。が基本です。今回植え替えたのは綴化個体ですが、基本的な育て方は通常の個体と変わりません。

ギムノカリキウム・緋花玉の育て方
  • 日照
    前述のように日陰に自生しているので、直射日光が苦手です。日焼けしやすいサボテンなので、直射日光を避けましょう。50%程度の遮光をするか明るい日陰で育ててください。特に夏の直射日光は厳禁です。最悪ジュレったり溶けます。ただし、直射日光は苦手でも光は必要なので、様子を見ながら日射量を調整してください。草肌が赤くなるなら日射が強すぎ、徒長(縦にヒョロヒョロ伸びる。徒長し始めは生長点付近が出っ張る)ぎみなら日射が少なすぎます。
  • 潅水
    サボテンはイメージに反し、かなり水が必要です。特にギムノカリキウムは草原に自生しているので、サボテンの中でも比較的水が好きな品種が多いです。鉢の中の土が完全に乾いてから、たっぷりと水をあげてください。根が湿った状態が長く続くと根腐れを起こすので、乾湿のメリハリをつけましょう。秋の終わりごろから水を徐々に減らし、冬は月に1,2回、土の表面が湿る程度の水をあげましょう。夏は涼しい夕方か夜に、冬は暖かい時間に水をあげてください。
    ↑↑↑と、いうのが基本的な潅水の考え方。ですが、緋花玉を含めたギムノカリキウムのサボテンは、カラッカラに乾かすより少し湿っているぐらいのほうが生長がいい気がします。でも根腐れのリスクがあがるので、諸手を挙げてオススメできないのがもどかしいところ。多湿の程度も難しいし。
  • 温度管理
    暑さには強いです。冬は最低気温が5℃を切りそうになったら室内に取り込むのが安全です。ただ、緋花玉はサボテンの中では比較的寒さに強いので、5°以下の気温にも耐えることができ屋外で越冬させることができます。その場合は水を切り(完全断水する)休眠状態にしましょう。寒風や霜には当てず、凍らないようにしてください。

以上、ギムノカリキウム・緋花玉の紹介でした。普及種らしく丈夫で育てやすいサボテンです。見た目はちょっと地味ですが、花は珍しい赤色できれいなのでオススメのサボテンです。ホムセンや園芸店、100均でも販売されているので入手も簡単!

それでは。


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